栄光の峰をめざして〉39

SEIKYO online (聖教新聞社):紙上座談会

〈座談会 栄光の峰をめざして〉39 勝利は「今」に――眼前の戦いに全力 信心は勇気! 己心の壁を破れ 2017年6月19日

都議会公明党 安全・安心の先進都市へ
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
河西総東京青年部長
“満々たる闘魂”で戦い勝ってきたのが“学会魂”――創価三代の有縁の天地、東京・豊島総区の友が“反転攻勢”の気概に燃えて(17日、東京戸田記念講堂で)

 原田 世界広布の「千載一遇の天の時」を勝ち越えようと、全国・全世界の同志が、広布開拓の魂を燃やし、懸命に尽力してくださっています。尊き献身に心から感謝申し上げます。誠にありがとうございます。

 永石 池田先生はかつて、本陣・東京の同志に語られました。「広宣流布の前進には“時”がある。その一つ一つの“時”を逃すことなく、全力で仏道修行に励み抜いてこそ、自身の使命を果たし、一生成仏することができる」と。

 長谷川 御書に「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(231ページ)と仰せです。未来は「今」にあり、勝利は「今」にあります。“時”を捉え、眼前の戦いに全精魂を傾けていくことが大切なのです。

 竹岡 「誰かではない、自分である。まず自分が戦いを起こす。自分が壁を破るのだ」――この先生の言葉を胸に、強盛な祈りと満々たる勇気で「己心の壁」を打ち破り、我々青年部が先頭に立って「新たな開拓」に挑んでまいります。

随一の政策実現力

 長谷川 東京都議選(6月23日告示、7月2日投票)の告示まで、後4日となりました。都議会随一の「政策実現力」を発揮した公明党の「3つの挑戦」の実績、そして「重点政策」に期待が高まっています。

 河西 「重点政策」の柱の一つは、「『安全・安心』先進都市・東京へ――2020東京大会をめざして」です。「人にやさしいまちづくり」や、交通ネットワークの整備などが盛り込まれています。
 永石 視覚障がい者の利用が多い都立盲学校の最寄り駅に、優先的にホームドア整備を拡充することなども明記していますね。小池都知事は、「さすが、生活者の視点をもつ公明党ですね」と感嘆しています。

 原田 東京大学教授・福島智氏もこう語っていました。「公明党は、都の福祉分野の職員でさえ知らなかった私たち盲ろう者の声に耳を傾けてくれました」「公明党が先頭に立ち、子どもたちへの教育や福祉、弱い立場の人に対する施策に取り組み、心のバリアフリー化を進めていただきたい。それが活力ある社会を築く原動力になる」と。

財政破綻”の市政

 河西 一方で「安全・安心」のための対策にも反対してきたのが共産党です。

 竹岡 最近、テレビの討論番組でも、「共産党は街中の防犯、監視カメラにずっと反対し続けてきた」(11日・18日のNHK「日曜討論」)と指摘されていました。生活者の「安全・安心」を守る上で、大きな効果を発揮している防犯カメラの設置に、共産党は各地で反対してきました。

 河西 東京都の「安全・安心まちづくり条例」(2003年7月成立)にも、共産党は「地域社会に防犯カメラを張り巡らせようとしている」(都議会本会議)等と、反対していました。

 竹岡 1996年から16年間、共産党員が市長を務めた東京都狛江市では、地元警察署から何度も要望があったにもかかわらず、「市内の公道上には防犯カメラが1台も設置されないという異常事態が続いていた」(現在の高橋都彦市長)のです。

 河西 狛江市では、大震災などの災害時に備えた、自衛隊の支援体制も心もとない状況でした。“自衛隊憲法違反”とする党の方針からか、市民の「安全・安心」のために自衛隊を活用する姿勢も皆無でした。

 竹岡 狛江市で続いた共産市政は、“空白の16年”と呼ばれています。不測の事態に備えて積み立てておいた市の基金を、60億円も取り崩したにもかかわらず、借金はほとんど減らせないという“放漫経営”で、市財政を急激に悪化させたからです。

 河西 高橋市長は、こう語っています。「共産市政が、どれほど『当たり前の市政』からほど遠いものであったか」「共産市政は財政を破綻させるといわれますが、狛江市も例外ではありません」「聞こえのよい理想を掲げながら、実行できなかった。共産党の無責任な体質は明白です」
 他の共産系首長の自治体でも、無責任な実態が次々と明らかになっています。

 竹岡 翻って、高橋市長は公明党について、こう語っています。「公明党共産党のようにイデオロギーで動く政党ではなく、市民本位で、いいと思うことについては協力し、よくないと思うことには逆にはっきりよくないと言ってくれる。市民の利益を第一に優先しようと心掛ける市長の立場からすると、これほど頼りになる政党はありません。公明党は、真の意味で現場の声を大切にしている政党と感じています」

 原田 こうした声を私もよく伺います。公明党はこれからも、「現場の声」を政治に届け、どこまでも「都民のため」に尽くし抜いてもらいたい。

模範の天地を構築

 原田 6月23日、「沖縄慰霊の日」を迎えます。72年前の沖縄戦で犠牲になられた全ての方々の冥福、そして世界の恒久平和を深く祈念申し上げます。

 竹岡 太平洋戦争末期、日本で唯一、凄惨な地上戦が行われたのが沖縄の地です。池田先生は、「一番苦しんだ人が一番幸せに」との思いで、沖縄の友を励まし続けてこられました。

 長谷川 「慰霊の日」に寄せ、先生はこう語られています。「この地上から悲惨の二字をなくす(戸田)先生の挑戦は、誰よりも苦しみ抜いた民衆と共にあった。その誓願を結実させるため、私は沖縄の天地で小説『人間革命』の執筆を開始した」と。

 永石 沖縄の皆さまは、先生の思いをわが誓いとし、「立正安国」の模範の天地を目指して、自らの「人間革命」の姿で地域に信頼を広げてこられました。

 原田 先生は今も、全同志と対話する思いで、『新・人間革命』を執筆されています。先日、「雄飛」の章の連載も始まりました。私たちは日々、戦いの糧としつつ躍進を果たしたい。