〈池田大作先生 四季の励まし〉 青年と共に偉大な人生を 2018年1月7日

池田大作先生 四季の励まし〉 青年と共に偉大な人生を 2018年1月7日

 
 

 大いなる理想に生きる――
 そこに青年の証しがある。
 そして偉大なる人生とは
 “青年の心”で
 一生を生き抜くところにある。

 若き挑戦の魂に
 行き詰まりはない。
 全ては“行動”から始まる。
 行動を開始すれば、知恵がわく。
 「道」が見えてくる。
 道があるから歩くのではない。
 歩くから道ができるのである。

 若いということは、それだけで、
 いかなる権力者も敵わない
 「無限の財宝」をもっている。
 くよくよと
 後ろを振り向く必要など、
 まったくない。
 まず今いる、その場所で、
 自分らしく光っていくことだ。
 信頼を勝ち取っていくことだ。

 あの大歴史家トインビー博士の
 「若さ」の秘訣は明快であった。
 「次の世代に
 起ころうとしていることに、
 ほんとうに
 関心をもつこと」である。
 人生の総仕上げとは、
 過去の肩書など取り払って、
 未来のため、青年のために、
 心を砕き、知恵を出し、
 手を打つことなのだ。

 私は青年を信ずる。
 一点の曇りもなく、
 わが弟子を信じている。
 青年には、限りない宝がある。
 それは誠実だ。正義だ。勇気だ。
 青春には、誇り高き使命がある。
 それは行動だ。前進だ。勝利だ。
 君たちよ! あなたたちよ!
 青春の生命の本領を
 大いに発揮し、
 私と共に、新時代を断固として
 勝ち飾ろうではないか!

 ジェット機が雲を突き抜け、大空へ上昇していくと、眼下に白雪のアルプス山脈が広がっていた。1994年(平成6年)5月、ドイツからイタリアに向かう機中、池田大作先生がシャッターを切った。
 人生は、決して平たんな道ばかりではない。仕事の問題や病気、家庭不和など、次々と試練の山が立ちはだかる。そうした山々に挑むからこそ、自身の秘められた力を引き出せる。
 スイスの思想家・ヒルティは叫んだ。「さあ、前進だ、断固として『より高きをめざせ』」(草間平作・大和邦太郎訳『幸福論(第三部)』岩波書店
 さあ、新しき勝利の峰へ出発しよう。青年と共に、青年の心で――。

〈池田先生と共に 新時代を進む〉24 2018年1月5日

〈池田先生と共に 新時代を進む〉24 2018年1月5日

「今年こそ」と誓願の祈りを
 

 新たな「栄光」の一年を、全世界の宝友と晴れやかに出発することができた。
 総本部はじめ創価の城は千客万来の賑わいであり、深き志に感謝は尽きない。
 無事故の運営に全力で当たってくれた役員の友の献身も、何と気高いことか。
 各地の新年勤行会では、青年を先頭に弘教や入会が続々と実り、喜びに沸く尊き様子を伺っている。
 「をどりてこそいで給いしか」(御書1300ページ)と仰せのごとく、地涌の人材が世界同時に舞い出ずる姿を御本仏が賛嘆してくださっているに違いない。
 ― ◇ ― 
 元日、百花に先駆けて、梅が一輪、凜と花開いた。
 「一華を見て春を推せよ」(同222ページ)とは、厳寒の佐渡で認められた一節だ。
 一人また一人、大切に人華を咲き薫らせゆくところに「栄光の春」が訪れる。
 2日はスーパームーン。インドの同志からも、“大月天が創価菩提樹園を照らし祝福してくれています”と心弾む報告があった。
 3日には広宣流布大誓堂で勤行・唱題し、全同志の健康と幸福と勝利を祈念した。御宝前には、昨年11月に世界のリーダーが署名した「創価学会会憲」の署名簿も供えられていた。
 「異体同心」のスクラムで、一段と世界広宣流布を進め、各国・各地が平和に安穏に、繁栄していかれるよう、真剣な祈りを捧げた。
 大誓堂では、会長、理事長と語らい、いよいよ威風堂々と栄え光りゆく、わが学会の未来を展望した。
 ― ◇ ― 
 わが師・戸田城聖先生は、正月の折によく言われた。
 ――妙法受持の我らは、宇宙運行の根本のリズムに乗って、心新たに「今年こそ」と立てた願いを、必ずその年の生活に実証していけるんだよ、と。
 御本仏に直結する我らの誓願の祈りが、叶わないわけがない。
 「大地はささばはづるるとも虚空をつなぐ者はありとも・潮のみちひぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」(同1351ページ)
 いやまして強盛に題目の師子吼を轟かせ、一つ一つ「人間革命」の旗を打ち立てゆく大前進、大勝利の一年とするのだ。
 世界の創価家族と共々に、勇気凜々と大仏法を語りゆこう! 学会歌を声高らかに歌いながら、広布と人生の「栄光の年」を勝ち進もうではないか!

新春あいさつ 2018年1月1日

新春あいさつ 2018年1月1日

 
会長 原田稔/「師への報恩をわが成長と実証で」

 栄光の朝の旭日が全世界を照らしています。同志の皆さま、明けましておめでとうございます。
 「当起遠迎、当如敬仏(当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし)」――法華経の「最上第一の相伝」(御書781ページ)の意義が込められた広宣流布大誓堂の8本の柱が、きょうも地涌の同志を迎えています。
 大誓堂完成から本年で5年、ここで誓願の題目を唱えた五大陸の友が使命の天地で躍動し、世界広布は今、かつてない勢いで前進しています。
 10年前、池田先生は語られました。
 「わが同志が、地球のいたるところで、胸を張って、『どうですか! 創価学会は素晴らしいでしょう!』と誇り高く活躍してくださることが、私の願いである。本部周辺も一段と荘厳していくつもりである」と。
 常に世界の同志に思いをはせ、広布拡大に戦う同志を、まさに仏を敬うがごとく大切にされる池田先生の思いが総本部に凝縮していればこそ、ここに集い合う異体同心の弟子によって、創価学会世界宗教への新たな飛翔を力強く開始することができました。
 広宣流布大誓堂完成5周年の11月18日――それは単なる佳節にとどまりません。師の心に、わが成長と実証で応えゆく、報恩の弟子の勝利の指標です。この日を目指し、一人一人が自他共の幸福を広げ、久遠の使命を果たし抜いてまいりたい。
 ますますお元気な先生と共に、世界の同志と共に、栄光の広布史を晴れ晴れとつづりゆこうではありませんか。

婦人部長 永石貴美子/「励ましの陽光を地域・社会に」

 燦然と輝く「世界広布新時代 栄光の年」の開幕、おめでとうございます。
 本年は、5・3「創価学会母の日」の制定から30周年、婦人部の「グループ」が発足してから40周年を迎えます。
 また、学会歌「今日も元気で」の発表から50周年です。婦人部は、「先生 先生 われらの先生」と歌いながら、いつも師と共に自身と広布の歴史を歩み抜いてきました。
 そして、創価学会にとって大切な記念日である5月3日を、「創価学会母の日」と決めてくださった池田先生の深いお心に、感謝の気持ちでいっぱいになります。
 私たち婦人部にとって、「母の日」が2回もある5月に開催する本年の婦人部総会。総会を目指し、全てのグループが一人一人を大切にし、励ましの連帯をさらに強めながら、希望の前進を開始してまいりましょう。
 東京のあるグループ長は、仕事が多忙な中でも、日々、メンバーや近隣の方々に心を配り、声を掛けていきました。その地道で誠実な振る舞いに、「あの人なら信じられる」と大きな信頼が寄せられ、一昨年のグループ総会には、彼女の3人のご友人を含む、大勢の方が参加されたのです。
 池田先生は「真剣な『励まし』の連続が、必ず蘇生のドラマの連鎖を生む。これが創価の世界である」とつづられています。
 私たち婦人部は、励ましの陽光を後継の未来部や青年部に、そして縁する全ての人に送りながら、「平和と生命尊厳の世紀」を築いていきましょう!

青年部長 竹岡光城/「誓いを果たす弟子の陣列築く」

 3・16「広宣流布記念の日」の淵源となった広布後継の式典から60周年の佳節を刻む“栄光の年”が開幕しました。
 「3・16」とは決して過去の歴史などではありません。池田先生が「私にとって、毎日が『3・16』であった。毎日が、恩師との対話であり、恩師への誓いであり、恩師との共戦であった」と何度もつづられているように、私たち青年部一人一人が、常に未来への誓いを立てる原点の日なのです。
 今や、世界の指導者や識者が創価人間主義の哲学を求め、称賛する時代が到来しました。全て「恩師・戸田先生の構想を実現してみせる」との池田先生の不惜身命の弟子の闘争によって築かれたものにほかなりません。
 後継の青年部には、この師弟の魂を受け継ぐ責務がある。3月に開催する「世界青年部総会」は、池田先生によって世界広布が実現したことを宣揚する式典、そして、師匠の総仕上げの戦いを世界の池田門下の青年部の手で荘厳しゆく“新時代の広布後継の儀式”としてまいりたい。
 かつて池田先生は長編詩に詠まれました。「その広布の大河の流れが/歴史の必然であるか否かを/君よ問うなかれ/汝自身の胸中に/自らの汗と労苦により/広布を必然たらしめんとする/熱情のありや無しやを 常に問え」と。
 さあ、“拡大なくして後継なし”との大情熱に燃え、一人一人が広布の主体者として立つ時! 意義深き本年の「3・16」を、「6万の弘教拡大」「人材育成」「総会への大結集」で飾り、師匠への誓願を果たしゆこう!

〈随筆 永遠なれ創価の大城〉26 黄金輝く一年に感謝 2017年12月29日

〈随筆 永遠なれ創価の大城〉26 黄金輝く一年に感謝 2017年12月29日

「栄光の年」へ「師弟共戦」の心で!
宿縁深き同志と「地涌の義」を証明
建設中の新・国立競技場。何本ものクレーンが、天に腕を伸ばす。ここが2020年、東京五輪の中心会場に(2日、池田先生撮影)

 年の瀬になると、胸に染み入る御聖訓がある。門下の女性の真心を賞でられた一節である。
 「三千大千世界に七日間、降る雨の数は、数え尽くせるかもしれない。十方世界にある大地の塵の数を、数え知っている人はいるかもしれない。
 しかし法華経の一文字を供養する功徳は計り知ることは難しいと、仏は説いておられます」(御書一四八三ページ、通解)と。
 尊き婦人部をはじめ、わが創価家族の計り知れない奮闘を賛嘆してくださっている御文と、私には拝されてならない。
 この黄金の一年も、我らは、広宣流布と立正安国へ、一人ひとりが無量無辺の「心の財」を積みながら、力の限り前進を果たすことができた。

陰徳陽報の栄冠

 とくに、この本年最終号に至るまで聖教新聞を配達してくださる“無冠の友”の皆様方に、あらためて感謝申し上げたい。
 日蓮大聖人は、「雨ふり・かぜ(風)ふき・人のせい(制)するにこそ心ざしはあらわれ候へ」(同一五四八ページ)と仰せである。
 寒風や降雪の日、冷え込む日も多い。その中を、かじかむ手に白い息を吹きかけながら、一軒、また一軒と言論の光を届けゆく、強盛な「心ざし」の栄光の走者に、全同志で大喝采を贈ろうではないか!
 座談会など、友が集う会場を提供してくださっているご家庭への感謝も尽きない。
 御書には「家に讃教の勤めあれば七難必ず退散せん」(一三七四ページ)と示されている。
 妙法の音声に満ちた個人会場があってこそ、地域の広布は伸展し、郷土の安穏も築かれる。庶民の和楽の集いこそ“世界平和の縮図”なのである。
 明年、完成五周年となる「広宣流布大誓堂」では、日本中、世界中の友を迎えて、誓願勤行会が行われている。これまでに参加された海外の求道の友は、百二十三カ国・地域に及ぶ。無事故で清々しく運営に当たってくれている役員の方々にも深謝したい。
 仏法では、「俱生神」すなわち人が生まれた時から左右の肩には同生天・同名天がいて、全ての行為を交互に天へ報告していると説かれる。
 大聖人は、この譬えを通して、夫の四条金吾佐渡まではるばる送り出した、日眼女の支えを賞讃されている(御書一一一五ページ)。
 誰が知らなくとも、誰が誉めなくとも、仏天は全てお見通しである。陰の献身は、一切合切が自らの福徳となり、命の輝きとなる。
 「陰徳陽報」という、生命の究極の栄光がここにあるのだ。

若人よ進め戦え

 「熱原の法難」の渦中、師弟共戦の勇気ある信念で、新年を出発した若き南条時光に、大聖人は仰せられた。
 「花は開いて果となり・月は出でて必ずみち・燈は油をさせば光を増し・草木は雨ふればさか(栄)う・人は善根をなせば必ずさかう」(同一五六二ページ)と。
 妙法流布に勇敢に生き抜くことこそ、最極の大善根であり、自他共の生命を栄え光らせゆく道といってよい。
 この道を私たち青年に教えてくださったのが、戸田城聖先生である。
 私は入会から一年が過ぎた頃、先生の法華経講義を受講できた感激を記した(一九四八年九月)。
 「若人よ、大慈悲を抱きて進め。
 若人よ、大哲理を抱きて戦え。
 吾れ、弱冠二十にして、最高に栄光ある青春の生きゆく道を知る」
 この「栄光ある青春」に、地涌の若人を一人また一人と呼び出して、師弟の道を邁進しゆくことが、私の戦いとなった。
 そして十年――。後継たる男女青年が先駆し、戸田先生が生涯の願業と定められた七十五万世帯の大折伏を成就できた。
 恩師のもとで行われた歴史的な3・16“広宣流布の記念式典”は、その集大成であったのだ。

青春勝利の舞を

 思えば、この「3・16」の大儀式と時を同じくして、信濃町の近くに完成したのが、旧・国立競技場であった(一九五八年三月)。
 アジア競技大会(一九五八年)、東京オリンピック(一九六四年)をはじめ、幾多の大規模なスポーツや文化の祭典が開催され、青春勝利の感動のドラマが繰り広げられてきた舞台である。
 “民衆を救い、社会を救いゆく人材十万を結集せよ!”との恩師の遺命を果たさんと、この国立競技場に創価の若き精鋭十万が集ったのは、一九六一年(昭和三十六年)の十一月であった。
 若人が戦い切り、栄光の勝ち鬨を上げた姿を象徴するように、スタンド上には、「勝利」の二字が掲げられた。
 ――戸田先生! この日本の潮、世界の希望となりゆく地涌の若人を、どうぞご覧ください!
 あの日、恩師の笑顔を思い浮かべ、報告した心の叫びは、不二の弟子として最高の喜びである。
 そして今日、師弟の誓いの劇は、大きく晴ればれと世界に広がった。
 インドでは本年、青年部十万人という大拡大を見事に成し遂げてくれた。あの国でも、あの地域でも、新しき地涌の力の台頭は嬉しい限りだ。
 先日(今月二日)、建設が進む新・国立競技場の側を車で通った。
 二〇二〇年、東京オリンピックパラリンピックのメイン会場である。青空には、巨大なクレーンが林立し、新たな創造の息吹が感じられた。
 奇しくも今、世界聖教会館の建設工事が進められ、総本部の総合案内センターや創価宝光会館も着工される。
 創価世界市民がいやまして胸を張り、人類社会に、平和と栄光の大連帯を広げゆく新時代が始まっているのだ。

わが新しき決意

 愛する沖縄の天地で、私が小説『人間革命』を書き始めたのは、一九六四年(昭和三十九年)の十二月であった。
 いずこにもまして苦しんでこられた沖縄が、いずこにもまして幸福に栄えていただきたい。この思いで、「沖縄を『東洋のハワイ』に」とのビジョンも語り合ってきた。
 今、沖縄の観光客数は、ハワイにも勝るとも劣らぬ勢いで増加していると伺った。
 「命どぅ宝(命こそ宝)」の沖縄も、平和と調和が光る「アロハの心」のハワイも、人類を照らす不屈の勝利島として、ますます繁栄されゆくことが、私の悲願である。
 恩師とゆかりの長野で『新・人間革命』の執筆を開始してからは、今年で二十五年目となり、全三十巻の総仕上げに入っている。全同志一人ひとりに「人間革命」の栄光譜あれとの祈りを込めて!
 さらに七十歳を迎えた時には、小説に加えて「随筆」の連載という、新たな“ペンの闘争”に挑み始めた。
 第一回には、八十歳までに「世界広布の基盤完成なる哉」との展望を記し、「このあとは、妙法に説く不老不死のままに、永遠に広宣流布の指揮をとることを決意する」と綴り残した。
 九十歳になる今、一層、熱い思いが湧き上がる。
 「不思議なる霊山一会の愛弟子たちと共に、末法万年尽未来際までの地涌の義を決定づける」――これが、新しい一年に臨む私の決意である。

世界青年部総会

 現在、私が心から楽しみにしていることがある。それは、明年三月に予定されている「世界青年部総会」だ。
 全国で“紅の朝”の如く若き生命を光らせた男女青年部が、二十一世紀の広布後継と前進を誓い合う。さらに全世界でも、地涌の若人たちが、希望と友情の総会を開催するというのである。
 まさに物理的な距離を超えて結合した、世界同時の3・16「師弟共戦の誓いの会座」となるに違いない。法華経に説かれた壮大な会座を仰ぐ思いで、私は青年たちの挑戦を見つめている。
 そして、この若き英雄たちのスクラムを見守り、全力で応援してくれる父母や同志たちに、尽きせぬ感謝を捧げたい。
 私たちは、この青き地球に生まれ合わせ、苦悩多き現実世界の中から「立正安国」の誓願に燃えて立ち上がった。
 万人の生命の故郷たる地球を、勇気と慈悲の妙音で包みながら、桜梅桃李の人材が乱舞しゆく時代を創っているのだ。
 その誇り高き魁として躍り出て、生命尊厳の大法を弘めゆく哲人こそ、創価の青年なのである。
 御書には仰せである。「我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし」(一三四三ページ)
 君たち、貴女たちよ!
 自らが地涌の勇者の「一人」と立ち上がり、壁を破って成長しよう!
 自らが大切な「一人」の友を見つけ、心から励ましていこう!
 自らがいる場所から、対話と友情の種を蒔き、信頼と安心の花園を広げようではないか!
 皆、体を大切に! 
 仲良く、朗らかに、さあ「栄光の年」へ出発だ。

 (随時、掲載いたします)

池田大作先生 四季の励まし〉 「感謝の言葉」が心を温める 2017年12月2

池田大作先生 四季の励まし〉 「感謝の言葉」が心を温める 2017年12月24日

 
 

 「ありがとう」の一言には、
 不思議な力がある。
 人生を豊かにし、
 心の絆を限りなく広げる。
 平和や友好といっても、
 他者への「感謝の思い」を
 伝えることから始まるのだ。
 
 感謝と報恩の決意が、
 自身を向上させる原動力となる。
 自分を育んでくれた人々を
 断じて裏切るまいと思えば、
 人生の正しき軌道から
 外れることはない。
 いかなる苦境でも、
 恩ある人たちを思い浮かべれば、
 「負けじ魂」が込み上げてくる。
 報恩は、
 人間の根源の力を引き出す
 源泉となる。
 
 第2代会長の戸田城聖先生は、
 よく、こう言われていた。
 「常に
 感謝の念をもっている人は、
 いよいよ栄える。
 福運がいよいよまさる」
 「感謝を忘れた人は、
 福運が消えていく」と。
 感謝の心から、
 喜びも希望も勇気も生まれる。
 
 「ありがとう」「ご苦労さま」
 「事故に気をつけてください」
 「風邪をひかないように」――
 その一言で、心が温まる。
 爽やかな人間性の薫りが広がる。
 人間と人間の麗しい絆こそ
 創価学会の世界なのである。
 
 この一年、本当にありがとう。
 よいお正月を
 迎えていただきたい。
 そして来年も、
 大いに素晴らしい一年を、
 一緒に戦い抜きましょう!
 どこまでも「晴れやか」に!
 何があっても「朗らか」に!

 オレンジ、ピンク、赤、白、黄色……。色とりどりの花が咲き薫り、見る人の心を潤す。2008年(平成20年)の元日、池田大作先生が東京・新宿区内でカメラに収めた。
 青年詩人・八木重吉は謳った。
 「花はなぜうつくしいか ひとすぢの気持で咲いてゐるからだ」(『八木重吉全集』第2巻、筑摩書房
 美しい大輪は、自他共の幸福と地域・社会の繁栄を日々祈り、広布の道を真っすぐに歩む創価の友と重なる。
 年の瀬。偉大なる前進には、必ず陰の労苦に徹する人がいることを忘れてはならない。一年間、お世話になった方々に“感謝の花束”を贈ろう。その美しき心から、栄光の未来が広がる。

〈座談会 師弟誓願の大行進〉10 22日は広布を支える「統監部の日」 陰の労苦に無量無辺の功徳 2017年12月21日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉10 22日は広布を支える「統監部の日」 陰の労苦に無量無辺の功徳 2017年12月21日

油断排し絶対無事故の年末年始に
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
無事故を期し、牙城会の友と、花壇の木の根元まで照らし点検(小説『新・人間革命』の挿絵から、内田健一郎画)

 原田 12月22日は、結成65周年となる「統監部の日」です。統監作業に携わる全ての皆さまの、日頃の地道な労作業に心から感謝申し上げます。

 永石 池田先生は、言われています。「民衆の幸福と世界の平和を目指す広宣流布の戦いは、断じて負けるわけにはいかない。そのためにも『正しい事実』を捉え、的確な手を打ち続けていくことこそ、学会の永遠の指針といえましょう」

 原田 そして、統監部の使命について、結論されています。「統監部の皆様の労作業なくして、『正しい事実』を把握することは決してできません。統監が正確であり、厳然としているからこそ、学会は広宣流布の一切の戦いに勝ち進むことができたのです」と。

 長谷川 統監部のモットーは、「正確・明確」「基本を大切に」「広布伸展を支える」です。この通りに黙々と、正確な数字の掌握に注力してきた統監部の皆さまがいてこそ、広布の前進はあります。

 永石 「一枚の統監カードは『一枚の紙』にあらず『一人の生命』なり」――これが、統監部の永遠の指針です。「そこには、命の鼓動があり、人格があります。発心と蘇生のドラマがあり、人と人との温もりの絆があります」と、先生も述べられています。

 原田 今日の創価学会の大発展は、「一人」を徹して大切にしてきたからこそです。統監部の皆さまが行う作業は、まさに、その基盤となる実践です。どれほど重要であるか。

 長谷川 御聖訓に、「陰徳あれば陽報あり」(御書1178ページ)とあります。人知れぬ労苦は、無量無辺の福徳となり、自身と一家を包みゆきます。

 原田 今、明年へ向け、各地で本格的な拡大の息吹が、みなぎっています。尊貴な使命を帯びた統監の任務に携わる誇りを胸に、これからもどうか、丁寧な統監作業の推進を、よろしくお願いします。

個人情報の管理を

 伊藤 年末を迎え、各家庭や職場で、大掃除をする機会が多くなります。

 永石 気を付けたいのは、コンセントのほこりです。火災の原因となりますので、忘れずに掃除しましょう。また、電源コードの上に重い物を置いていると、内部がショートし、発火する恐れがあります。注意していきましょう。

 志賀 個人情報の管理も重要です。いかなる企業、団体も今、情報管理が厳しく求められています。役目を終えた書類は、シュレッダーを使って廃棄するようにしましょう。

 長谷川 また、再三、徹底していますが、組織での忘年会や新年会は厳禁です。ちょっとした油断が、清浄な学会の世界を破壊することになりかねませんので、厳守してください。

 志賀 小説『新・人間革命』第24巻「厳護」の章に、山本伸一会長が、牙城会の友と一緒に、本部周辺を点検に歩くシーンが描かれています。
 そこでは、「これから年末いっぱい、火災に限らず、詐欺や窃盗などの、さまざまな犯罪が多発しやすい時期になる。しかし、ともすれば、“まさか、自分はそんなことに遭うわけはない。大丈夫だろう”と思ってしまう。それが油断の第一歩であり、そこに、隙が生まれていく」と指導されています。

 永石 ほかにも、注意すべき指針が示されていますね。たとえば会合で、“交通事故に注意しましょう”と言われても、“そんなことは、分かっている”と聞き流してしまう人がいます。一方、“そうだ。用心しよう!”と自分に言い聞かせられる人の心には隙が生まれない、と。

 原田 日蓮大聖人は門下に、「かまへて・かまへて御用心候べし」(同1133ページ)と仰せになり、細かいところに、より用心していくよう訴えられています。先生は、「この『用心』こそ、すさんだ社会にあって、身を守り、勝利していくための肝要なんだ」と教えてくださっています。一人一人が、事故や火災に「用心」し、無事故で有意義な1年の総仕上げにしてまいりたい。

 伊藤 現在、各地の会館では、省エネ・節電に取り組んでいます。

 志賀 具体的には、会場に室温計を置き、空調を適正に使用。空調の一斉稼働を避けるため、運転開始を30分以上ずらす「時差運転」の実施。会合終了後、早めに空調を半分停止する「終了時半開運転」などです。

 原田 いずれも、一人一人の心掛けが重要となりますので、意識的に取り組んでいただきたい。

明年への助走期間

 長谷川 忙しい年末ですが、この時期は、“普段ゆっくりと話す機会が少ない人と会う時間”がつくれる時でもあります。1960年(昭和35年)、第3代会長に就任された先生は、全ての目標を成就した年末、主要行事を終えられると、各部のリーダーとの懇談を連日、重ねられました。

 伊藤 当時の心境を、“会合などの行事が終了した年の瀬は、個人指導のまたとない好機であった”と述懐されています。

 長谷川 先生は、一人一人の悩みを聞き、また組織の実情を詳細に分析し、それぞれの課題と目標を明確にしていかれました。

 原田 それは、まさに、新しき年への助走でした。「助走の勢いが跳躍の力を決定づけるように、広宣流布の活動の勝敗も、いかに周到に準備を進めたかによって、決まってしまうといってよい。ジャンプへと踏み切る“決戦の瞬間”には、既に勝負は、ほぼ決まっているものだ」と綴られている通りです。さあ、“栄光の年”へ、いよいよの戦いを開始していきましょう。

〈座談会 師弟誓願の大行進〉9 「堅塁」中部が拡大で築く人材城 全員が光る「勝利の一番星」 2017年12月18日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉9 「堅塁」中部が拡大で築く人材城 全員が光る「勝利の一番星」 2017年12月18日

地区こそ広宣流布の最前線
〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
熱田総愛知長
稲原三重総県婦人部長
田中岐阜総県長
鈴木中部青年部長
「励まし抜く心」が後継の人材を育む――明年の栄光を開く「中部総会」に、戦い切って集った同志たち。自らが誓った「この道」を勇敢に、にぎやかに前進!(10日、中部池田記念講堂で)

 永石 この度は、「中部総会」(本部幹部会)の開催、本当におめでとうございます。世界中から集ったSGIの同志と共に、中部の地から「栄光の年」へ勇躍の出発を切ることができました。

 原田 総会を目指し中部の皆さんが広布拡大に奔走されたこともよく伺っています。本当にご苦労さまでした。心より御礼申し上げます。会合の運営や会場の設営など陰で尽力された方々にも感謝申し上げます。

リーダー率先の姿

 田中 今回、中部では総会に向けて「自身が勝利の一番星に!」とのスローガンを掲げ、各人の目標を記入できるカードを作成し、皆で祈りを合わせて拡大に取り組みました。

 稲原 折伏はもちろん、聖教新聞の拡大、友人とのSTB観賞など自分ができる広布の「一歩前進」を果たそうと皆が奮闘しました。

 熱田 そうする中で、一人一人に「私の中部総会」との意識が高まったのです。

 永石 結果、中部では総会を目指して「地区1」の弘教を成就。年間の目標だった1万人の拡大を達成することができたんですね。

 熱田 今回の主役は最前線の「地区」でした。各地区で、互いの目標を共有。挑戦している姿を皆で「勝利の一番星」として称え合うことで団結と歓喜が倍増し、戦いが大きく進みました。また、その中で副役職の方や新入会のメンバーなど皆に光が当たり、かつてない勢いが生まれました。

 原田 そうした中部の皆さまの健闘に対し、池田先生も総会へのメッセージの中で「堅塁・中部の揺るぎなき金の城が堂々とそびえ立ちました」と、最大の称賛を送ってくださいました。

 熱田 昨年12月に入会した、愛知の80代の婦人は同志の励ましや唱題の実践でどんどん明るく元気に。その変化を間近で見ていた友人を入会に導くことができました。その姿に地区もさらに奮起。爆発的な前進の中で総会を迎えました。

 永石 中部では未入会のご家族への入会の推進にも全力で取り組んでいます。

 稲原 三重のある地区では「七五三勤行会」への参加などを通じて、未来部員が新たに7人誕生しました。また、ある圏ではヤング・ミセスの委員長を中心にメンバー同士がこまめに連携を取り合い、未入会のご主人やお子さんの入会を大きく推進。「一家和楽の一歩を踏み出すことができました」など、喜びの声があちこちであがり、仏法対話にも拍車がかかりました。

 永石 婦人部の皆さまの折伏精神あっての勝利ですね。今回、中部婦人部長も30年越しの折伏が実りました。

 稲原 私も、婦人部の諸先輩の折伏根本の生き方に学ぶ中、12年前から友好を深めてきた方に、御本尊流布することができました。

 田中 岐阜では、太陽会の皆さまをはじめ「題目第一」の壮年部が大活躍しました。定年後、大病を信心で乗り越えた体験を語り、20代の青年に弘教を実らせた方。40代で定時制高校、60代の今も通信制大学院で学ぶ中、かつての学友らに仏法を語り、本年3世帯の弘教を実らせた方など拡大のエピソードは尽きません。全て、婦人部の皆さまの絶大な応援あってこそです。

 原田 まさに、「広布の黄金柱」として模範の戦いですね。若々しい息吹で戦う壮年部がいる地域は、婦人部の皆さまが喜んでくださいます。

 田中 壮年部員の一人として私も対話に挑戦し、わが家で1世帯の折伏を実らせることができました。岐阜の壮年部は地域に根を張り「真の理解者」の連帯をさらに広げていきます。

 原田 後継の青年部の活躍も光りました。男子部は各地のリーダーが率先して拡大の範を示しましたね。

 鈴木 一人一人が対話に挑戦し、その体験を積極的に語る中で、「自分にも折伏はできる!」という、勇気の連鎖が第一線に生まれました。その結果、部平均1の弘教が結実しました。

 熱田 愛知のある創価班大学校生は、友人に1カ月間の勤行指導を続け御本尊流布。その間、多くの男子部の先輩が絶えず激励してくれたそうです。共に決意し、共に題目をあげ、励ましてくれる先輩の存在はどれほど支えになったか。

 原田 御書に「夫れ木をうえ候には大風吹き候へどもつよきすけをかひぬれば・たうれず」(1468ページ)とあるように同志の激励ほど心強いものはありません。

 永石 女子部でも、中部女子部長が弘教を実らせるなどリーダーが率先の拡大に挑戦、今までを大きく上回る多くの“折伏チャレンジャー”が誕生しました。

 鈴木 学生部も見事、日本一の折伏を成し遂げました。真剣に題目をあげ抜く中、念願の創価大学にも合格、さらに、未入会だった父親を入会に導き、当日の収録会場に集った未来部員もいました。青年部の前進の陰には、いつも温かな激励を送ってくださる壮婦の皆さまの存在があります。感謝の思いでいっぱいです。

 田中 総会の前日に各地で行われたSGIとの交流交歓会も大盛況でした。

 稲原 海外の同志の求道心、歓喜あふれる姿に皆が大きな触発を受けました。

 鈴木 女子部のある副本部長は、かねてより折伏を続けていた方と共に交歓会に参加。韓国の婦人部の方にも対話に入っていただき、入会を決意してもらうことができました。

初訪問65年の佳節

 永石 明年は、池田先生の中部初訪問から65年の佳節を迎えますね。

 鈴木 はい。発表40年となる中部歌「この道の歌」を皆で高らかに歌いながら、地区に、ブロックに、励ましの輪をさらに大きく広げてまいります。

 原田 今回、それぞれの舞台で広布拡大に挑戦した方々は全員が「勝利の一番星」です。池田先生のご期待に応えるべく、中部はいよいよ強盛な信心で広宣流布の「ストロング・フォートレス(堅塁)」を築きゆかれんことを祈ります。