栄光の峰をめざして〉44

SEIKYO online (聖教新聞社):紙上座談会

〈座談会 栄光の峰をめざして〉44 創価班・牙城会大学校生大会へ 広布の全責任を担う男子部たれ 2017年7月10日

創価学会世界聖教会館の建設始まる
〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
志賀男子部長
角田創価班委員長
前島牙城会委員長
新時代の騎手たれ!――創価青年大会で演技を披露する創価班・牙城会の大学校生(4月、北海道で)

 原田 九州北部、四国での記録的な豪雨で、被害に遭われた全ての皆さまに、心からお見舞い申し上げます。学会としても全力で支援に当たってまいります。

 永石 これ以上、被害が広がらないよう、真剣に祈っております。 さて6日、「創価学会 世界聖教会館」の起工式が晴れやかに行われました。

 原田 全国から、多くの喜びの声が届いています。2019年の11月18日の落成を目指し、建設が開始される同会館は、地上5階・地下2階建て。正面玄関には、聖教新聞の創刊原点の意義をとどめる記念碑が設置されます。

 志賀 機関紙・誌の制作業務に当たる編集室や礼拝室の「言論会館」も完備されます。

 永石 配達員の皆さまの功労をたたえる顕彰室、聖教新聞の歴史や魅力を伝える展示室なども設けられる予定になっていますね。

 原田 池田先生は言われました。「聖教を支えてくれる全ての方々が誇りにできる平和と正義の新・言論城としたい。世界へ人間主義の大光を放ちゆくのだ」と。聖教の職員はもとより、皆で無事故の完成を祈り、全世界に希望を広げる城にしてまいりましょう。

会うことが第一歩

 志賀 明11日は、男子部の結成記念日です。男子部は本年、新しい力を先頭に、2万3000の弘教を達成しています。いよいよ多くの地域で、創価青年大会も開催されます。

 角田 1951年(昭和26年)7月11日の男子部結成の折、戸田先生は、「今日、ここに集まられた諸君のなかから、必ずや、次の創価学会会長が現れるであろう」と力説されました。

 前島 広宣流布は、自身の絶対にやり遂げねばならぬ使命であると言われ、「同じ自覚」に立つ青年の手で、「この尊い大使命を、必ず達成していただきたい」とも訴えられています。

 原田 学会の目的は、日本一国にとどまるものではなく、世界に妙法を伝えることであるとも宣言されました。この場にいた池田先生は当時、23歳。現在のヤング男子部の世代です。戸田先生は、青年の力を信じ、青年が歴史を変えるのだと叫び、広宣流布の一切を託されたのです。

 志賀 これこそ、男子部の原点です。「7・11」を迎え、私たちは今一度、広布の全責任を担うことこそが、男子部の永遠の使命であることを確認してまいりたい。

 永石 その男子部の未来を開くのが、創価班・牙城会の大学校生ですね。

 前島 8・9月の大学校生大会へ、弘教・拡大の機運も高まっています。

 原田 拡大に向けて心掛けるべきは、フットワーク軽く、人と会い、語ることです。先生は「会うことが、『人間革命』の戦いである! 語ることが、『広宣流布』の第一歩である! これこそが、自身を菩薩の境涯に高めゆく、至極の『人間修行』であり『仏道修行』」と言われています。

未来開く青年たち

 角田 創価班では、3・4・5・6月と、4カ月連続で折伏を実らせた大学校生が大阪にいます。彼が決意を深めたのは、5月の創価青年大会に向けた出演者結成式でした。その場で、「何としても、師匠に勝利の結果をお届けしよう!」と誓った彼は、真剣な祈りと勇気の行動を続け、見事な結果を出しています。

 前島 和歌山総県の牙城会大学校生も5月に友人へ弘教を実らせ、応援してきた先輩たちにも喜びが広がっています。

 志賀 弘教が結実した背景には、本人の祈りと行動はもちろん、部長や育成責任者の勝利長など、大学校生に関わる全ての人の執念の闘争がありました。

 永石 “後輩を自分以上の人材に!”――これが、学会の人材育成の伝統です。その通りの姿で、後輩の育成に関わる男子部の皆さんと一緒に、私たちも全力で後継者の育成に取り組んでまいります。

 志賀 指導会や唱題会を定期的に開く大学校では今、ライン組織が主導し、一人一人にこまやかな励ましを送り、学会の歴史や各グループの使命を学び合っています。大学校生大会に向け、全員が勝利した姿で集えるよう、現役生も一緒に折伏に挑み、大前進の結果を残してまいりたい。

 角田 21日には、「水滸の日」も迎えます。

 前島 64年前のこの日、池田先生の人選で再出発した「水滸会」は、戸田先生が直接、育成に携わった男子部の人材グループです。

 角田 この水滸会の新たな出陣に当たり、池田先生たちは、厳粛に三カ条の誓いを立てられました。「水滸の誓」といわれる、「御本尊に対する誓い」「師匠に対する誓い」「会員同志の誓い」です。

 志賀 一切の戦いは、御本尊への誓願から始まる。どんな戦いも、師のごとく、師と共に勝つ。異体同心であれば万事を成就できる――こう男子部が誓ったのです。御書に「弟子と師匠が心を同じくしない祈りは、水の上で火を焚くようなものであり、叶うわけがない」(1151ページ、通解)と仰せです。師弟の祈りが不二であれば、あらゆる祈りを叶えていけます。

 原田 三カ条について先生は「歳月を重ねた今も、広宣流布の開拓において、最重要の心構えといってよい」と綴られています。男子部の人材グループの淵源ともいえる「水滸の日」を控え、男子部の皆さんは再度、この清廉な学会精神を胸に、大学校生の育成に当たっていただきたい。