座談会 栄光の峰をめざして〉45 

SEIKYO online (聖教新聞社):紙上座談会

座談会 栄光の峰をめざして〉45 戸田先生の原水爆禁止宣言から60年―― 国連核兵器禁止条約が採択 2017年7月13日

未来開く後継の育成に全力
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
伊藤女子部長
何があっても題目を忘れず、学び鍛える“正義の走者”に――本部幹部会で、未来部の代表が後継の誓いを込めて、見事な合唱と演奏を披露(8日、東京戸田記念講堂で)

 長谷川 日本全国、そして全世界の創価家族と共に、「師弟の凱歌」が轟く、本部幹部会を晴れやかに開催することができました。
 
 永石 池田先生は、メッセージでたたえてくださいました。
 「広宣流布のため、立正安国のため、誰に何と言われようとも、労苦を厭わず、声を惜しまず、力を合わせて邁進する学会員ほど、不思議な、偉大な存在は、ありません。まぎれもなく、創価の友は一人一人が『地涌の菩薩』そのものであり、『仏事』まさしく『仏の仕事』を果たしているのであります」
 
 原田 全国中継行事は、13日から16日に行われます(中継の会場と時間は各県・区で決定)。皆で集い、互いの大健闘をたたえ合ってまいりたいと思います。

皆が“正義の走者”

 永石 鹿児島・奄美大島のご夫妻の活動体験も大変に感動的でしたね。未来部による素晴らしいステージにも、皆が胸を熱くし、拍手喝采を送っていました。
 
 竹岡 今回、約300人の未来部が出演しました。この日を目指して、一人一人が真剣に祈り、さまざまな挑戦を重ねてきました。
 
 伊藤 念願の本部幹部会での出演を祈ってきた「希望オーケストラ」「創価グロリア・ジュニア吹奏楽団」は5年ぶり、また「東京管弦楽団」は10年ぶりの舞台となったそうです。
 
 長谷川 メンバーが歌い上げた未来部歌「正義の走者」は、「第1次宗門事件」の嵐の渦中に、池田先生が作詞され、未来部に“広布のバトン”を託した「後継の歌」です。
 
 原田 先生はかつて、「私は、愛する後継の皆さんが、一人も残らず、正義と勝利の人生を生き抜いてくれることを信じ、祈って、『正義の走者』を贈りました」「『正義の走者』は私の遺言であります」と万感の思いを語られています。
 
 伊藤 一人一人が、幹部会への出演・参加を通して決意を深くしています。「世界中から、先生を求めて集まったSGIの皆さんを見て“世界中に仲間がいるんだ。自分も頑張ろう”と決意しました」「“これからの未来を開くのは、私たち”との思いで、お題目を根本に勉強に挑戦し、一流の人材になって先生にお応えします」など、多くの声が寄せられています。
 
 原田 先日の総県長会議でも、「未来部躍進月間」(今月16日~8月31日)、各地での「創価青年大会」を各部一体で応援し、創価の未来を開く人材育成に総力を挙げることを確認し合いました。“青年拡大の年”の勝利、そして「師弟の魂」を継承する大人材城の構築へ、皆で新たな出発を開始してまいりましょう。

人類の悲願へ一歩

 竹岡 ニューヨークの国連本部で7日、「核兵器禁止条約」が採択されました。この条約は、核兵器の使用や開発、実験、製造、保有、移転、そして使用の威嚇などを禁止した、歴史的な国際条約となります。
 
 原田 1945年に広島・長崎で核兵器が使用されて以来、70年以上にわたって核兵器の廃絶を求めてきた世界の被爆者の方々、そして連帯をしてきた国際社会による努力の結実です。SGIも、市民社会の代表として交渉会議に参加するなど、条約成立に尽力してきました。核兵器の廃絶に向けた大いなる一歩といえます。
 
 竹岡 人類の悲願である「核兵器なき世界」の実現へ、新たな歴史の幕が開かれました。条約は、未来への希望の道標となります。
 
 永石 本年は、戸田先生が核兵器を“絶対悪”と断じた「原水爆禁止宣言」の発表から60年という、意義深い節目です。
 
 伊藤 ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のベアトリス・フィン事務局長は、宣言から60年の年に条約が採択されたことに触れ、こう語っています。
 「非常に意義深いことです。冷戦の渦中に示されたその宣言を原点として、SGIは数十年もの間、平和の戦いに取り組んでこられました。たとえ希望が見いだせず、人々が諦めそうになった困難な時代にあっても、SGIが立ち上がるエネルギーと勇気を発揮し続けてきたことに多大な啓発を受けるのです」
 
 長谷川 恩師・戸田先生の熱願を胸に、池田先生は毎年、「SGIの日」記念提言を発表し、各国の首脳、識者との対話を行うとともに、青年を軸にした草の根の運動や多角的な核兵器廃絶運動のリーダーシップを執ってこられました。
 
 原田 池田先生は、学会の平和運動国連支援の取り組みは、「立正安国」の現代的な展開の一つであると語られています。7月16日は「立正安国論」提出の日でもあります。「一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を禱らん者か」(御書31ページ)と仰せの通り、私たちは草の根の「一対一の対話」を軸に「民衆の連帯」を拡大し、「平和の潮流」をさらに広げてまいりましょう。

那覇・奈良も完勝

 竹岡 先日、沖縄県那覇市議選(9日投開票)が行われ、私たちが支援する公明党は大混戦を制し、前回を上回る得票総数で、7人全員が当選を果たすことができました。
 また、奈良市議選(同)においても、公明党は7人全員が当選。得票総数も過去最高を記録しました。
 
 原田 国政においても、地方政治においても、公明党の存在感は、ますます際立ってきています。議員の皆さんは決して、支持者の真心を忘れることなく、どこまでも「大衆とともに」との立党精神を貫き、庶民のため、社会のために尽くし抜いていただきたい。