〈座談会 栄光の峰をめざして〉70 徹して「一人」を大切に―― 訪問・激励こそ学会活動の要 2017年11月6日

〈座談会 栄光の峰をめざして〉70 徹して「一人」を大切に―― 訪問・激励こそ学会活動の要 2017年11月6日

油断大敵! 絶対に火災を起こさない
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
同志のもとへ足を運び、心を砕く――そこに地域広布の未来が開かれる。各地で励ましの輪を広げる友

 原田 広宣流布の大潮流は、今や世界規模の広がりとなりました。しかし、どこまでも「一人」を大切にするという根本精神は永遠に変わりません。日々の活動にあっても、地道な訪問・激励が、その要です。

 長谷川 池田先生も、かつて「個人指導や訪問・激励に徹してこそ、幸福の大城は築かれる」と、明確に教えてくださいました。「一対一の励まし」が学会の伝統です。

 竹岡 先生ご自身が徹して「一人」に焦点を当て、大切にされたからこそ今の学会があります。その原点を忘れることなく、訪問・激励で人材拡大の大波を起こしてまいりたい。

 志賀 以前から言われている、会合での指導と個人指導の比率を「2対8」にすることに、私自身も挑戦しています。

 伊藤 激励といっても、それぞれで状況が違います。特に、青年部の新任リーダーからは「悩みを打ち明けられても、うまくアドバイスできるか自信がない」という声も聞きます。

 原田 まず、相手の話をよく「聞く」ことです。「聞いてもらった」という安心感が心を軽くし、前進への弾みとなります。また、お互いの信頼関係も生まれます。先生はかつて、指導の要諦について「“御本尊を拝もうではないか”と、御本尊を指し示していくことである」と教えてくださいました。大事なことは“共に御本尊に祈ろう、共に御書を学ぼう、共に学会指導を学んでいこう”と同志を導くことです

 竹岡 “個人指導の達人”といわれる先輩が「私ができることは、何回でも足を運び、話を聞いてあげることです」と語っていたことが忘れられません。

 永石 先生も、訪問・激励など一対一の励ましは「誇り高い仏の仕事だ」とつづられています。まず友のもとを訪ね、話を聞くことですね。

 志賀 そして、御書の御文、学会指導を通して励ましを送っていくことです。そのためには、まず自らが日々、研さんを重ねていかねばなりません。

 長谷川 何よりも大切なことは真剣な祈りです。まず事前に祈る、悩みを聞いて一緒に祈る、成長を願ってさらに祈る。励ましの基本は祈ることといっても過言ではありません。

 原田 創価学会は、どこまでも信心の団体です。その目的は、一人一人の幸福にあります。常にこの原点を忘れず、宝の同志へ真心の励ましを送っていきましょう。そこにこそ、広布のさらなる伸展があります。

病が信心を深める

 永石 こうして、訪問・激励を実践する中で、ご自身、また、ご家族が闘病中という方もいらっしゃいます。

 長谷川 これだけの高齢社会になれば、当然、生老病死の中の「病」ということも、それだけ多く直面するのが現実です。

 原田 仏であっても「少病少悩」と説かれています。病気になることは、決して信心が弱いからではありません。病に負けて、希望を失ってしまうことが不幸なのです。大切なのは信心で立ち向かう勇気です。

 長谷川 日蓮大聖人は「このやまひは仏の御はからひか・そのゆへは浄名経・涅槃経には病ある人仏になるべきよしとかれて候、病によりて道心はをこり候なり」(御書1480ページ)と仰せです。病という苦難は、信心を強め、境涯を深める糧にさえなると御本仏は断言されています。

 原田 また、「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや」(同1124ページ)とも仰せです。先生はこの御文を引かれて「あらゆる病苦を打開する根源の力が、妙法にはある。妙法は最強の『生命の大良薬』です」と指導されています。題目をあげ抜き、信心根本に戦い抜く中で、必ず一切を変毒為薬できるのです。

 長谷川 先生は、事故にあったり、病に倒れたりした時、大切なのは、「どう信心で乗り越えていくかである。信心さえしっかり貫いていくならば、妙法の絶対の力用によって、必ず自身をもっともよい方向へと向けていける」と語られたことがあります。リーダーは徹して一人を励まし、共に前進してまいりましょう。

 志賀 また、今週は、各地の地区やブロックで座談会が行われます。

 永石 「創立の月」を祝賀するとともに、健闘をたたえ合うあたたかな集いにしていきたいですね。

 原田 体験を語り、VODを活用するなど友人参加の座談会も推進してまいりましょう。明年の「11・18」広宣流布大誓堂完成5周年に向けて、新たな決意で、新たな前進を誓う座談会としてまいりたい。

「用心」の声掛けを

 伊藤 さて、間もなく立冬です(7日)。本格的な冬の到来へ、気温も下がり、空気が乾燥してくる時期です。9日からは秋の全国火災予防運動が実施されます(15日まで)。

 志賀 消防庁は、防火のためのポイントとして「寝たばこは絶対やめる」「ストーブは燃えやすいものから離す」「ガスこんろ等から離れるときは必ず火を消す」等を挙げています。これらは日頃の生活の中で心掛けていきたいと思います。

 永石 そのためにも、周囲へ注意を促す「声掛け」や、身の回りの点検・整理などを習慣化することが大切ですね。

 原田 油断は絶対に禁物です。「さきざきよりも百千万億倍・御用心あるべし」(同1169ページ)との御文を心に刻み、絶対無事故を期してまいりましょう。