〈座談会 師弟誓願の大行進〉67 人材の中国が歓喜の大拡大 後継の師子が新たな勝利開く 2018年10月15日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉67 人材の中国が歓喜の大拡大 後継の師子が新たな勝利開く 2018年10月15日

青年部の成長こそ地域の光
〈出席者〉
原田会長
篠原中国長
池上婦人部長
甲斐男子部長
今嶋女子部長
中国総会で「正義の走者」を歌う未来部の友。「池田先生にお応えできるよう、将来の夢に向けて頑張ります!」など、清新な決意の声が相次いだ(7日、広島池田平和記念会館で)

 篠原 中国総会(本部幹部会)を大勝利、大歓喜の中で開催することができました。

 今嶋 来日中のSGIメンバーを迎えた、総会前日には、中国方面の各地に、祝福するかのような大きな虹がかかりました。

 原田 感動的な総会でした。池田先生は「わが学会は、たゆみない広布の大回転の渦から、地涌の人材群を、きら星の如く輝かせゆく大銀河であります」とメッセージを贈ってくださいました。この指導の通り、題目のうねりの中で、多くの新しい人材が躍り出て、後継を担う青年たちが躍動した総会でしたね。

 池上 一人でも多くの青年部・未来部が池田先生と中国の歴史を知り、先生の期待通り立派に成長してほしい――そう願い、皆が一丸となって戦いました。

 原田 誕生から40周年を迎えた未来部歌「正義の走者」の未来部代表による合唱も素晴らしかったです。先生は、この歌詞を岡山の地で執筆されました。当時を知る方々も合唱に胸を熱くしたことでしょう。

 篠原 練習のたびに、未来部のメンバーはみるみる成長していきました。ご家族や、未来部の担当者らの真剣な思いが真っすぐに伝わったのだと思います。

励ましと触発の場

 甲斐 男子部では、大学校生の代表100人が折伏の結果をもって総会に参加できました。総会に向け、皆が対話に走り抜き、部6の弘教を達成。私自身も先月末に弘教が実りました。

 原田 総会前日も、各地で大学校生の御本尊流布が相次ぎ、壮年・婦人部も大変に喜ばれていましたね。

 甲斐 その陰には、勝利責任者の先輩たちの励ましがありました。大学校生宅を訪問し、一対一で悩みを聞き、共に勤行・唱題。定例の会合でディスカッションに力を入れている地域もあります。大学校生同士が共に語り合う中で触発が生まれています。

 今嶋 女子部では、「池田華陽会御書30編」の読了に挑戦しました。支部婦人部長が一対一で部長と拝読、研さんをしてくださる地域もあり、婦女一体のスクラムで大きく前進することができました。

 池上 婦人部にも「御書を学ぶ最高の機会になっています」との声が広がっています。

 今嶋 折伏でも、婦人部の方々に大応援をいただきました。岡山のある華陽リーダーは、7月の西日本豪雨で共に被災した友人を、地域の婦人部の方々と励まし抜きました。すると、友人も「皆さんのようになりたい」と語り、自ら進んで入会されたのです。私自身も御本尊流布ができ、中国女子部として、本部3の弘教が実りました。

 原田 学生部も見事、日本一の折伏を達成しましたね。青年部を先頭に、方面として、ブロック2に迫る弘教の結果を残せたことで「人材の中国」として新たな広布史が築かれました。

創立90周年へ船出

 池上 山口の、ある副白ゆり長は2年前に、ご主人の折伏で学会に入会しました。今年の8・24には、近隣の友人に弘教。さらに、信心を始めてから、どんどん笑顔あふれるようになった姿に、未入会だったお母さまが理解を深め、先月、入会されました。

 原田 中国広布史に輝くのが若き日の池田先生が指揮を執られた山口開拓指導です。時代は変わっても、わが地域で師弟共戦の広布開拓を、と皆さんが日々、健闘されていますね。

 池上 鳥取の、80代の婦人の入会は、小説『新・人間革命』が大きなきっかけになりました。聖教新聞の連載を読むほどに感銘を受け、ついに、発刊されていた単行本も全巻を読破。読み進めながら、世界地図を広げ、先生の足跡を指でたどると、共に世界を旅している気持ちになったそうです。本年の3・16に、晴れて入会。先月には妹さんを入会に導き、地域に喜びが大きく広がっています。

 篠原 島根の隠岐諸島では全ての支部がブロック1の折伏を達成。壮年・婦人部のリーダー率先の対話が次々に実りました。高齢化が進む地域ですが、このたび、多くの青年が入会。島の企業、漁業の後継者として光るメンバーばかりで地域の希望となっています。

 原田 鳥取、島根は、34年前に先生が“山光提言”を発表し、文字通り、一人一人に勇気と希望の光を送ってくださいました。今、山光の同志が地域を照らす灯台と輝く姿を、先生も大変に喜ばれています。

 篠原 広島では本年初頭から、全ての地区が毎月の座談会で、小説『新・人間革命』を研さん。感想や決意を述べ合い、前進への大きな力になっています。

 甲斐 先生が小説『新・人間革命』の執筆を開始されたのが25年前の8月6日、広島の「原爆の日」です。そして本年の同日、先生は最終章を脱稿されました

 今嶋 中国は永遠に先生と共に、『新・人間革命』と共に世界平和への連帯を築いてまいります。

 池上 5年前の10月の中国総会では、広宣流布大誓堂の完成を目前に「世界広布新時代」の開幕が発表されました。このたび「創立90周年へ 創価勝利の年」への前進が、中国の地から始まったことに、私たちの使命の深さを感じます。

 篠原 中国は師弟の歴史が各地に刻まれた広布の天地です。今回、原点を再確認すると同時に、青年が躍動し、新たな歴史を残せたことが最高の喜びです。

 原田 御書には「此の題目を唱え奉る者は心大歓喜せり」(831ページ)とあるように、題目を唱え抜き、広布にまい進してこそ、生命の奥底から歓喜が湧き出ます。新スローガン「轟く 歓喜の人材城! 人間革命の光を大中国から!!」を胸に、皆さんが後継の師子として、さらなる人材の城を築かれることを祈っております。

世界広布新時代第38回本部幹部会 中国総会から(会長指導) 2018年10月13日

世界広布新時代第38回本部幹部会 中国総会から(会長指導) 2018年10月13日

原田稔 会長
2019年のテーマ「創立90周年へ 創価勝利の年」
新たな人間革命の大行進
 

 一、「世界広布新時代第38回本部幹部会」ならびに「中国総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
 本日は、6カ国・地域から88人のSGIメンバーも参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。
 一、本年は、日中平和友好条約締結40周年、池田先生の国交正常化提言50周年。それらを記念する訪中団を大成功で終えることができました。誠にありがとうございました(拍手)。
 このたびの訪中では、王岐山国家副主席と会見。招へい元の中国人民対外友好協会と中日友好協会から、池田先生に「中日友好貢献賞」が贈られ、さらに、唐家璇中日友好協会会長とも旧交を温めることができました。
 中国共産党の最高指導部である中央政治局常務委員を昨年まで務めた、習近平国家主席の盟友である王副主席は語っておりました。
 「実践こそ真理を検証する唯一の基準です」「実践の真価は、時間や歴史の試練を経なければ分からない。その意味で、池田名誉会長の国交正常化提言は50年という歴史を経て、その重要性が証明されました。まさに遠見であると思います」と。
 このたびの訪中は、両国関係を発展させていく上で重要な役割を果たすとともに、日中友好の金の橋を、さらに強固なものとしていく決意、なかんずく、池田先生の「実践」こそ受け継いでいかねばならないとの決意を新たにする、大変に有意義なものであったことを、ご報告申し上げます。
 一、さて、小説『新・人間革命』が完結を迎え、池田門下の力で新たな歴史を開く今この時、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を勝ち越えた後の次なる目標は、2020年11月18日の「学会創立90周年」であります。
 そして明年は、その創立90周年を前にして、広布の山を連続して登攀せねばならない年であり、まさに創立90周年への“勝因”を築く年であると位置付けられます。
 そこで明年は、テーマを「創立90周年へ 創価勝利の年」と掲げ、創立90周年に向け、断じて連続勝利の歴史を開いていきたい(拍手)。
 池田先生は、『新・人間革命』完結後の初めての随筆でつづってくださいました。
 「さあ、人類が待望してやまぬ『世界広布』即『世界平和』へ、新たな決意で、新たな出発だ。我は進む。君も進め。我は戦う。君も戦え。我は勝つ。君も勝て。
 我らは、共々に『人間革命』の大光を放ちながら、新鮮なる創価の師弟の大叙事詩を綴りゆくのだ! 君と我との誓願の旅を、永遠に!」と。
 先生の願いは、どこまでも「一人の会員の幸福」であります。ゆえに「創価の勝利」といっても、所詮、それは一人一人にとっての「わたしの勝利」なくしては、あり得ません。一人一人が、師弟誓願の正義の旗を高く掲げ、広布拡大と立正安国の言論戦に挑む中で、大きく境涯を開き、福徳を積み、勝利の人生を勝ち開いていきたい。
 「創価勝利の年」は、すなわち「師弟勝利の年」であると決め、一切の戦いに断じて勝利していこうではありませんか(拍手)。

友と直接会い 心を通わせる

 一、どうすれば、一人でも多くの方が立ち上がり、どうすれば、皆が本領を発揮できるか。私が、池田先生から教えていただいたのは「如実知見」、すなわち現実をありのままに見ていく仏法者の姿勢であります。
 先生が中国を初訪問される際、派遣者の一員に加えていただいた私は、日中関係の当事者から話を伺ったり、訪中経験のある人の記録を読みあさったりして準備に当たりました。“まず勉強する雰囲気をつくらねば”と思い、難しそうな本をたくさん買い集めて、準備室に山のように積み重ねたりもしたほど、ともかく歴史的な初訪中を大成功にと、一心不乱に取り組みました。
 そのさなか、思いかけず池田先生が準備室を訪れてくださいました。私は内心、メンバーを激励していただけるものと思っていましたが、これが全く浅はかな考えでした。先生は、語気鋭く言われました。
 「何をやっているのかと思えば案の定だ。そのような資料ばかり集めても、真実の中国が分かるわけではない。かえって先入観に左右されて、真実の姿を把握できない。大事なことは、仏法者として如実知見していくことである。だから先入観にとらわれないためにも、今、集めた資料は全部、机から、どけなさい」。こう言われ、机上の本などを、バサッと床に下ろされたのです。
 私は目の覚める思いでした。初訪中と肩肘張って取り組み、いかに見かけを整えても、実は集めた資料に振り回されている私たちの本質を、先生は鋭く見抜き、ご指導くださったのであります。
 これを人材育成に当てはめれば、会合や打ち合わせばかりでは、会員一人一人の真実の姿、真実の心は分かりません。
 池田先生が指導されたように「如実知見」――リーダーが一軒一軒、足を運び、一人一人と直接会い、心を通わせていく中にこそ、「一人一人の勝利」があり「創価の勝利」があるのです。
 日中平和友好条約が調印された直後、1978年(昭和53年)9月の第4次訪中で、池田先生が中国の関係者と歌うことを提案され、共に歌われたのが中国方面歌「地涌の讃歌」でありました。
 さあ、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」から「創立90周年へ 創価勝利の年」に向け、「地涌の讃歌」が轟き渡る人間革命の大行進を開始しようではありませんか(拍手)。

世界広布新時代第38回本部幹部会 中国総会から(中国アピール) 2018年10月13日

世界広布新時代第38回本部幹部会 中国総会から(中国アピール) 2018年10月13日

篠原康司 中国長
池上純代 婦人部長
甲斐輝夫 男子部長
今嶋幸子 女子部長
開拓者の心で人材城を
 

 篠原 池田先生が小説『新・人間革命』の執筆を開始されたのは、1993年(平成5年)8月6日、「広島原爆の日」でありました。そして本日は、『新・人間革命』完結後、初めての本部幹部会を「中国総会」として、5県の会館を結んで盛大に開催することができました(拍手)。

 池上 7月の西日本豪雨は甚大な被害をもたらしましたが、全国・全世界の皆さまからの応援、何より池田先生・奥さまから最大の励ましを頂き、本日、大勝利した姿で集い合うことができました。

 篠原 本年は、方面歌「地涌の讃歌」が山光(鳥取・島根)の地で、未来部歌「正義の走者」が岡山の地で発表されて40周年の佳節です。幾重にも意義深き「中国総会」を目指して戦い抜いた結果、方面として「ブロック2」に迫る弘教を達成。かつてない聖教拡大も成し遂げて、本日を迎えることができました(拍手)。

 池上 先生は、『新・人間革命』第30巻「誓願」の章の最後で、「どうか、青年部の諸君は、峻厳なる『創価の三代の師弟の魂』を、断じて受け継いでいってもらいたい」と青年部への万感の思いをつづられました。「人材の中国」には今、池田門下の青年部が、陸続と育っています。

 甲斐 男子部は本年、発足した男子部大学校の1期生を先頭に、「部6」を超える弘教を達成。本日は、代表100人の大学校生全員が折伏を実らせて、集い合うことができました。学生部も、折伏日本一という金字塔を打ち立てました(拍手)。

 今嶋 女子部は、「アイ アム 池田華陽会、ウィー アー 池田華陽会」を合言葉に、「池田華陽会御書30編」を拝しながら、“婦女一体”のスクラムで対話に挑戦。「本部3」の弘教を達成できました。

 篠原 新たな中国広布開拓への出発となるこの時、方面の新スローガンが決定しました。それは、「轟く 歓喜の人材城! 人間革命の光を大中国から!!」です(拍手)。

 池上 40年前、池田先生は山口での座談会に出席してくださり、「座談会革命」を呼び掛けられました。私たちは、小説『人間革命』『新・人間革命』を座談会で共に学ぶ中で、「人間革命の光」を日本中、世界中へ大きく広げていきたいと思います。

 篠原 さあ、広宣流布大誓堂完成5周年から学会創立90周年へ、「人材の中国」は青年を先頭に、新たな前進を開始します(拍手)。

世界広布新時代第38回本部幹部会 中国総会から(女子部長あいさつ) 2018年10月13日

世界広布新時代第38回本部幹部会 中国総会から(女子部長あいさつ) 2018年10月13日

大串博子 女子部長
仏縁広げ勝利の門を開く
 

 一、私の祖父母は、草創の頃、千葉県で信心を始め、入会間もなく池田先生との出会いを刻みました。それ以来、外房の旧習深い地域で、どれだけ笑われても一軒一軒、折伏に歩き、勝利の結果をもって先生のもとに、はせ参じました。その共戦の日々が、最高の宝だと語っています。
 地域広布に走り抜いてきた祖父母、そして両親の姿から、信心を学び、東京・千代田区の学会家族の中で育てていただきました。
 少女部時代、合唱団の一員として、海外のお客さまをお迎えした際、池田先生の前で歌を披露する機会がありました。歌の後、先生が優しく「ありがとう」と語り掛けてくださり、お客さまが出発する直前まで深々とお辞儀をされる姿に感動し、大きな原点となりました。
 感謝を胸に、創価学園創価大学へ進学。進路を理系に転向し、工学部(当時)に入学したものの、最初は勉強についていけず、壁にぶつかりました。
 しかし、学園時代に先生から頂いた「最後に勝つ君たちだ。何があっても負けちゃいけないよ」との言葉を思い出し、「3倍の努力をして、先生の偉大さを宣揚したい」と奮起。往復3時間の通学をしながら、授業の後、学会活動のために千代田区に帰り、夜、再び大学に戻り、研究する日もありました。
 活動と勉強に挑み抜いて迎えた卒業時には、思いがけず先生から、お写真の激励を頂きました。そこには、優しくほほ笑まれている先生・奥さまのお姿が写っていました。どんな時も、お二人が、ずっと見守り続けてくださっていたことを感じ涙があふれました。
 振り返れば、学科の特待生にも選ばれ、信心根本に進めば全てを開くことができると確信します。これからも負けない心で、師弟の誓いを果たし抜いていきます。
 そして本年、栄光の「11・18」を目指して折伏をと決意し、先月、友人と対話の場を持ちました。今年の初め、「信心を求めている人に出会わせてください」と祈る中で出会い、対話を重ねてきた友人です。会館で一緒に題目をあげる中、友人は悩みを乗り越えたいと入会を決意してくれました。現在、共に唱題に挑戦しており、必ずやこの信心に導いていく決意です。
 一、このたび、女子部の新スローガン「希望輝く 華陽姉妹 『人間革命』のスクラムで 師弟勝利の門を開く!」が決定しました(拍手)。
 この指針の通り、女子部は人間革命の輝きで、縁する人に希望を送り、仏縁の拡大で「11・18」を荘厳していく決意です。
 学会創立90周年へ、私自身が拡大の先頭に立ち、女子部から全ての勝利を開いていきます(拍手)。

〈座談会 師弟誓願の大行進〉66 10月18日―民音創立55周年 文化・芸術を民衆の手に! 2018年10月11日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉66 10月18日―民音創立55周年 文化・芸術を民衆の手に! 2018年10月11日

季節の変わり目 一日の寒暖差に注意
民音の公演に訪れた各国の大使館関係者は、昨年1年間だけでも100カ国以上。“世界一”ともいえる広がりは、創立者・池田先生の行動と、多くの支援者の奮闘があってこそ

 大串 1963年(昭和38年)10月18日に創立された「民主音楽協会民音)」が、誕生から55周年の佳節を迎えます。

 永石 民音創立に懸ける池田先生の真情は、小説『新・人間革命』第8巻「清流」の章に、詳しく記されています。

 原田 文化を通じ、世界の民衆の相互理解を図り、平和建設に貢献してきた民音は今、各所から高い評価を受けています。「文化のことは民音に相談を」と、各国の大使の間で話題になるほどです。

 伊藤 公演に足を運び、声援を送ってくださる方、理念に賛同して応援してくださる賛助会員の方、陰に陽に支えてくださる推進委員の方、さらには渾身の演技や演奏を披露される芸術家の方、何より、創立者である池田先生の数限りない激励に支えられ、民音は創立55周年を迎えることができます。あらためて深く御礼を申し上げます。

 大串 聖教新聞では現在、月に1度のペースで、民音の軌跡を追う連載「世界に魂を 心に翼を」を掲載しています。多くの読者から反響を頂いていると聞いています。

 永石 先日は、こうした声が聖教新聞社に届いたそうです。――千葉県に住むある婦人部の方が1年半前、10年間、推進委員をされていた先輩の後を任されたそうなんです。

 原田 「芸術は一部の特権階級のための、閉ざされたものでは決してない。人類共通の宝である最高の音楽を、民衆の手に届くものにしたい」。この池田先生の思いに感動した、婦人部の方は、友人たちに、民音の理念を語っていったそうですね。

 永石 ええ。すると友人の一人が、自身の大学の卒論のテーマが「民音」であったことを教えてくれたそうです。広く民衆に、音楽を届ける民音の活動に感動したからだそうです。それから話が盛り上がり、友人は民音の賛助会員に。東日本大震災の被災者のために開く東北希望コンサートなど、民音の活動に深い理解を示しています。

 伊藤 本当に、ありがたい話です。このように大勢の方々の真心に支えていただいている民音だからこそ、世界108カ国・地域との交流をはじめとした発展があります。

「偉大な観客だ!」

 原田 「ステージが始まると、1曲ごとに、すごい反応が返ってくる。その反応は、演奏する側が真心を込めた分だけ、大きなものになる。なんて、すごい観客なのだろう。コンサートが終わった瞬間、出演者の誰もが、『グレート・オーディエンス!(偉大な観客だ!)』と叫んでいました」――これは、グラミー賞の受賞者である、ハワイアンギターのトリオ「コハラ」のリーダー兼プロデューサーを務める、チャールズ・マイケル・ブロットマン氏が述べた、民音公演への感想です。

 伊藤 「グレート・オーディエンス」――これが、民音を支えてくださる全ての方に対する、世界一流のアーティストたちの評価であり、賛辞です。だからこそ私たちは、皆さまの期待に応える民音として、さらなる成長をしていきます。

 竹岡 民音の歴史については、潮出版社からワイド文庫で発売されている、『「民衆こそ王者」に学ぶ』シリーズ第3弾『「民音・富士美」の挑戦』にも詳述されていますね。

 原田 そこでも紹介されている「民音タンゴ・シリーズ」は、明年で記念の50回目を迎えます。1970年から始まり、約50年。これまで2500回を超える公演が行われ、延べ380万人以上が鑑賞しました。

 竹岡 タンゴの皇帝・プグリエーセ氏や、タンゴの王者・モーレス氏をはじめ、アルゼンチン国家を代表する芸術家が幾人も来日し、一流の芸術が披露されてきました。

 大串 お二人のことは、小説『新・人間革命』「誓願」の章にもつづられていましたね。

 伊藤 “アルゼンチンで埋もれかけていたタンゴを、世界に広げたのは民音です”と明言されるアルゼンチンタンゴの関係者の方がいるほど、民音には高い評価が寄せられています。

 原田 9日、私は、ブラジルが誇る世界的な音楽家であるアマラウ・ビエイラ氏の民音コンサートに行かせていただきました。
 ビエイラ氏はこれまで、16曲もの献呈曲を池田先生にささげられ、今公演で17曲目を披露されました。タイトルは「90 Springs――世界平和への詩」。池田先生の卒寿(90歳)を、お祝いした曲です。

 伊藤 民音の世界に広がる道を開いてくださったのは、池田先生です。昨年、民音公演を終えた、ある合唱団に所属する、19歳の青年が来日の思い出を振り返りながら、楽団の公式ブログに、このように記していました。「民音創立者のドクター池田は、僕が人生の中で関わりを持った、最も奥深い人の一人です」と。

 竹岡 その理由として、池田先生から「青年は、国家の将来に、並外れた影響を与える存在であること」と「両親に対する感謝の思いを持つこと」を教わったからであると、いくつかのエピソードを交えながら書かれていたそうですね。

 原田 「民衆の手に音楽を」「人間文化の創造を」「世界の民衆の心を結び、平和の建設を」との民音創立時からの一貫した理想は今、一つずつ実を結んできています。だからこそ、私たちは、これからも民音を応援していきたい。

上着を持ち歩いて

 永石 さて、季節の変わり目を迎え、先日、関東では、前日との気温差が10度近かった日がありました。

 原田 今の時期は、一日の中でも、朝晩と日中で気温の変化が大きく、体調を崩す人を、よく見掛けます。上着を持ち歩くなど、服装にも気を配りながら、風邪など引かないよう、十分に注意してください。

創価栄光の集いへの池田先生のメッセージ 2018年10月10日

創価栄光の集いへの池田先生のメッセージ 2018年10月10日

地球社会に平和の連帯を

 創価大学の第48回「創大祭」、創価女子短期大学の第34回「白鳥祭」を記念する「創価栄光の集い」が6日、創大池田記念講堂で開催された。ここでは、池田先生が寄せたメッセージを紹介する。

 一、わが創大生、わが短大生、わが留学生の「英知と情熱と友情のステージ」、誠におめでとう! 陰の労苦をいとわず、無事故の運営を支えてくれている役員の皆さん方も、本当にありがとう!
 一、本日(6日)は、中日友好協会の許金平副会長ご夫妻をはじめ海外からの先生方、また、日本の各界を代表されるご来賓の先生方、さらに常日頃から大学を守り支えてくださっている方々に、ご多忙のところ、ご臨席をいただきました。創立者として、私からも心より御礼を申し上げます。
 今日は、誉れの“創大卒業生”でもある許金平副会長とご一緒に、若き創価の学友たちの輪に飛び込む思いで、三つのエールを送りたい。
 第一に「真の友情こそ、平和の連帯の要なり」です。
 許副会長をはじめ中国からの第1期の留学生の方々は、私にとって、まさしく周恩来総理よりお預かりした友好の使者の存在です。幾重にも思い出は尽きません。
 許副会長は、こう語られたことがあります。
 「私が青春時代に過ごした創価大学での経験から、『相互理解』と『信頼』という基礎の上に真の友情が芽生えると確信します」
 何とうれしい洞察でしょうか。国籍も、民族も、文明も超えて、若人が闊達に友情を結び合う広場こそ、平和のフォートレスたる我ら創価のキャンパスだからであります。
 私は、現代中国を代表する文豪で文化相を務められた王蒙先生と対談集を発刊しました。
 そこで語り合った宋の大詩人・蘇東坡の一節があります。
 「至るところ、郷里となし、賢に事へて其仁を友とす」。すなわち、「どんな處にでも落ち付いて、おのが郷里となし、賢人を相手にして、その仁を友としやうと思つて居る」(久保天隨訳註『蘇東坡全詩集第6巻』日本図書センター)という言葉です。
 こうした息吹こそ、「永遠に開かん 平和の道を」と謳い上げる我ら創価世界市民の心であると思うが、みんな、どうだろうか。(大拍手)
 創大は今、スーパーグローバル大学として、世界五大州の60カ国・地域に及ぶ200を超える大学と交流協定を結び、世界からの英才たちを迎えています。皆さんは、世界に開かれた真の友情を育てながら、地球社会に輝き光る「平和の連帯」を、一段と築き広げていってください。

学びは青年の特権

 一、第二に「青春時代の学びこそ未来をつくる力なり」と申し上げたい。
 私たちが敬愛してやまない、中国の周恩来総理が若き日に書き留められた言葉があります。
 「人の一生で最大の勉強時間は青年期にあり、ここで基礎を固めれば、将来は社会に役立つ人間となる」、そして「勉強を持続して怠けなければ、我々の中から才徳兼備の人材が生まれる」(曹応旺著『周恩来の述懐』中国出版トーハン株式会社)と。
 ここに大中国の発展をけん引した一つの原動力を、私は見る思いがします。
 周総理が“戦友”と呼ばれた、夫人の鄧穎超先生も「青年の学習は、広く多方面に亘るべきで、周囲の友人、同志からも、学ぶべきです」(高橋強、水上弘子、周恩来 鄧穎超研究会編著『人民の母――鄧穎超』白帝社)と訴えました。
 本日、皆さんを温かく見守ってくださっている各界のトップの先生方も、尊き学びの青春を送り、深き信頼を築きながら、新時代を勇敢に勝ち開いてこられた指導者であります。
 学ぶことは青年の特権です。学んだ分だけ、未来を創造できる。創造性あふれる創大生、短大生の活躍を、私は何よりうれしく見つめています。
 先般も、経済学検定試験の大学対抗戦で、創大が12度目の日本一を勝ち取ってくれました。その強さの秘訣は「互いに学び合い、教え合う気風」であると頼もしく聞きました。
 どうか、この創価の学びのチームワークで新たな価値の創造に、いやまして挑んでいってください。

誓いの青春道を

 一、第三に「人間革命の世紀を照らす誓いの勝利者たれ」と申し上げたい。
 今日は、インドの名門・デリー大学より、レニッシュ・アブラハム博士をお迎えしました。また、同大学の教員で、創大卒業生である寺本羽衣さんも同席してくれています。よくぞ、母校に凱旋してくれました。(大拍手)
 私は、ライフワークである小説『新・人間革命』でも「創価大学」をはじめ「創価教育」を、わが人生のかけがえのない誇りとして書きつづってきました。全30巻の最終章は、皆さんへの万感の期待を込めて「誓願」の章としました。
 非暴力の大英雄マハトマ・ガンジーは「誓いをたてる」ことは「強さの証拠」と強調されました。そして「誓願」とは「思いにおいても、言葉においても、また行為においても、その成就を目指して、不断の誠実な努力をする」(森本達雄訳『ガンディー 獄中からの手紙』岩波文庫)ことであると示されております。
 偉大な誓願に生きゆく若き生命は、まさに偉大な力を発揮できるのであります。さあ、本日からまた一人一人が、「誓いの青春 誉れあり!」と胸を張り、人間革命の世紀を赫々と照らしていこうではありませんか!
 これからも、私は、無上の宝であり、無限の希望である皆さんの健康と無事故、成長と勝利を祈り、見守っていきます。
 わが創大生、わが短大生、わが留学生に、今日も、そして明日も、栄光あれ! 幸福あれ! 凱歌あれ!(大拍手)

〈座談会 師弟誓願の大行進〉65 創価の哲学を世界の友が待っている 「11・18」へさらなる対話拡大! 2018年10月8日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉65 創価の哲学を世界の友が待っている 「11・18」へさらなる対話拡大! 2018年10月8日

感謝と求道心で「新・人間革命」を研さん
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
大串女子部長
誓願」を果たす時は今――世界中で、地涌の若人が「11・18」目指して躍動している。アメリカSGIの青年大会には、全米9都市で5万人が集った(9月23日、ニュージャージー州で)

 永石 小説『新・人間革命』が連載完結を迎えて以来、各地の友が求道と感謝の心で、研さん運動を広げています。

 長谷川 聖教新聞では、新連載「世界広布の大道 小説『新・人間革命』に学ぶ」の第1回が、10日付から始まる予定です。各巻を学び、深めていくための参考にしていただければと思います。

 永石 月4回、原則として水曜日付の掲載、1カ月で1巻分を紹介します。地図、年表などの資料や、引用された御書の紹介、識者へのインタビュー、巻ごとの名場面なども掲載する予定です。

 大串 また、「『新・人間革命』と私」と題した連載も始まりました。各地のリーダーが、自身の心に刻む場面、先生の指導等を紹介する企画です。

 原田 日々の学会活動や、現実社会との格闘の中で学ぶことによって、その言々句々は私たちの血肉となっていきます。特に、リーダーは自らが率先して研さんし、個人指導、会合のあいさつなどで積極的に『新・人間革命』の指導を紹介するなど、先生の心を伝えていきたい。

 志賀 『新・人間革命』を通して、先生に育んでいただいたのが、現在の青年部の一人一人です。世界広布の道を開かれた先生の精神を体現する“新・人間革命世代”として、仏縁をさらに大きく広げていく決意です。

生きる指針求めて

 長谷川 今、「11・18」を目指し、世界中の同志が自ら掲げた誓願を果たすべく、生き生きと拡大に挑戦しています。

 原田 本年の「11・18」は広宣流布大誓堂完成から5周年、そして、『新・人間革命』が完結してから迎える初めての創立記念日です。意義深き佳節を、各人が「勝利」の結果をもって荘厳し、明年のさらなる「勝利」への弾みとしていきたい。

 大串 池田先生は、9月15日付の随筆で「あの国にも、この天地にも、友がいる。民衆が待っている。さあ、人類が待望してやまぬ『世界広布』即『世界平和』へ、新たな決意で、新たな出発だ」と記されました。

 原田 小説の完結直後から、先生は即座に新たな広布の展開のためにさまざまな指針を示されています。師の連続闘争に呼吸を合わせることこそ、私たち後継の弟子の使命です。

 志賀 男子部も「仏法を求めている友が、必ずいる!」との確信で日々、真剣に祈り、勇気の対話を大きく広げています。その中で、今、男子部世代においては「成長」という言葉がキーワードになっていることを感じます。多くの友が、たとえ今は、悩みや課題に直面していなくても、自身の成長を願い、学会に入会しています。

 永石 友人にとって、同世代の学会員がはつらつと信仰に励む中で成長を遂げている姿は、何よりの実証ですからね。

 長谷川 現代は、哲学不在の時代と言われて久しいですが、近年の新会員の方々に、入会動機を尋ねたところ、50代と60代以上の方の4人に1人が「生きる指針や哲学を求めて」と回答しました。これは、他の世代の回答よりも高い割合になります。人生の折り返し点を越え、自身の生き方を振り返った時に、確固たる哲学の必要性を感じるのでしょう。

 原田 多様化が進む社会にあって、あらゆる世代の要望に応える力が、創価の人間革命の哲学には含まれています。語れば語るほど、理解が広がり、創価の連帯が大きく広がる時代がきているのです。

 大串 また、「創価学会の魅力」について、新会員の方々の半数以上が「池田先生という師匠の存在」と回答しました。

 永石 「友人と視聴したVOD番組」という項目では、「信仰体験」と共に、「池田先生のスピーチ」と答える方が多かったです。これは、「偉大な師匠と共に生きる喜びを伝えたい」「池田先生のことを、もっと知ってほしい」との、新会員の方々の純粋な気持ちの表れであると思います。

確信の声が仏種に

 志賀 韓国のある識者の方が、講演で、こう語っていたのが印象的でした。「全ての人が“このような人になるべき”と思う人間の座標のような、師匠の存在が池田先生です」と。その方は、かつて、池田先生と会見した際に、何よりも先生の人格、人間愛の深さに大きな感銘を受けたそうです。

 長谷川 広宣流布という偉大な目的に生き、偉大な師を持つ私たちは、どれだけ幸せなことでしょう。

 原田 今こそ、私たちが、学会の正義と、池田先生の思想を語り抜いていく時です。誰よりも池田先生は、若き日から、師匠である戸田先生の偉大さを語り、世界中に宣揚してこられました。『新・人間革命』18巻「師子吼」の章にはつづられています。「戸田を語る時、伸一の心は燃えた。師という太陽の光に、自分が照らし出されるように感じられるのである」と。師匠を語れば語るほど、弟子の自覚が深まり、力強く人生を歩むことができるのです。

 長谷川 先日、掲載された「御書と歩むⅡ」には、「仏になる法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(御書552ページ)との御文を通して、こう指導されました。「誠意と確信を込めて語った分、その声が種となって仏縁が結ばれ、福徳が広がる。信頼が生まれ、信用が残る」

 原田 目標として進んできた「11・18」まで残り40日となりました。万人を照らす希望の大哲学を、世界第一の師匠の真実を、誠実と大確信で語り、弘教拡大の大きな波動を起こしていきましょう。