11・18「創価学会創立の日」記念 世界広布新時代第28回本部幹部会 SGI総会から(要旨

11・18「創価学会創立の日」記念 世界広布新時代第28回本部幹部会 SGI総会から(要旨) 活動体験 タイ創価学会 ソムサック・リキットジャリヤーノン 議長 2017年11月20日

社会に広がる人間主義への共感
団結固く 皆が青年の気概で

 

 一、私の師弟の原点は1988年、池田先生がタイを訪問してくださった時です。初めて目の当たりにした先生の行動は、驚きと感動の連続でした。
 船着き場で古雑誌を売っている少女、屋台のおじさん、ホテルの従業員など、ほほ笑みの国のタイの人々を、さらに笑顔へと変えていかれる先生。私は生涯、先生と共に、タイ社会に幸せを広げようと心から決意しました。
 当時は、旅行会社で空港の手続き補助業務に従事し、連日、深夜まで働いていましたが、時間をこじ開け、学会活動にも一歩も引かずに取り組みました。
 88年に続き、先生は92年、94年とタイを訪問し、その都度、プーミポン国王(当時)と会見されました。国民の深い尊敬を集める国王が先生に寄せられる信頼に、私たちタイのメンバーがどれほど勇気づけられたか計り知れません。
 タイ社会に加速度的に学会理解が広がる中、98年に思いがけなくも議長の任命をいただきました。“タイはどこまでも仲良く。そして仏教有縁の国だから、しっかり教学を”との、先生から頂いた指針を胸に、同志の激励に奔走しました。
 一、先生の励ましによって、会員数は着実に増え、組織も発展していきました。しかし私は、大きな問題点に気付きました。それは、婦人部員はどんどん増えているのに、壮年部員が増えていなかったのです(笑い)。何もかも婦人部員に頼り切っていてはいけない――壮年部は発心しました。
 2007年、先生の入信60周年の「8・24」に、壮年部1万人を結集する総会を企画しました。当時の部員数は1万4000人。目標が高すぎると当初は反対の声もありましたが、全壮年部員の団結の祈りと執念の家庭訪問で見事に目標を突破。総会を大成功させることができました(拍手)。
 実は会場の外には、結集に奔走してくれた数千人の婦人部員が控えていました。「をとこのしわざはめのちからなり」(御書975ページ)――この御聖訓を、この時ほど、かみ締めたことはありません。
 きょうは栄光の「11・18」を記念する本部幹部会です。広布の一切を支えておられる世界中の婦人部の皆さまに、この場をお借りして心から感謝申し上げます(拍手)。
 ともあれ、総会の成功で勢いに乗った壮年部は、10年に部員2万人を達成。その後は、ブロックを中心とした月1回の小さな単位の会合を活動のリズムに、地道な訪問激励、膝詰めの対話に全力で取り組みました。この取り組みが功を奏し、各地で壮年が続々と立ち上がり、15年、タイ壮年部は待望の部員5万人を達成することができました(拍手)。
 一、さらに本年は、タイ創価学会の本部で「法華経――平和と共生のメッセージ」展を開催。社会に日蓮仏法への理解を大きく広げることができました。
 5月3日の開幕式には、ウィーラ文化大臣も出席。テレビ・ラジオ・新聞等の取材も相次ぎ、期間中50回以上も報道されました。
 メンバーは、「一人一人が尊極の仏の生命を持っている」という法華経のメッセージを一人でも多くの人に伝えたいと、多数の友人を誘って来場。近隣の学校からも89校の2万2000人の児童・生徒が観賞するなど好評を博し、57日間の会期で12万5000人が来場するという大成功を勝ち取ることができました(拍手)。
 中でも仏教国のわが国にあって、タイ仏教の僧侶が数多く観賞したことは、大きな意義を持っています。
 とりわけバンコク市内の僧侶学校の教師が、生徒の僧侶と所化300人以上を引き連れて見学に来た時は圧巻でした。権威のある僧侶大学の学長補佐も観賞。全ての展示を熱心に見学し、芳名録には「池田博士は崇高な理想に生涯をささげる重要な模範である」と署名しました。
 このように、タイの各界から寄せられる池田先生への尊敬、創価学会への理解と信頼も年を追うごとに深まっています。
 先生には、1991年にタイ王冠勲章勲一等が贈られたのをはじめ、2000年にサイアム大学、06年にメージョー大学、そして13年にはタイ最高峰のタマサート大学から名誉博士号が授与されました。さらに15年には、タイ国民の尊敬を集めるシリントーン王女が創価大学を公式訪問。教育についての特別講演をされています。
 日本とタイ修好130周年の本年は、プーミポン前国王の遺徳をしのぶ写真展が日本で開催されましたが、タイ政府はその会場に創価大学を指名しました。創立者の池田先生と国王が、心通う交流を重ねてこられたからです。5月に行われた同展の開幕式には、タイのタナサック副首相とウィーラ文化大臣も出席し、両国の友好の輪が、さらに大きく広がりました。
 一、タイ創価学会の会員数は現在、17万人を突破しました(拍手)。次の目標である青年部員5万人の達成を目指し、現在は各部一体で座談会の充実に取り組んでいます。
 毎月、地区で4人の新来者の参加を目標とし、家庭訪問、仏法対話の勢いは、ますます加速しています。
 まずは明年の3・16「広宣流布記念の日」60周年を目指し、青年こそが主役、また全員が青年の気概で進んでいきます。
 先生・奥さま、本当にありがとうございます。タイは団結と師弟不二で、必ず勝利をお届けします(拍手)。