〈座談会 栄光の峰をめざして〉41

SEIKYO online (聖教新聞社):紙上座談会

〈座談会 栄光の峰をめざして〉41 悪戦苦闘を突き抜けて前進―― 広布の労苦は全て自身の福徳に 2017年6月26日

公明党は「東京改革」の原動力
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
河西総東京青年部長
最も苦労した人が、最も幸せになる社会をつくるのが「立正安国」の戦い――「7・3」有縁の地、東京・中野総区の友が、恐れなき勇気を湧き上がらせ前進(17日、中野文化会館で)

 長谷川 「勇んで悪戦苦闘のなかに身を置き、それを突き抜けていくなかに、自身の人間革命がある」――4年前の6月、池田先生は小説『新・人間革命』「奮迅」の章でこう綴られました。

 原田 最も大変な時に、最も大変な場所に勇み立って出現するのが、「地涌の菩薩」です。広布のための労苦は全て、偉大な功徳となり、福運となる――この確信を胸に、地涌の使命に燃え、苦闘に挑み、人間革命・宿命転換の王道を進んでいきたい。

 竹岡 「奮迅」の章に、こうも記されています。「広宣流布の活動は、仏の軍と魔軍との熾烈な攻防戦である。ひとたび戦いを起こしながら、油断し、手を抜けば、悪の跳梁を許してしまい、待っているのは敗北である。ゆえに、全力で戦い続ける以外にない」

 長谷川 「何とかなる」は油断、「誰かがやる」は慢心です。「あきらめの心」が敗北の因となります。

 原田 「いかなる事ありとも・すこしもたゆむ事なかれ、いよいよ・はりあげてせむべし」(御書1090ページ)との御聖訓の通り、私たちは日々、何事も絶対無事故を祈るとともに、最後の最後まで、拡大に挑戦し、執念の闘争を貫いてまいりたい。

学生部結成60周年

 永石 6月30日、「学生部結成」60周年の佳節を迎えますね。「先駆の誇り」を胸に、男女学生部が懸命に拡大に走っています。

 長谷川 先生は、学生部結成が「夕張炭労事件」「大阪事件」という弾圧の渦中であったことに触れ、こう語られています。「ひたすら民衆による、民衆のための、民衆の凱歌の先駆に、身をゆだねることこそ、君たちの誕生の意義である」と。

 原田 平和と民衆の幸福のための広宣流布の活動がどれほど尊いことか。学生部の皆さんは、深き使命と誇りを胸に活躍していただきたい。そして、今この時を「まことの時」と捉え、「民衆の凱歌」の新時代を共に開いていきましょう。

合意形成の中心軸

 永石 東京都議選の投票日(7月2日)まで、あと6日。マスコミでも大きく取り上げられ、有権者の関心も高まっています。

 竹岡 最大の争点は、小池知事の「都政改革」の是非です。そして、知事と議会が“車の両輪”として、都政を前に進めることができる政党・候補者は誰か。それが問われる選挙です。

 河西 公明党の山口代表が“都議選で国政の問題ばかり語る政党や候補者は、都政の課題にきちんと向き合う姿勢がない偽者。具体的な実績や政策を語れる人が本物”と述べていましたが、その通りだと思います。

 永石 「都政改革の原動力」「合意形成の中心軸」としての公明党への期待も広がっていますね。

 河西 都議会公明党は昨年秋、「3つの挑戦」(①身を切る改革②教育負担の軽減③人にやさしい街づくり)を真っ先に提言し、知事との協議を重ね、わずか半年で全て実現しました。

 竹岡 議員報酬を20%削減する「身を切る改革」では、他党を説得し、最終的に、あの“反対だけが実績”の共産党も含め、全ての党が公明案に賛成しました。

 永石 知事は「都議会公明党が先頭に立ち、議員報酬の20%削減などが実現しました」と語っていますね。

 河西 「私立高校授業料の実質無償化」を進める予算にも、全党が賛成しました。こうしたことなどをもって、共産党は“自分たちがやった”と臆面もなく喧伝していますが、予算に賛成しただけで「無償化を実現した」とは言えません。

 竹岡 具体的に知事と交渉を重ね、実現したのは公明党です。知事は「公明党が先頭に立って実現した」「公明党の都議団から、私立高校授業料、なんとか無償にしませんかとお話をいただいた」「ご提案はまさしく未来への投資につながる」と明言しています。

 永石 この実績を紹介する、感動的な映画CM「母の手に守られて」が、動画サイト「YouTube」でも公開され、大反響を呼んでいますね。これからも公明党は、「庶民の声」「一人の声」を都政に届けてもらいたいと思います。

“目玉公約”が消滅

 河西 先日、小池知事は、食の安全対策を実施した上で、築地市場豊洲に移転する方針を表明しました。この決定により、共産党が都議選の“目玉公約”としていた「豊洲移転の中止」は完全に否定されました。

 竹岡 共産党は、「豊洲移転を中止し、築地市場を発展させられるかは、都議選で共産党を伸ばせるかどうか」などと訴えていますが、有権者を欺いています。

 河西 最終的に移転を決定するのは都議会ですが、今回の都議選で主要政党のうち、移転反対派は過半数に必要な候補者を擁立していません。つまり、仮に共産党議席が伸びても「移転中止」はできないのです。

 竹岡 驚いたのは、江東区共産党議員が“豊洲の汚染は深刻”としながら、その跡地利用に「児童施設」を提案していることです。“魚の施設はダメだが、子どもの施設はOK”と言わんばかりの無責任な発言に怒りの声が上がっています。

 長谷川 日本大学の岩渕美克教授は、公明党にこう期待を寄せています。「結党以来、『弱者に寄り添う』『弱者に目を向ける』という政治姿勢はいささかも変わっておらず、ぶれない政治理念に裏付けられた政策の数々には一貫性がある」「議会改革においても都民目線を貫く公明党の存在は都政において、今後、ますます重要になってくる」

 原田 「東京改革」に向け、実績と経験、結束力と責任感がある公明党の役割は大きい。公明党はどこまでも都民の側に立ち、「東京改革」の頭脳、原動力として活躍してもらいたい。