〈池田先生と共に 新時代を進む〉19 2017年10月14日

〈池田先生と共に 新時代を進む〉19 2017年10月14日

正義の走者は“澎湃”と!
 

 我ら創価家族には、偉大な正義の源流がある。
 戦時中、軍部政府の弾圧にも断じて屈しなかった殉教の師父・牧口先生が、獄中で最後の葉書を綴られたのは、昭和19年(1944年)の10月13日であった。
 御本仏御入滅のこの日、先生は「三障四魔ガ紛起スルノハ当然デ、経文通リデス」と大確信を記された。
 先師の死身弘法を偲び、「立正安国」の魂を胸に奮闘する全同志に届けと、八王子の東京牧口記念会館で勤行・唱題した(10日)。
 会館には、随所に線が引かれた、牧口先生の座右の御書が保管されている。
 「極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず」
 「日蓮が弟子等は臆病にては叶うべからず」
 「いまだこりず候」
 「悪は多けれども一善にかつ事なし」
 広布の大闘争の中でこそ、境涯革命ができ、無量の大福運を積める。ゆえに、大聖人直結の「勇気」と「執念」と「団結」で恐れなく戦い進め、との先師の師子吼が生命に響いてくる。
 ― ◇ ― 
 東京富士美術館の「遥かなるルネサンス」展にも立ち寄り、イタリアが誇る美の至宝を鑑賞した。
 その一つに、ルネサンス期の美術工芸の名品「市民を救うカエサルが描かれた大皿」が展示されている。
 厳しい戦いに臨んだ古代ローマの英雄カエサルは、「この困難は、ただ機敏な行動によってのみ克服される」と叫んだ。
 学会の強さはスピードである。どんな困難にも、創価の英雄は迅速果敢な行動で栄光の逆転劇を生むのだ。
 ― ◇ ― 
 牧口先生の夢を実現した創価大学創価女子短期大学のキャンパスも回った。
 創大祭・白鳥祭を大成功で終え、愛する創大生・短大生が躍動していた。英知の世界市民たる留学生の友情も、尊く輝き光っている。
 牧口先生が若き日、用いられた筆名は「澎湃」である。水が漲るように勢いを増す生命力で「従藍而青」の人材群を育成されたのだ。
 先生が展望した、民衆の幸福と平和を開く「人道的競争」の時代が始まった。その先頭に正義の走者たる創価のメロスたちが、いよいよ“澎湃”と躍り出ている。
 ― ◇ ― 
 寒さが本格化してきた。北海道や東北はじめ全宝友の健康と無事安穏を祈る。無冠の友も、お元気で! 皆で悔いなく走り切って、立正安国の勝利を飾ろう!

 ※カエサルの言葉は國原吉之助訳『ガリア戦記講談社