栄光の峰をめざして〉37

SEIKYO online (聖教新聞社):紙上座談会

〈座談会 栄光の峰をめざして〉37 太陽の婦人部が結成66年 困難の壁越える力は誓願の祈り 2017年6月8日

熱中症」には十分な注意を
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
沼倉婦人部書記長
伊藤女子部長
私たちが動き語る、誠実な言葉が、どれほど幸の仏縁を結んでいることか。この勇気の対話が、信頼を固め、友情を結び、希望の安全地帯をつくり広げていく(1日、東京・目黒総区の婦人部・女子部の大会)

 原田 10日は、「婦人部の日」です。池田先生は常々、“婦人部の皆さまが、深い祈りを根本に、一対一の地道な対話を積み重ね、力の限り正義を叫び抜いてこられたからこそ、現実に広宣流布は大きく進んでいるのだ”と言われています。日夜、広布のために献身してくださる婦人部の皆さまの奮闘に、あらためて心から感謝いたします。

 永石 今、全国の同志が、無限の明るさと勇気で、朗らかに対話を大拡大しています。

 長谷川 先生はかつて、そうした婦人部の皆さまの前進を“正しいことは「正しい」と、おかしいことは「おかしい」と、厳然と言い切る。その論法には、学者も政治家もかなわない”とたたえられました。
 沼倉 「サン❀フラワー キャンペーン」として、先生の思想と行動を次の世代にも継承する、婦女一体の活動も活発です。

 永石 ヤング世代の働く婦人部の集いも各地で開かれ、「新しい力」が立ち上がっています。

 沼倉 広布拡大の原動力である「グループ」での学習・懇談の充実や強化も進み、一人一人が、“幸福博士”と光る、信心の成長も図られています。

 原田 この6月は、世界中で婦人部や、女子部「池田華陽会」の記念の会合が開催されています。今、広布は世界同時進行です。

 伊藤 その中、本年は、シンガポール国立植物園が新種の蘭に、先生の奥さまの名を冠し「デンドロビューム・カネコ・イケダ」と命名して10周年となります。

 永石 これは、奥さまの「世界平和の推進への無私の貢献」をたたえたものです。奥さまの、何があっても負けない生き方、ほほ笑みを絶やさない姿、決然と祈り抜く姿勢は、私たち婦人部の模範であり、お手本です。

千載一遇の天の時

 原田 御書では、南無妙法蓮華経の題目は「太陽」に、たとえられています。たとえば、「太陽が東の空に昇れば、その明るさによって、全ての星の光は跡形もなく消え去ってしまう」(1393ページ、趣意)と仰せです。これは、日蓮大聖人の教えが、全民衆を救う「太陽の仏法」であることを表しています。

 長谷川 婦人部の皆さまの強さは、その確信で、何があっても御本尊に強盛に祈り、そこから出発して体験をつかみ、生き生きと前進されてきたことです。

 伊藤 婦人部「実践の五指針」の第一も「祈りからすべては始まる」ですね。

 永石 婦人部は、その指針を胸に、“どんな宿命にも、絶対に勝つ!”と決めて祈り抜いてきました。

 原田 大聖人は「法華経の行者の祈りのかなはぬ事はあるべからず」(御書1352ページ)と御断言です。婦人部の66年の歴史は、その偉大な人間革命と宿命転換の実証の歴史です。

 長谷川 風雪を乗り越え、つかんだ春ほど、美しいものはありません。「頂上を登攀するのに楽な道などない」「一つ一つの苦闘が勝利なのだ」とヘレン・ケラーが言ったように、婦人部の皆さまが歯を食いしばって、一歩一歩、目の前の“困難の壁”を乗り越えてきたからこそ、学会の今があるのです。

 原田 正しい信仰ゆえ、誤解による迫害を受けることもあります。けれども大聖人は、大難の中、勇気ある信心を貫き通した千日尼に仰せです。
 「いよいよ信心に励んでいきなさい。仏法の道理を人に語ろうとする者を、多くの人が必ず憎むであろう。憎むなら憎めばよい」「仏の金言の通りに実践する、その人こそ、如説修行の人なのである」(同1308ページ、趣意)と。

 沼倉 「如説修行の人」とは、法華経の行者のことです。その最も尊い称号を厳しい環境で勇敢に戦う女性の弟子に与えられたことに深い感動を覚えます。

 原田 大聖人はまた、遠方から駆け付けた、求道心の厚い一人のけなげな女性信徒を「日本第一の法華経の行者の女人」(同1217ページ)と称賛され、さらに強く激励されます。「前々からの信心の志は、言い尽くせぬほど立派なものでした。しかし、これからは、なお一層、強盛な信心を奮い起こしていきなさい。その時は、ますます十羅刹女の御守護も強くなると確信していきなさい」(同1220ページ、通解)

 沼倉 先生は、この御文を通し、「人生には、これまでの壁を破り、生まれ変わったように立ち上がるべき時がある」と言われ、「過去の壁を破って、決然と立ち上がれ! 自分が今いるその場所から!」と指導されています。

 永石 かつてない激戦に挑戦する私たちにとって、今こそ、「千載一遇の天の時」です。いかなる闇をも打ち払う婦人部の「強き誓願の祈り」と「勇気の行動」で、広布の新たな歴史を開いてまいります。

小まめな水分補給

 長谷川 暑い日が増え、「熱中症」を発症される方が多くいます。

 永石 暑さに慣れない、この時期も、熱中症には十分な注意が必要です。

 伊藤 予防には、「暑さを避けること」と「水分の補給」が大切です。

 沼倉 たとえば、外では「日陰を選んで歩く」、屋内では「我慢せず冷房を入れる」、「襟元がゆるく、通気の良い服を着る」ことなどを心掛けたいですね。

 原田 喉が渇いていなくても、暑いところに出る前から、水分を取っておくことも重要です。
 また、忙しい中だからこそ、自転車や歩行中の転倒事故にも注意を払っていきたい。皆で声を掛け合いながら、有意義な日々を送っていきましょう。