〈座談会 師弟誓願の大行進〉3 儀典部の皆さまの奮闘に心から感謝 創価の宗教改革は時代の要請 2017年11月23日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉3 儀典部の皆さまの奮闘に心から感謝 創価宗教改革は時代の要請 2017年11月23日

巧妙化する「詐欺」に厳重注意
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
五郎部儀典部長
志賀男子部長
御本尊に追善回向していくならば、妙法の偉大な功徳力により、故人は必ず成仏できる――この確信のままに、各地で開かれる追善勤行法要(9月、奈良・大和郡山文化会館で)

 原田 11月30日は「儀典部の日」です。1991年(平成3年)の同日、儀典部が発足したことに由来します。以来26年。皆さまの尽力により、創価宗教改革を大きく進めてくることができました。陰に陽にわたる日夜の奮闘に、心から感謝いたします。

 長谷川 世界宗教として、さらなる飛翔を期す創価学会にとって、儀典部の使命は、ますます重要です。「友人葬」などでの誠実で真心こもる姿が、どれほど信頼を広げているか。

 五郎部 葬送の多様化が進む現代社会で、「友人葬」や「家族葬」を望む傾向は年々、増加しています。

 長谷川 まさしく、学会が執り行う「友人葬」は、“時代の最先端”といっても過言ではないでしょう。

 原田 仏教には、葬儀に僧侶が出席しなければならないという教義はありません。現に、釈尊は、“私の葬儀は在家に任せて、僧は修行に専念せよ”と言い残されました。日蓮大聖人も、「今日蓮等の類い聖霊を訪う時法華経を読誦し南無妙法蓮華経と唱え奉る時・題目の光無間に至りて即身成仏せしむ、廻向の文此れより事起るなり」(御書712ページ)と、題目の功力こそが、成仏の因になると御断言です。学会の「友人葬」は、仏法の本義に則った葬儀なのです。

 五郎部 「一生成仏」――その根本は、どこまでも今世における自身の信心の実践にあります。亡くなってから、僧侶が成仏・不成仏を決めるのではありません。そんなことは、御書のどこにもありません。

 志賀 “僧侶が祈念しないと故人は地獄に堕ちる”などという日蓮正宗日顕宗)の坊主の“脅し文句”が、いかに仏法に違背するものであるかは明白です。

 原田 学会が、この四半世紀の間、推進してきた真心の「友人葬」は、形式化した葬式仏教を変革し、日本の封建的な宗教風土を大きく変えてきたのです。

儀礼的香典は不要

 五郎部 「友人葬」で大切なのが、「随方毘尼」の法理です。葬儀の形式は、共同体で異なります。仏教の本義にたがわぬ限り、各地の文化・習慣、時代の変化に従うべきという随方毘尼の法理のままに、地域の実情に応じて、友人葬に取り組むことが重要です。

 永石 友人葬は今、妙法への仏縁を結ぶ、学会理解の舞台にもなっています。実際、友人葬に参列した方から、「すがすがしい葬儀で感動しました」「明るく荘厳でした。これが本来の葬儀だと思いました。私の時も、ぜひお願いしたい」などの声が聞かれます。

 志賀 「導師の方の勤行が大変に立派で驚いた」という感想もあります。

 原田 「声仏事を為す」(同708ページ)です。儀典部の指針にも、「慈悲と確信あふれる仏の声で 一、創価正義の大賢者たれ! 一、常楽我浄の生命の宝塔たれ! 一、広布拡大の全権大使たれ!」と、「声」の大切さが示されています。朗々たる題目の音声で、仏事を遂行する皆さまへの感謝は尽きません。

 長谷川 御書には、「題目を唱え奉る音は十方世界にとずかずと云う所なし、我等が小音なれども、題目の大音に入れて唱え奉る間、一大三千界にいたらざる所なし」(808ページ)と仰せです。池田先生は、「生者が正しい信仰をもって、その成仏を願い、唱題していくならば、それが死者の生命に感応し、苦を抜き、楽を与えることができる。南無妙法蓮華経は宇宙の根本法であり、全宇宙に通じていく」と綴られています。真剣な唱題こそが、最高の追善となります。私たちは日々の勤行・唱題を通じ、故人の追善を懇ろに行っていきましょう。

 原田 ここで確認ですが、友人葬を執り行う場合、「会員からの儀礼的な意味での香典は必要ない」というのが、基本的な考え方です。この点を多くの方が理解していくことで、創価宗教改革が、より進んでいくと確信しています。

 長谷川 また、小規模な葬儀や近親者のみの「家族葬」、火葬のみの「直葬」の場合、家族・親族の代表が導師を務めても問題はありません。よく寄せられる質問ですので、この点も確認させていただきます。

 五郎部 間もなく28日には、邪宗門の権威の鉄鎖を断ち切った「魂の独立記念日」を迎えます。今後も私たち儀典部は、「広布拡大の全権大使」との自覚を胸に、地域に人間主義の連帯を広げていく決意です。

油断、過信を排す

 原田 年の瀬が近づいてきました。何かと慌ただしい時期だからこそ、事件や事故に巻き込まれないよう気を付けていきたい。

 永石 特に、「詐欺」には注意です。「私は大丈夫」と油断していると、思わぬ被害を受けるのが、「詐欺」です。皆で声を掛け合い、撃退しましょう。

 志賀 詐欺の手口は年々、巧妙になっています。「劇場型」といって、「身内を名乗る者」や「警察」「弁護士」などが次々と登場し、お金をだまし取ろうとすることもあります。

 永石 “医療費が戻る”と持ち掛け、ATMに誘導し、お金をだまし取る「還付金詐欺」も増えています。ATMで還付金が戻ることなど絶対にありません。

 原田 いずれも、対処法は、慌てずに、「本人」や「関係公共機関」に確認をすることです。一人で判断せず、家族など相談できる人に、話をしてみることが防止につながります。

 永石 高齢の方がいる家庭は、特に声を掛け合い、「不審な電話はすぐに切る」や、「家族だけの合言葉」を作っておくなど、具体的な対策を、どうかお願いします。

 原田 「自分だけは平気」との過信を排し、祈りを根本に、絶対無事故の日々を送ってまいりたい。