全国未来部夏季研修会への池田先生のメッセージ

SEIKYO online (聖教新聞社):随筆など

全国未来部夏季研修会への池田先生のメッセージ 2017年8月2日

何があっても朗らかに前へ! 君よ信念と英知の走者たれ
全国未来部夏季研修会の開講式に臨んだ友(創価大学で)

 わが師・戸田城聖先生と初めてお会いしてより70年の8月を、今朝、私は万感の思いで迎えました。
 当時の私と同じ年代の心凜々しき高等部の友が、日本全国より、創価大学へ集い合ってくれているからです。恩師が10代の私に授けてくださった後継の旗を、奇しき縁で結ばれた君たち、あなたたちに譲ることができるからです。
 皆、祈り、学び、挑戦と努力を重ねて、参加を勝ち取ってくれ、本当にありがとう!
 私の心を分かち合ってくれる担当者の方々の尊い献身に、厚く感謝申し上げます。男女青年部また学生部をはじめ、陰で支えてくれている皆さん方、お世話になります。
 誇り高き「正義の走者」の皆さんに、きょうは三つの創価後継の「道」を託したい。
 第一に、「平和の未来へ羽ばたく『英知の翼の道』」です。
 「英知を磨くは何のため 君よ それを忘るるな」――私が創価大学生に贈った指針です。皆さんが日々、勉学に挑んでいることは、とても地味に思えるかもしれない。しかし、ひとたび自らの使命を深く自覚するならば、今、地道に磨いている英知は、全て未来へ羽ばたく翼となります。これからの人類の平和を創る希望の力なのです。
 私が対話を重ねた中国の文豪・王蒙先生は、80代の今も学び続け、語られています。
 「進まざれば後退。これが学習の特質です」と。
 何があっても前へ前へ! 倒れても、また立ち上がって、たくましく朗らかに前へ! 
 学べ、学び抜け! 創価のメロスは、不屈の「英知の走者」であっていただきたい。
 第二に、「共々に勝利の前途を照らしゆく『友情の光の道』」です。
 日蓮大聖人は、「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」(御書1598ページ)と仰せになりました。友情の火をともすことは、そのまま互いの前途を照らす光となるのです。
 創価学会は、生命の尊厳に目覚めた一人一人が、悩める友のために、友情の火、励ましの火をともし、民衆の勝利の前途を照らしてきたスクラムです。かけがえのない、この光の道を、皆さんは胸を張って進み、地球の明日を輝かせていただきたいのです。  
 とりわけ、今回の研修の仲間とは、仲良く楽しく、一生涯の絆を築いてください。
 最後に、「信仰の無敵のエンジンで勝ち進む『栄光の巌の道』」です。
 戸田先生は、「生きるならば、大哲学、大思想、大宗教を持ち続けて、栄光の一生を飾れ!」と叫ばれました。直弟子の私は、その通り、70年間、走り抜いてきました。
 それは、御書に「魔競はずは正法と知るべからず」(1087ページ)と仰せの如く、一番正しいからこそ、一番魔が競い起こる苦難の道でありました。
 しかし、正義の信仰とは、この世で最も尊く、最も強い無敵のエンジンです。私は、この究極の信念の力で、どんな試練も圧迫も、創価の同志と乗り越えてきたのです。
 不二の弟子である皆さんもまた、題目を唱え抜きながら、行く手に立ちはだかる、あらゆる巌を断固と勝ち越え、前人未到の峰に栄光の旗を翻していただきたいのです。
 ともあれ、21世紀の開幕の時に生まれ出でた黄金世代の皆さんを、私は地涌の本命と定め、ずっと見守り続けていきます。この三日間、見違えるように大成長して、帰ったら、送り出してくれたご家族や地域の方々に、最高に晴れ晴れとした笑顔で、「ありがとう!」と伝えていただくことをお願いして、私のメッセージとします。
 従藍而青の愛弟子の君たち、あなたたちに健康あれ! 勇気あれ! 凱歌あれ!(大拍手)