創大通教 学光祭への池田先生のメッセージ 2017年8月16日

SEIKYO online (聖教新聞社):随筆など

創大通教 学光祭への池田先生のメッセージ 2017年8月16日

苦闘こそ新しき創造への力

 美しき向学の生命が躍動する「学光祭」、誠におめでとう!
 忙しい中をやりくりし、日本全国、そして世界各国から集い合われた光の友のスクラムを、私は最大にねぎらい、讃えたい。
 「終戦の日」のきょう、私もディスカバリーホールに駆け付け、皆さんと一緒に、この世界市民の学びの連帯にこそ、未来を拓く希望と平和の光があると、声高らかに宣言したい思いでいっぱいであります(大拍手)。
 本日は、常日頃の通教生の皆さん方の奮闘をしのびながら、一点、「苦闘の中の挑戦こそ、新たな創造の力なり」とエールを送りたい。
 本年、アメリカ創価大学の卒業式で講演をしてくださった、高名な心理学者のチクセントミハイ博士は、語っておられました。
 「創造は、たとえ困難であったとしても、価値のある何かを達成しようと自発的に努力し、身体と精神を働かせるときに発揮されるものです。つまり、創造には『能動的』生き方という前提条件があります」と。
 私には、学ぶという皆さん方の誇り高き「通教スピリット」と重なり合う、洞察と思えてなりません。
 仕事や家事、子育て、社会貢献など、人の何倍も多忙な時間の合間を縫い、勇み求めて学問に挑みゆく皆さんです。講義にあっても、はつらつと臨み、一言ももらすまいと耳を傾けて、ノートを取りゆく真剣な姿を、先生方も、皆、感嘆されています。
 大変な中で、怯まず、惑わず、積極果敢に学びの挑戦を続ける。それは、まさしく生命の究極の能動性の光です。地味であり、地道でありながら、そこにこそ、大いなる可能性の開花があり、新たな創造の力が脈々と湧き来ることは、断じて間違いありません。
 今、皆さんが「負けじ魂」即「通教スピリット」を燃やし、不屈の一歩前進の一日一日を勝ち取っていくことが、必ず一家眷属にも、また後輩たちにも、何よりの創造の炎となって受け継がれていくのです。
 明年4月へ、文学部人間学科の通教課程開設の準備も進んでおります。通信教育部のますますの大発展を見つめつつ、「信」を「通」わせ合う宝友の皆さんの健康長寿と、ご一家の栄光勝利を、私は祈り続けていきます。
 終わりに、わが師匠から授けられた「人生は強気でいけ!」との叫びを、不二の皆さんに贈り、私のメッセージといたします(大拍手)。