〈池田大作先生 四季の励まし〉 信心しきった人が勝つ 2017年10月8日

池田大作先生 四季の励まし〉 信心しきった人が勝つ 2017年10月8日

 
 

 ひとたび戦いを起こしたならば、
 断じて勝たねばならない。
 勝って、広宣流布
 偉大な歴史を残すことだ。
 人ではない。自分である。
 自身が、
 どれだけ真剣に行動したか。
 「私が戦う!」という
 情熱がなければ、
 勝利の勢いは生まれない。

 同じ戦うならば、
 前向きにいかなければ、
 つまらない。
 自ら動いて、
 気持ちよく戦ってこそ
 喜びもわく。
 “生き生きと”
 挑戦することである。
 “生き生きと”進むところに、
 福運はついてくる。

 人生は、
 「これ以上無理だ」と
 あきらめる自分、
 「もうこれくらいでいいだろう」と
 妥協しそうになる
 自分との戦いである。
 「断じてあきらめない」
 「断じて負けない」と、
 自己との闘争に勝ちゆくことだ。

 「いまだ こりず候」――
 ここに、日蓮仏法の
 真髄の負けじ魂がある。
 正義の魂は絶対にこりない。
 第六天の魔王の方が「こりた」と
 音をあげるまで、
 攻めて攻めて攻め抜くのだ。

 「広宣流布」と「信心」――
 これだけは、
 断じて忘れてはならない。
 大変な時に、頑張った分だけ、
 功徳が増していく。
 途中に何があろうとも、
 信心しきった者は、
 最後は必ず勝利する。

 10年前の2007年(平成19年)11月。258回目の関西指導の折、池田大作先生は車中から、中之島大阪市中央公会堂をカメラに収めた。
 白い花こう岩を配した赤れんがの壁に、青銅のドーム屋根。明年で開館100年の歴史を刻む公会堂が常勝の空に向かい、堂々と、そびえ立っている。
 不敗の原点である「大阪大会」(1957年)から60年。その舞台となった公会堂で、池田先生は師子吼した。最後は、信心しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つ――と。
 我らの「異体同心」の祈りと行動に勝る力はない。いかなる試練も、互いに励まし合いながら乗り越え、威風堂々と勝ち進もう。地涌の我らは、勝つために生まれてきたのだから!

〈座談会 栄光の峰をめざして〉62 広宣流布は師弟共戦の総力戦―― 確信の対話で仏縁の拡大を 2017年10月5日

〈座談会 栄光の峰をめざして〉62 広宣流布は師弟共戦の総力戦―― 確信の対話で仏縁の拡大を 2017年10月5日

公明党が教育負担を軽減
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
かつてない対話拡大で、勝利に向かって前進! 北海道・岩見沢躍進圏(上)、滝川先駆圏の集い

 志賀 先月末、モスクワ大学で行われた国際学術会議の席上、池田先生に対して、国際グローバル研究アカデミー「正会員証」が授与されました。

 伊藤 先生が長年にわたって尽力してこられた「地球一体化への卓越した学術的・実践的貢献」をたたえたものですね。

 永石 先生はこれまで「誠実一路」の行動で、世界各国に友好の「虹の橋」を築いてこられました。

 長谷川 かつて冷戦下の緊迫した情勢の中、先生はソ連、中国、アメリカ等の国家指導者と相次ぎ会見。イデオロギーや体制を超え、人を結ぶ「対話の力」を信じ、胸襟を開いた誠実と信念の行動で平和の連帯を広げてこられました。

 原田 日蓮仏法は「対話の宗教」です。「立正安国論」では「主人咲み止めて曰く」(御書24ページ)、「主人悦んで曰く」(同31ページ)と、相手の心情を察しながらも、確信あふれた一言一言で最後には納得を生んでいく様子が描かれています。

 永石 まさに先生の平和行動には、大聖人が示された「対話の精神」が脈打っています。

 長谷川 大聖人は「言わずんばある可からず」(同17ページ)とも仰せです。私たちも「語り抜く時は今!」との大確信で、友情と信頼の輪を大きく広げたい。

 原田 特に、かつてない拡大を果たすためには、経験豊かな「広布の黄金柱」壮年部の力が不可欠です。「いざ鎌倉!」と一人一人が立ち上がる時です。

 長谷川 「壮年には力がある。それをすべて、広宣流布のために生かしていくんです」と、先生は壮年部に深い期待を寄せてくださっています。重鎮の壮年部が総決起すれば、いかなる苦難も「風の前の塵」(同232ページ)に過ぎません。

 原田 広宣流布とは異体同心の戦いであり、「総力戦」です。一人ももれなく「共戦の陣列」に――この思いで励まし、皆が主体者の自覚に立った時、広布は飛躍的に前進します。師弟共戦の決意に燃え、「昨日より今日」「今日より明日」と日々、新たな仏縁の拡大に挑んでまいりましょう。

「安定」か「混乱」か

 志賀 衆議院選挙(10月10日公示、同22日投開票)も、公示まで5日。各党が舌戦を繰り広げています。

 竹岡 今、野党は、合流や分裂が相次ぎ、混迷を極めています。安定の「自公政権」か、混乱の「野党」か。日本の未来を選択する重要な選挙です。

 志賀 与党の中で、常に庶民・大衆の視点に立ち、より良き政治の実現のため、一貫して日本の「政治の安定」に貢献してきたのが公明党です。

 竹岡 政策研究大学院大学飯尾潤教授はこう語っていました。「与党の一角にいながら、『与党内野党』として、本来野党が果たすべき役割までも果たして、政権内の重しとなる。ここに公明党の真骨頂の一つがある」と。

 原田 公明党は、幅広いネットワークで民意を受け止め、その民意を具体的に政策にして実現してきました。「多様な声をすくい上げることができる公明党だからこそ、社会の分断を阻止することができる」(作家・佐藤優氏)など、公明党に、あらためて大きな期待が寄せられています。

半世紀の政策実現

 伊藤 公明党ホームページの「衆院選特設サイト」が分かりやすいと好評ですね。今回訴えている①軽減税率を実現②教育負担の軽減③年金加算の前倒しなどの動画、また公明党の9小選挙区比例区などの情報も紹介されています。

 永石 「教育負担の軽減へ。」と掲げた公明党の新たなイメージポスターも明るくていいですね。

 長谷川 国づくりの基本は人づくりです。公明党は結党以来、教育を重視してきました。そして今回、幼児教育から大学を含む高等教育までの大胆な「教育の無償化」を掲げています。

幼児教育の無償化

 竹岡 公明党は、幼児教育の無償化を一貫して主張し、低所得の一人親世帯や2人以上の子どもがいる多子世帯の一部などに、段階的に対象を拡大しました。

 永石 さらに2019年までに全ての就学前児童(0~5歳児)を対象に、保育所や幼稚園、認定こども園などを含めて無償化することを目指しています。教育費の心配をせずに安心してお子さんを産み、子育てできる環境になりますね。

私立高校授業料の実質無償化

 伊藤 公明党は、年収590万円未満の世帯を対象に、全国での「私立高校授業料の実質無償化」も目指していますね。

 竹岡 すでに東京都では公明党の主張で、今年度から年収約760万円未満の世帯を対象に、実質無償化を実現。大阪府などでも独自の制度を進めています。国による無償化が進めば、さらに拡充できます。

大学生に返済不要の給付型奨学金

 志賀 公明党が長年訴えてきた返済不要の「給付型奨学金」が創設されました。今年度は約2500人を対象に実施。来年度は本格実施され、約2万人に月額2~4万円が給付されます。

 永石 さらに、19年度以降については、給付額や対象人数の段階的な拡充とともに、授業料減免の対象拡大も目指していますね。

 長谷川 公明党は「政策実現政党」として、半世紀以上前から、義務教育の教科書無償配布を実現するなど、「教育の負担軽減」に取り組んできました。

 原田 子どもは「国の宝」です。少子高齢化が加速する日本にとって、教育は未来を開く大きな力となります。日本が直面する課題に、公明党は全力で取り組み、抜群の「政策実現力」を発揮してもらいたい。

〈座談会 栄光の峰をめざして〉61 短期決戦の時こそ「団結」! 間断なき挑戦に強き信心で応戦 2017年10月2日

〈座談会 栄光の峰をめざして〉61 短期決戦の時こそ「団結」! 間断なき挑戦に強き信心で応戦 2017年10月2日

「生活者の視点」貫く公明党
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
「正義」「共戦」の魂脈打つ神奈川の同志が、歴史を開く大攻勢へ。横浜・保土ケ谷総区(上)、旭総区の集い

 原田 広布前進の要諦は「団結」にあります。日蓮大聖人が「異体同心なれば万事を成じ」(御書1463ページ)と仰せの通り、「異体同心」で進むところ、越えられない壁はありません。

 伊藤 池田先生も、「大切なのは『団結』である。心を合わせることだ。我らは、永遠に『異体同心の団結』で勝利したい」と指導されています。

 長谷川 私たちが目指す「同心」とは、広宣流布の信心であり、誓願の祈りで心を一つにすることです。

 原田 広宣流布の師匠と、同志と、信心のギアを、がっちりとかみ合わせるその時に、「万事を成じ」――あらゆる困難を打ち破る力を発揮することができるのです。

 竹岡 “短期決戦”の勝利の鍵も、この「団結」にあります。また、かつて先生は、「どんな戦いも、戦い抜いたほうが勝つ」と指導されたことがあります。

 原田 多忙な日々、また変化の連続かもしれませんが、動揺や逡巡をしていては、戦いは進みません。「何があろうと絶対に勝つ!」と一人一人が心に決め、前進してまいりたい。

 長谷川 20世紀最大の歴史家・トインビー博士は、間断なき「挑戦」に対する「応戦」が文明の発展をもたらすと述べています。広宣流布と人間革命の前進もまた、幾多の挑戦や試練に応戦し、打ち勝ってこそ力を増していきます。

 原田 次から次と押し寄せる苦難の「挑戦」にも、強き信心で真正面から「応戦」する――。その戦いの連続こそが勝利の扉を開くのです。さあ、皆で心一つに、決勝点に向けて、一瀉千里で走り抜いてまいりましょう。

衆院選は政権選択

 長谷川 衆議院が解散となり、事実上の選挙戦に入りました。選挙日程も「10月10日公示、同22日投開票」に決まり、公示まで、わずか8日となりました。

 竹岡 日本が多くの重要課題に直面する中、国の舵取りをどこに託すかを決める、重要な「政権選択選挙」といえます。

 永石 大事なのは「政権担当能力」があるかどうかをしっかり見極めることですね。

 志賀 今回の衆院選では、緊迫している北朝鮮問題への対応も問われます。核実験や弾道ミサイル発射を繰り返す北朝鮮に対応し、外交を進めるためにも、自公政権の基盤がより強くなることが必要です。

 竹岡 野党の合流も報じられていますが、多くの議員は、民進党出身者と予想されています。元をたどれば旧民主党の人たちです。

 志賀 2009年の衆院選で、“一度はやらせてみたら”と、旧民主党を選択したことが、経済や外交、そして震災の対応においても、取り返しのつかない混乱と停滞を生んだことを国民は忘れていません。

 竹岡 “悪夢の時代”といわれた旧民主党政権の失政の理由に、政党としての理念、政策の一致がないまま集まったことなどが挙げられます。「同じ過ちは繰り返したくない」というのが、多くの人の気持ちではないでしょうか。

「現場の声」を形に

 伊藤 安倍首相は衆院選で、消費税率10%への引き上げ(2019年10月)による増収分の使い道の変更に対して、国民の信を問いたいと語っていました。また、その使い道として、「教育の無償化」などに充てる方針を示しています。

 永石 こうしたことなどを踏まえて、公明党は今、3つの実績・政策を強く訴えていますね。

①軽減税率の実現

 志賀 公明党は、3年前の衆院選で、「軽減税率」の実現を公約に掲げ、勝利しました。そして、公明党の強い主張により、消費税率10%時に、酒類・外食を除く飲食料品全般を対象に、軽減税率を導入することが決定しています。

 永石 国民との約束を果たし、実現力を発揮した公明党の大きな実績ですね。

②教育負担の軽減

 伊藤 今、日本は少子高齢化に突入し、その対策が重要課題になっています。公明党は「人への投資」が未来を開くとの思いで、大胆な「教育の無償化」の推進を公約しています。

 永石 具体的には、2019年までに「全ての就学前児童の幼児教育の無償化」「私立高校授業料の実質無償化(年収590万円未満の世帯が対象)」の実現を目指していますね。大学生などへの返済不要の「給付型奨学金」も大幅に拡充します。

 長谷川 教育費の心配をせずに、安心して子育てができる。誰もが必要な教育を受けられる。そうした社会を築くため、公明党はさらに尽力してもらいたい。

高齢者支援充実

 永石 公明党が主張し、公的年金について、25年間加入しないと受給できなかったのが、10年間に短縮。新たに約64万人が受給できるようになりました。消費税率10%時の実施予定でしたが、前倒しを実現。今月から支給が始まります。

 長谷川 「低年金者への月最大5000円の加算」と「介護保険料の軽減拡大」も、公明党の推進で、消費税率10%時の実施が決定。そして今回、その前倒しも公約に掲げています。

 永石 「生活者の視点」「現場の声」を大切にする公明党ならではの実績と政策ですね。

 原田 「『生活者』の論理を政権のなかで訴えられる公明党の存在は重要」(北海道大学大学院・吉田徹教授)、「日本社会全体で子どもの未来を守っていく機運を高める。公明党の奮闘に大いに期待」(京都大学大学院・柴田悠准教授)など、多くの声が寄せられています。公明党は、どこまでも「生活者の視点」で、「未来を開く政治」を貫いてもらいたい。

〈池田先生と共に 新時代を進む〉17 2017年10月2日

〈池田先生と共に 新時代を進む〉17 2017年10月2日

「師子王の心」で勇敢に!!
 

 御本仏・日蓮大聖人が、「立正安国論」を認められ、民衆の安穏と世界の平和への道を示されたのは、文応元年(1260年)である。
 それから満700年、第3代会長に就任した私は、直ちに関西を訪れ、そして北海道・東北・関東から九州・沖縄まで日本全国を駆け巡った。愛する同志と「立正安国」の対話の大波を起こしていったのである。
 さらに10月の2日に、世界広布への一歩を踏み出した。上着の内ポケットに恩師の写真を抱いて。 
 3週間ほどの短期日に、3カ国9都市を回った。
 一日一日が、まさに真剣勝負である。一人一人と誠心誠意、語り、励まし、仏縁を結んで、幸と平和の種を蒔いていった。
 「悦しきかな汝蘭室の友に交りて麻畝の性と成る」(御書31ページ)
 我らはいよいよ勇気凜々と確信の声を響かせて、人間性薫る「蘭室の交わり」を広げていくのだ。
 ― ◇ ― 
 「立正安国」のためには、正しき哲学に生き抜く賢人を忍耐強く育て、たゆまず社会に送り出し続けていかねばならない。
 御聖訓には、「賢人は八風と申して八のかぜにをかされぬを賢人と申すなり、利・衰・毀・誉・称・譏・苦・楽なり」「此の八風にをかされぬ人をば必ず天はまほらせ給うなり」(同1151ページ)と明快に示されている。
 毀誉褒貶の八風など、物ともしない信念の賢人は、民衆の大地にこそ立つ。
 「民衆と共に」「民衆の中へ」「民衆のために」――徹して、この一点を貫き通すゆえに、我ら創価の師弟は、梵天・帝釈を揺り動かしながら、全てを勝ち越えていけるのだ。
 ― ◇ ― 
 きょう(2日)、北海道・厚田の戸田記念墓地公園は開園40周年を迎える。恩師の故郷を生死不二の永遠の都にと献身くださっている方々に、感謝は尽きない。「心の財」は無量である。
 開園のあいさつで私は、先生と学んだ小説『永遠の都』の一節を引いた。
 「常に断崖の淵を歩いてきた人間にとって、最大の緊急事態も、いわば日常茶飯の出来事にすぎません」(ホール・ケイン著、新庄哲夫訳、潮出版社
 仏法の眼から見れば、障魔が競い起こるのは、必ず勝てるという瑞相である。
 さあ、広布の長途の旅を、どんな時も朗らかに悠然と、共に励まし、共々に征こうではないか! 
 「師子王の心」で、勝利の決勝点へ!

池田大作先生 四季の励まし〉 開拓精神で限界の壁を破れ 2017年10月1日

池田大作先生 四季の励まし〉 開拓精神で限界の壁を破れ 2017年10月1日

 
 

 「大願」に立たずして、
 偉大な開拓は成し得ない。
 開拓精神とは、
 広宣流布の理想に生き抜く
 不動の自覚に立つことだ。
 決して現実の壁に怯まず、
 断固として、
 臆病の壁を破る勇気だ。
 昨日よりは今日、
 今日よりは明日と、
 新しき戦野に挑みゆく闘魂だ。
  
 勇気こそ
 万事の決定打である。
 あきらめや弱気を
 打ち破るのも勇気だ。
 限界に挑むのも勇気である。
 「師子王の心」が学会魂である。
 その勇気は「取り出す」ものだ。
 勇気のない人はいない。
 出していないだけなのだ。
 
 勢いと気迫と執念をもって、
 正義と真実の声を
 発信し続ける以外にない。
 声が邪悪を倒す。
 声が時代を動かす。
 仏法は「声仏事を為す」と説く。
 声が世界を変えていくのである。 
  
 どこまでも
 目の前の一人と向き合い、
 誠実な、親身な、粘り強い対話を
 積み重ねていくことだ。
 躊躇していれば、
 何も変わらない。
 さあ、対話だ。友と会うのだ。
 友と語るのだ。友を励ますのだ! 
  
 自らに勝たなければ、
 真実の幸福は開けない。
 広宣流布も、
 勝つことによって進んでいく。
 勝つことで、
 わが仏の生命は輝いていく。
 「成仏」とは、
 真の勝利の異名なのである。
 全員が勝とう!

 ジェット機がゆっくり高度を上げると、窓の向こうに、緑野と大海原が広がっていた。1994年(平成6年)8月、池田大作先生は13日間の北海道指導を終えて、新千歳空港から次の目的地である青森へ。機内から“北の大地”にカメラを向けた。
 開拓の地・北海道。明治初頭、開拓者たちは未開の地に飛び込み、艱難辛苦を乗り越えてきた。世界広布という未聞の道もまた、創価三代の会長の大闘争と、同志の共戦によって開かれてきたのである。
 あす10月2日は、池田先生が海外訪問の第一歩を踏み出した「世界平和の日」。先生は「これまでと同じ考えで同じ行動をしていたのでは、開拓など、できようはずがない」と。今こそ、勇気を奮い起こし、自身の中にある“限界の壁”を打ち破ろう。

衆院解散 総選挙へ

衆院解散 総選挙へ

公明新聞:2017年9月29日(金)付

山口代表、井上幹事長を中心に“鉄の団結”で衆院選勝利を誓った党両院議員総会=28日 国会内山口代表、井上幹事長を中心に“鉄の団結”で衆院選勝利を誓った党両院議員総会=28日 国会内

教育負担 軽減に総力
社会保障の強化、公明が実現
山口代表らが強調
10月10日公示、22日投票

衆院は28日昼の本会議で解散された。これを受け、政府は臨時閣議を開き、第48回衆院選の日程を「10月10日(火)公示、同22日(日)投票」と決めた。公明党は解散後、国会内で衆参両院議員総会を開き、全議員が“鉄の団結”で戦い、断じて勝ち抜くことを誓った。席上、山口那津男代表、井上義久幹事長(衆院選予定候補=比例東北ブロック)は、衆院選の争点の一つが2019年10月からの消費税率引き上げに伴う増収分の使い道変更であることに触れ、「軽減税率を実行し、増収分を公明党が主張してきた幼児教育の無償化などに大きく使う。こうした方針を訴え、信任を得ていく」と強調。その上で、公明党現有35議席の死守へ断じて勝利しようと呼び掛けた。この後、山口代表は都内で街頭演説を行い、公明党への支援を訴えた。

山口代表、井上幹事長の発言要旨

両院議員総会で山口代表は、衆院選公明党が強く訴える教育負担の軽減について、公明党の推進によって東京都で私立高校授業料の実質無償化が実現した成果に言及。「全国で無償化を求める声を受け、それを実現することこそ公明党の役割だ」と力説した。

高齢者支援では、公明党が年金の受給資格期間短縮(25年から10年)の前倒しを実現した実績を報告した上で、消費税率10%時に予定される低年金者への加算も「前倒しで実施することを訴えて、実現したい」と強調した。

北朝鮮問題への対応に関しては、国際社会が連携して対応していく必要性を指摘し、「今回の衆院選で国民の信任を得て、政権基盤を固め、世界の中で最大の当事者というべき日本がリーダーシップを発揮していかなければならない」と訴えた。

また、衆院選が政権選択の選挙であることを踏まえ、雇用情勢の改善や賃金上昇など自公連立政権の成果を挙げ、「これからは生産性革命に重点投資をして、新たな経済成長の力を育てていかなければならない」と力説。「公明党連立政権にいればこそ日本は安心だ、政権運営を任せられるという信頼を勝ち取ろう」と呼び掛けた。

希望の党 政権担う準備が不足

井上幹事長は、今回の衆院選の意義について、「少子高齢化北朝鮮問題をはじめとする安全保障などの課題解決を担い、日本の活力を次世代にバトンタッチできる政権はどこかが問われる」と指摘。小池百合子都知事が代表を務める新党「希望の党」に民進党が合流することには、「選挙直前の急ごしらえの政党に果たして政権を担う覚悟や準備があるのか。大変に疑問だ」と述べた。

両院議員総会には、安倍晋三首相が駆け付け、「自公連立政権こそ、政治を安定させ、国民の命と幸せな生活を守り抜き、子どもたちの未来を開くことができる」と力説した。

公明党への絶大な支援を訴える山口代表、高木、高木、佐近の各氏=28日 東京・有楽町東京・有楽町での街頭演説会で山口代表は、消費税率引き上げに伴う増収分の使い道について、2兆円規模の財源を幼児教育、高等教育の無償化、給付型奨学金の拡充に充てていきたいと強調。「経済成長にプラスして、社会保障を充実させることに照準が当たってきた。これを公明党が政権の推進力として実現していく」と力説した。

希望の党に対しては、「中身は民進党の出身者だ。実績もない、にわかに生まれ、寄せ集まった人たちに、これからの課題解決を委ねるわけにはいかない」と語った。

街頭演説会には、高木陽介幹事長代理(衆院選予定候補=比例東京都ブロック)、高木美智代前衆院議員(同)、佐近康昌党総務委員長(同)らが出席した。

〈座談会 栄光の峰をめざして〉60 大切なのは勢いとスピード 「決意」即「行動」で前進! 2017年9月28日

〈座談会 栄光の峰をめざして〉60 大切なのは勢いとスピード 「決意」即「行動」で前進! 2017年9月28日

公明党が政治の安定を実現
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
いざ、新たな拡大の金字塔を――東京各地で異体同心の大前進を誓い合う大会が盛大に(左上から時計回りに、北、足立、板橋、豊島)

 原田 「いざ」という時に、「人間の真価」が試される――。人生万般にわたる教訓です。
 
 永石 社会もめまぐるしい変化の連続です。思いもかけない困難に直面した時に、信心根本に立ち向かうのか、退いてしまうのか。そこに大きな分かれ目があるのですね。
 
 長谷川 日蓮大聖人は、「賢者はよろこび愚者は退くこれなり」(御書1091ページ)と仰せです。いかなる試練にも「やらんかな!」の心意気で立ち向かえば、大きく境涯が開けていくことは間違いありません。
 
 原田 池田先生は先日の随筆で、次のように指導してくださいました。
 「『決意』は即『行動』である。立つべき時に立つ! 時を逃さずに戦う! 電光石火の共戦こそ、創価の師弟の心であり、楽土を築きゆく地涌の闘争なることを忘れまい」と。
 
 竹岡 「いざ」という時に大切なのが、目の前の壁を突破する「スピード」と「勢い」です。今こそ、青年部が「決意」即「行動」のリズムで、対話に大きく打って出てまいります。
 
 原田 また、先生は随筆の中で、拡大と勝利の要諦を3点にわたって示してくださいました。
 
 永石 第一に、「勤行・唱題の『誓願の祈り』の呼吸を深く合わせる」ですね。まず自分が「断じて勝つ」という誓願を立てること。そして明確な目標を定め、同志と共有することです。
 
 志賀 第二に、「御書根本の法華経の兵法」です。対話に挑戦するには「勇気」が不可欠です。その確信となるのが、大聖人の慈悲であり、正義の師子吼です。
 
 伊藤 そして第三に、「異体同心の団結」です。リーダーが一人一人と心を通わせ、徹して励まし抜くことで、強固な団結が生まれます。
 
 原田 わが地域、わが足元から、仏縁と友情を広げることが、民衆の幸福と社会の安穏に直結します。今この瞬間が、広宣流布、立正安国を決する「まことの時」との確信で、悔いなく語り抜いてまいりたい。

「大衆とともに」

 長谷川 メディアでも連日報道されていますが、安倍首相は28日(本日)、衆議院を解散し、「10月10日公示、同22日投開票」の日程で、衆議院選挙が実施される見通しです。
 
 志賀 衆院選は、政権運営をどこに託すかを決める「政権選択選挙」です。今回は、これまでの「自公の政権運営の評価」が問われる選挙といえます。
 
 永石 さらなる景気回復、また、核実験や弾道ミサイル発射で挑発を繰り返す北朝鮮の問題など、日本は今、さまざまな重要課題に直面しています。公明党は、政治を安定させる与党の要として、課題を打開するためにも、今や欠かせない存在ですね。
 
 竹岡 現在の自公政権が果たしてきた、特筆すべき成果は大きく二つあります。①景気経済の再生②激変する安全保障環境への対応です。

①景気経済の再生

 伊藤 2012年末、経済の弱体化を招いた民主党政権から、自公政権に交代して以降、景気は大きく改善していますね。
 
 志賀 国・地方を合わせた税収は、20兆円以上も増加。失業率は23年ぶりの低水準となり、正社員の有効求人倍率は、初めて1倍を超えました。
 
 竹岡 さまざまな業種で人手不足が叫ばれ、実際、「以前よりも仕事がある」という実感の声も多く伺っています。自公政権のもとで、日本経済は着実に回復軌道へ乗りつつあります。
 
 長谷川 今後は、景気回復の恩恵が隅々にまで行きわたるよう、安定した政治を進めていくこと。また、教育費負担の大幅な軽減といった本格的な「子育て支援」や、年金・介護などに関する「高齢者支援」まで、公明党がいるからこそ実現できる、福祉政策の大きな推進が求められています。

②激変する安全保障環境への対応

 志賀 北朝鮮による核実験、弾道ミサイル発射など、世界の中でも深刻な脅威にさらされているのが、日本の現状です。
 
 竹岡 日本を取り巻く安全保障環境が、厳しさを増していくことに備え、自公政権は2年前に、憲法の枠内で平和安全法制を実現させました。これにより、日本は米国と緊密な連携を取りながら、適切な対応ができるようになりました。
 
 志賀 今では、国民の半数以上が評価・賛同しており、以前は反対していた識者も、「この法律をつくっておいて本当によかった」と評価をしています。
 
 竹岡 平和安全法制について意図的に“戦争法だ”“徴兵制が始まる”など、支離滅裂なレッテル張りを展開した党もありましたが、無責任も甚だしい
 
 永石 政権与党における公明党の存在感と責任は、ますます大きくなっています。各分野から多くの期待の声が寄せられています。
 
 長谷川 一橋大学大学院の中北浩爾教授はこう語っています。
 「社会に確固たる基盤を持つ中道的な勢力が政治の中心を担う。これこそ、本当に安定的な政党政治だ。まさに公明党的なものではないか。公明党は『大衆とともに』との立党精神と中道主義をさらに追究して、建設的な合意形成を図る勢力である」
 
 原田 公明党は半世紀以上にわたり、「大衆とともに」の不変の立党精神のまま、生活者の視点で、数多くの政策・実績を重ねてきました。日本の政治の安定のためにも、今や公明党の存在は不可欠です。公明党はこれからも、さまざまな課題に全力で取り組み、日本の未来を、必ず切り開いてもらいたい。