世界広布新時代第28回本部幹部会への池田先生のメッセージ 2017年11月12日

 

叫ばん「創価の師弟、万歳」と
小説「新・人間革命」第30巻は第5章へ 「勝ち鬨」の章を連載
共に栄光の人生を!――関西文化会館で行われた本部幹部会でスピーチする池田先生(1995年11月、大阪市で)

 一、今、私の胸に蘇る戸田先生の師子吼があります。
 1953年の春、ここ東京・豊島の天地で、「金曜講義」と呼ばれ親しまれた御書講義を始められる際の宣言であります。
 「牧口先生が妙法に身命を奉った、この地で、この会場から、広宣流布の戦いを開始するのだ!」と。
 以来、明年で65星霜。先師と恩師の魂魄をとどめる、この師弟の殿堂に、日本全国、そして世界70カ国・地域から地涌の宝友が集い来って、創立87周年を祝賀することができました。両先生の会心の笑顔が浮かびます。
 SGIの尊きリーダーの皆さん、本当にようこそ! 本当にありがとう!(大拍手)
 一、はじめに、わが全同志の奮闘に満腔の感謝を込めて、発表させていただきたいことがあります。
 それは、小説『新・人間革命』の執筆についてです。
 現在、第30巻の第4章「暁鐘」の章で、1981年のヨーロッパ、さらに北米訪問の歴史を連載しており、「その先はどうなるのでしょうか?」との問い合わせが多く寄せられています。
 今日ここで、引き続き来月から、第5章の連載に入ることを、伝えさせていただきます(大拍手)。
 タイトルは「勝ち鬨」です。1981年秋からの関西、四国、九州、そして翌年の雪の東北等々、忘れ得ぬ同志たちとの共戦譜をつづりながら、反転攻勢の勝ち鬨をあげた歴史を残していきますので、どうか楽しみにしてください(大拍手)。

使命に生き抜け

 一、「勝ち鬨」とは、正義の勝利に轟かせる「鬨」の声です。凱歌の声です。
 勝ち鬨といえば、戸田先生のもと、青年部が学んだ大河小説『永遠の都』に、印象深い場面があります。
 すなわち信念の革命児ブルーノは、卑劣極まる陰謀にも屈せず、最後の最後まで同志ロッシィを信じ抜いて、叫び切りました。「(わが同志)デイビッド・ロッシィ万歳!」と(新庄哲夫訳、潮出版社)。
 同志を裏切らなかったこの声こそ「欺瞞」に打ち勝ち、「誘惑」に打ち勝ち、「嫉妬」に打ち勝ち、なかんずく「自分自身」に打ち勝った勝利の声であった。人間として最も神々しい勝ち鬨であったと示されているのです。
 戸田先生が、若き魂に一番、刻みつけたかった急所が、ここにあります。
 先生の指導にお応えして、我ら草創の青年部は「いかなる時代になろうとも、かつまた、いかなる戦野に進もうとも、絶対に同志を裏切ることなく、使命を全うせんこと」を固く誓い合いました。青春の不滅の誓願です。
 今、うれしいことに、創価世界市民による麗しき友情の連帯は、地球社会の希望と光っています。『永遠の都』の舞台であるイタリアでも、わがSGIの友が、民族も、宗教も超えて、深く強い心の信頼で結ばれた、平和と文化と教育のネットワークを広げていることは、ご存じの通りです。
 経文通りの悪口罵詈も、忘恩背信邪宗門らの圧迫も、学会は「異体同心の団結」で全て勝ち越えてきた。いな、未来永劫に勝ち抜いていくのです。
 牧口・戸田両先生に捧げる思いを込めて、「正義の勝利、万歳!」「創価の師弟、万歳!」「全世界の同志、万歳!」と叫びたいが、どうだろうか!(大拍手)

題目の音声

 一、日蓮大聖人は、「真実一切衆生・色心の留難を止むる秘術は唯南無妙法蓮華経なり」(御書1170ページ)と仰せになられました。
 我らが自行化他にわたって唱え、弘めゆく題目の音声こそ、人類に襲いかかる、いかなる苦難も断じて打開していく、生命の究極の勝ち鬨なのです。
 御書には、あまりにも明確に、そして、あまりにも厳然と説かれています。
 「仏の住む国土でないならば、いずこも皆、苦しみの世界である。仏のいる所を離れて、何が楽しみとなろうか。
 願わくは『現世は安穏であり、来世には善い処に生まれる』と仰せの妙法を持つことのみが、この人生の真の栄光であり、来世には成仏の導きとなる。すべからく、心を一つにして、南無妙法蓮華経と我も唱え、人にも勧めることこそが、今生人界の思い出なのである」(467ページ、通解)と。
 広宣流布に生き抜く創価家族こそ、自他共の生命に永遠に輝きわたる幸福と栄光の都を勝ち開くことができる。これが御本仏の絶対のお約束です。
 一、半世紀前の1968年、「栄光の年」と銘打った、この年、私は21世紀を「生命の世紀」に、と提唱しました。時は巡り、人類の夢見た「平和と生命尊厳の世紀」へ、創価の若き人材が澎湃と躍り出ています。これからが「人間革命」と「立正安国」の栄光の勝ち鬨を轟かせゆく黄金時代です。
 創価の父母たちの学会精神、折伏精神を明々と受け継ぎ、いよいよ威風堂々と邁進しようではないか!と申し上げ、私のメッセージといたします(大拍手)。