〈座談会 栄光の峰をめざして〉52 

SEIKYO online (聖教新聞社):紙上座談会

〈座談会 栄光の峰をめざして〉52 回向の本義「題目の光は無間にまで至る」 後継の自覚で力強い唱題を 2017年8月10日

邪義で信者だます日顕
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
自行化他の題目を唱え、広布にまい進する学会活動の偉大な功徳を故人に回(めぐ)らし向ける。ここに回向の本義が(昨年8月、中部池田記念墓地公園での諸精霊追善勤行法要)

 伊藤 本日から16日まで毎日、全国の墓地公園・納骨堂では、「諸精霊追善勤行法要」が営まれます。また、会館で実施される地域もあります。
 
 原田 学会の墓園には、多くの方から信頼と共感の声が寄せられています。学会員でない親族の方が、明るく、すがすがしく、何より管理の行き届いた墓園を訪れて“私もぜひ入りたい(笑い)”との感想を届けられることもあります。
 
 伊藤 池田先生が示された墓園の基本理念――「恒久性」「平等性」「明るさ」を体現した「生死不二の生命の宮殿」に、感動が広がっているのですね。
 
 長谷川 御義口伝には、追善回向について、明確に仰せです。「日蓮およびその門下が、故人を追善する時、法華経を読誦し、南無妙法蓮華経と唱えたならば、題目の光が無間地獄にまで至って、即身成仏させることができる」(御書712ページ、通解)

 永石 広宣流布の途上で亡くなられた、家族、同志、友人、先祖代々の、安穏と福徳を祈念する勤行法要は、御書に仰せ通りの回向の場ですね。

 伊藤 小説『新・人間革命』第25巻「薫風」の章には、御聖訓「人のをやは悪人なれども子・善人なれば・をやの罪ゆるす事あり、又子悪人なれども親善人なれば子の罪ゆるさるる事あり……」(同931ページ)を引用され、このように書かれています。
 「親子、家族の絆は強い。成仏のためには、生前の故人の信心が最大の要件であることは当然ですが、残された子どもなど、家族が真剣に題目を送ることによって、故人を成仏に導くことができます」と。

 長谷川 さらに、「他界したあとは、回向される側の成仏・不成仏は、回向する側の信心のいかんにかかってきます。したがって、ご遺族など、回向する方々が、強盛に信心に励んでいくことが、大事になるんです」と続きます。

 原田 私たちにとって法要は、哀悼の感情で故人に思いをはせるだけでなく、強盛な信心に立ち、広布の道を歩むことを誓う場です。それによって、故人の成仏もかなっていくのです。

日々の祈りで追善

 長谷川 先生は、仏法で説く「逆即是順」(逆即ち是れ順なり)の法理についても言及されています。

 原田 「逆」とは逆縁――仏の教えを聞いて正法を誹謗することであり、「順」とは順縁――仏の教えを聞いて素直に信心することです。
 つまり、「逆即是順」とは、一切衆生が仏性を具えているため、たとえ正法を誹謗した人であっても、正法に縁したことが因となって、必ず成仏できることを説いています。

 永石 これを通し、先生は語られました。「南無妙法蓮華経という大法をもって回向するならば、物故者の生命が悪業をはらんでいたとしても、悪は即善と顕れ、成仏させることができるのであります。しかも、この題目の回向によって、自分自身にも福運と威光勢力が具わっていきます。そこに、私どもの追善の深い意義があります」と。

 原田 生命力を満々とたたえた力強い題目によって、諸精霊の威光勢力が増す――偉大な妙法の功力を再確認する指導です。

 永石 先生はまた、遺族の方々に対して、広宣流布という「名誉ある道を歩んだ先覚者の遺志を、必ず継承していってください。その意味から、ご自分を、単なる『遺族』と考えるのではなく、南無妙法蓮華経という宇宙根源の法を持った、広宣流布の『後継者』であると、強く自覚していっていただきたい」と言われています。

 原田 日蓮大聖人の仏法は、常盆、常彼岸です。私たちは、日々の勤行・唱題で、故人に真心の題目を送るとともに、決意を新たにして、広布にまい進していくことが大切です。それでこそ、故人も喜ばれることでしょう。

“供養稼ぎ”に躍起

 志賀 一方、この時期、“僧侶に拝んでもらわなければ、成仏できない”“塔婆を立てなければ、先祖の追善回向にならない”など、大聖人の教えに違背した邪義を唱え、供養稼ぎに躍起になるのが、日顕宗(日蓮正宗)の坊主です。

 竹岡 大聖人は、「謗法の者をやしなうは仏種をたつ」(同1467ページ)と断じられている。仏法を利用して、金もうけばかりを考えている“食法がき”の坊主に拝まれて、成仏などできるはずがない。かえって悪道に堕ちることは間違いない。

 志賀 しかも、日顕宗には、この現代でも、「僧が上」で「信徒が下」という時代錯誤の差別主義が横行している。

 竹岡 さらには、大聖人の仏法と懸け離れた、“法主絶対”“法主信仰”の強要だ。法主から法主へ相承を受けるだけで、どんな人物でも大聖人の法魂が宿るという、カルトまがいの“神秘的な血脈観”を信者に押し付けている。当然、そんなことは御書のどこにも書かれていない。

 原田 「日本国の一切衆生法華経を信ぜしめて仏に成る血脈を継がしめん」(同1337ページ)と仰せのように、仏になるための血脈は万人に開かれている。大聖人の仏法が、民衆仏法といわれるゆえんです。

 志賀 大聖人の仏法を、現実に世界192カ国・地域に広めたのは学会です。SGIです。

 竹岡 先生は今、『新・人間革命』を通して、第1次宗門事件の真実を教えてくださっています。私たち青年部は、この歴史を学びながら、邪宗門に鉄ついを下す正義の言論戦を力強く展開していきます。

 原田 学会は、衰亡しゆく日顕宗を悠然と見下ろしながら、どこまでも、大聖人直結、御書根本で、世界宗教の大道を歩み抜いてまいりたい。