総県長会議での原田会長の指導(要旨) 2017年11月11日

総県長会議での原田会長の指導(要旨) 2017年11月11日

明年の「11・18」へ 折伏・弘教の拡大
訪問激励・小単位の語らい・青年育成へ全力

 一、先月行われた衆院選について、超短期決戦、また全国的に悪天候に見舞われる中を大奮闘していただいた全国の同志の皆さまに心より御礼申し上げます。
 今回、当選した公明党の議員は、支持者の汗と涙の激闘を絶対に忘れることなく、真剣に、全力で働いてもらいたい。仕事で、実績で、しっかりと恩返しをしてもらいたい。そう、切に願うものであります。
 また、私どもリーダーは、真心と大誠実で同志をねぎらい、これまで以上に徹して励まし抜いてまいりたいと思います。
 “まさかが実現”した、あの1956年(昭和31年)の戦いの後、戸田先生と池田先生が導き出された結論は、「会員の激励に最大の努力を払うこと」でありました。
 大事なのは、どこまでも学会員お一人お一人の幸福である――私どもは、常にこの原点に立ち返り、全身全霊で信心の励ましを送っていきたい。
 「11・18」創立の日に当たり、その出発を切る、本日の総県長会議にしてまいりたい。

友への「奉仕」こそ

 一、私たちが目標としてきた栄光の2018年「11・18」へ、明年は1年間を通じて、折伏・弘教を大きく進めていきたい。
 「弘教を実らせることほど、すばらしい人生の栄光はありません」とのご指導通り、皆で仏法対話に挑戦してまいりたい。
 と同時に、次なる勝利を見据えても、また学会の永遠性を確立するという観点からも、今この時の最重要課題は、弘教の数だけではなく、「学会活動に励む人をいかに増やすか」です。
 池田先生が教えてくださった戸田先生のご指導には、「創価学会は、地球上で最も尊厳な生命を守り、どれだけの人に妙法を受持せしめ、幸せにしたかということを数えるのである」とあります。
 私たちの戦いは「信心をして、幸せになった方を増やす」「学会活動で、功徳を受けた方を増やす」ことです。それをより具体的にすれば「勤行・唱題を実践する人」「会合に参加する人」「聖教拡大に挑戦する人」「折伏に挑戦する人」が、それぞれ増えたのかどうか。これこそが勝負であります。
 そのためには、広布の活動に勇んで取り組んでくださる方を大切にするのはもちろんのこと、新たな力である新入会の友、また青年部員への激励が必須になります。さらにいえば、あまり会合に参加できない方、また活動から遠ざかっている方にまで、どう励ましの手を差し伸べることができるか。
 まさに明年は、1年間を通じて折伏を進めるとともに、さまざまな角度から激励に当たることができる。
 だからこそ、リーダーが“会合と個人指導の比率は2対8を目標に”とのご指導を改めて生命に刻み、意識と行動を変革して、徹底して訪問激励に当たってまいりたい。
 現在、連載されている小説『新・人間革命』「暁鐘」の章でも、先生は欧州各地で「信心懇談会」に力を入れたことをつづられながら、次のように指導してくださいました。
 「小さな会合を、着実に重ねていくことです。メンバーがそろわないことがあっても、また声をかけ、よく励まし、疑問があれば、納得するまで語り合い、友情と信頼の絆を結んでいくことが大事なんです。寄せ返す波が岩を削るように、月々、年々に小会合を続けていけば、それが団結と前進の力になっていきます。地道な、目立たぬところに、同じことの繰り返しのなかに、いっさいの勝敗を決する生命線があるんです」と。
 私たちの生命線は、小単位の語らいにある。根本は協議会であり、座談会であります。
 そこで信心を触発し合う語らいができるか。さらには、その日までに家庭訪問を実践できるか。その繰り返しのなかでこそ、広布は進みます。
 今、各地でも新任のリーダーが誕生しています。
 新しい方も、交代する方も、立場が変わろうと変わるまいと、また正役職だろうと副役職だろうと、学会のリーダーの役割は、会員を大切にする励ましにあります。
 先生は、南米解放の英雄であるシモン・ボリバルの言葉を教えてくださいました。それは「私にとって、栄光とは“いかによく奉仕するか”ということであり、“命令すること”にあるのではない」との至言であります。
 私たちリーダーは、先生の心をわが心として、「友への奉仕にこそ栄光がある」と定め、徹底した訪問激励で、これまで以上に強固な組織をつくってまいりたい。この決意でスタートしたいと思います。

明年の活動リズム

 一、折伏・弘教と人材育成・活動者増を大きく進めるために、明年の活動のリズムを確認させていただきたい。
 第1の波は、「3・16」を目指しての青年部の拡大です。各部一体の団結で、青年層の折伏と青年部の拡大に総力を挙げたい。
 第2の波は「5・3」から上半期を総仕上げする拡大です。明年は「創価学会母の日」の制定から30周年の佳節でもあり、それを記念して、婦人部総会は5月に開催する予定です。
 また、本年延期となった教学部任用試験(仏法入門)は、明年6月に実施することといたします。「3・16」へ拡大した青年部も巻き込みながら、会友受験を積極的に進め、婦人部総会・任用試験など、上半期を、折伏と活動者増の第2波としていきたい。
 なお、明年の任用試験はこの1回のみといたします。試験範囲については、本年予定していたものと全て同じです。
 そして、明年下半期の戦いを、第3の波として、第1波、第2波、第3波と、折伏と活動者増のうねりを起こしていきたい。
 本部幹部会も拡大の目標点としながら、広宣流布大誓堂完成5周年の「11・18」を、かつてない拡大で荘厳してまいりたい。

無事故で総仕上げ

 一、日蓮大聖人は、身延の山中に供養の品々を送った一人の門下の志をたたえ、「福田によきたねを下させ給うか、なみだもとどまらず」(御書1596ページ)と仰せになられました。
 この御書を通して、先生は小説『新・人間革命』につづられています。
 「広宣流布に尽くすことは、福田に善根の種を蒔くことである――これは、伸一が青春時代から、強く確信してきたことでもあった」
 世界広布の伸展を支える財務によって、福田に善根の種が植えられることは、間違いありません。その功徳は絶大です。
 絶対無事故で、福徳あふれる財務となりますよう、真剣に祈っていきたいと思います。
 また年の瀬に向け、慌ただしい季節となりますが、強き祈りを根本に、健康第一、無事故第一で諸活動を進めてまいりたい。特に、無冠の友の皆さんの絶対無事故を祈り、皆で励ましていきたい。
 いよいよ、本年の総仕上げ、そして先生のお誕生日である「1月2日」は目前です。先生の卒寿を、池田門下の一人一人が、自らの戦いと拡大でお祝いしてまいりたい。
 そして、明年の広宣流布大誓堂完成5周年を圧倒的な折伏・弘教で荘厳すべく、決意も新たに前進を開始しようではありませんか!(拍手)