〈座談会 師弟誓願の大行進〉10 22日は広布を支える「統監部の日」 陰の労苦に無量無辺の功徳 2017年12月21日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉10 22日は広布を支える「統監部の日」 陰の労苦に無量無辺の功徳 2017年12月21日

油断排し絶対無事故の年末年始に
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
無事故を期し、牙城会の友と、花壇の木の根元まで照らし点検(小説『新・人間革命』の挿絵から、内田健一郎画)

 原田 12月22日は、結成65周年となる「統監部の日」です。統監作業に携わる全ての皆さまの、日頃の地道な労作業に心から感謝申し上げます。

 永石 池田先生は、言われています。「民衆の幸福と世界の平和を目指す広宣流布の戦いは、断じて負けるわけにはいかない。そのためにも『正しい事実』を捉え、的確な手を打ち続けていくことこそ、学会の永遠の指針といえましょう」

 原田 そして、統監部の使命について、結論されています。「統監部の皆様の労作業なくして、『正しい事実』を把握することは決してできません。統監が正確であり、厳然としているからこそ、学会は広宣流布の一切の戦いに勝ち進むことができたのです」と。

 長谷川 統監部のモットーは、「正確・明確」「基本を大切に」「広布伸展を支える」です。この通りに黙々と、正確な数字の掌握に注力してきた統監部の皆さまがいてこそ、広布の前進はあります。

 永石 「一枚の統監カードは『一枚の紙』にあらず『一人の生命』なり」――これが、統監部の永遠の指針です。「そこには、命の鼓動があり、人格があります。発心と蘇生のドラマがあり、人と人との温もりの絆があります」と、先生も述べられています。

 原田 今日の創価学会の大発展は、「一人」を徹して大切にしてきたからこそです。統監部の皆さまが行う作業は、まさに、その基盤となる実践です。どれほど重要であるか。

 長谷川 御聖訓に、「陰徳あれば陽報あり」(御書1178ページ)とあります。人知れぬ労苦は、無量無辺の福徳となり、自身と一家を包みゆきます。

 原田 今、明年へ向け、各地で本格的な拡大の息吹が、みなぎっています。尊貴な使命を帯びた統監の任務に携わる誇りを胸に、これからもどうか、丁寧な統監作業の推進を、よろしくお願いします。

個人情報の管理を

 伊藤 年末を迎え、各家庭や職場で、大掃除をする機会が多くなります。

 永石 気を付けたいのは、コンセントのほこりです。火災の原因となりますので、忘れずに掃除しましょう。また、電源コードの上に重い物を置いていると、内部がショートし、発火する恐れがあります。注意していきましょう。

 志賀 個人情報の管理も重要です。いかなる企業、団体も今、情報管理が厳しく求められています。役目を終えた書類は、シュレッダーを使って廃棄するようにしましょう。

 長谷川 また、再三、徹底していますが、組織での忘年会や新年会は厳禁です。ちょっとした油断が、清浄な学会の世界を破壊することになりかねませんので、厳守してください。

 志賀 小説『新・人間革命』第24巻「厳護」の章に、山本伸一会長が、牙城会の友と一緒に、本部周辺を点検に歩くシーンが描かれています。
 そこでは、「これから年末いっぱい、火災に限らず、詐欺や窃盗などの、さまざまな犯罪が多発しやすい時期になる。しかし、ともすれば、“まさか、自分はそんなことに遭うわけはない。大丈夫だろう”と思ってしまう。それが油断の第一歩であり、そこに、隙が生まれていく」と指導されています。

 永石 ほかにも、注意すべき指針が示されていますね。たとえば会合で、“交通事故に注意しましょう”と言われても、“そんなことは、分かっている”と聞き流してしまう人がいます。一方、“そうだ。用心しよう!”と自分に言い聞かせられる人の心には隙が生まれない、と。

 原田 日蓮大聖人は門下に、「かまへて・かまへて御用心候べし」(同1133ページ)と仰せになり、細かいところに、より用心していくよう訴えられています。先生は、「この『用心』こそ、すさんだ社会にあって、身を守り、勝利していくための肝要なんだ」と教えてくださっています。一人一人が、事故や火災に「用心」し、無事故で有意義な1年の総仕上げにしてまいりたい。

 伊藤 現在、各地の会館では、省エネ・節電に取り組んでいます。

 志賀 具体的には、会場に室温計を置き、空調を適正に使用。空調の一斉稼働を避けるため、運転開始を30分以上ずらす「時差運転」の実施。会合終了後、早めに空調を半分停止する「終了時半開運転」などです。

 原田 いずれも、一人一人の心掛けが重要となりますので、意識的に取り組んでいただきたい。

明年への助走期間

 長谷川 忙しい年末ですが、この時期は、“普段ゆっくりと話す機会が少ない人と会う時間”がつくれる時でもあります。1960年(昭和35年)、第3代会長に就任された先生は、全ての目標を成就した年末、主要行事を終えられると、各部のリーダーとの懇談を連日、重ねられました。

 伊藤 当時の心境を、“会合などの行事が終了した年の瀬は、個人指導のまたとない好機であった”と述懐されています。

 長谷川 先生は、一人一人の悩みを聞き、また組織の実情を詳細に分析し、それぞれの課題と目標を明確にしていかれました。

 原田 それは、まさに、新しき年への助走でした。「助走の勢いが跳躍の力を決定づけるように、広宣流布の活動の勝敗も、いかに周到に準備を進めたかによって、決まってしまうといってよい。ジャンプへと踏み切る“決戦の瞬間”には、既に勝負は、ほぼ決まっているものだ」と綴られている通りです。さあ、“栄光の年”へ、いよいよの戦いを開始していきましょう。