〈座談会 師弟誓願の大行進〉15 世界宗教として発展を遂げる「SGI」 地球を包む平和と幸福の連帯 2018年1月25日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉15 世界宗教として発展を遂げる「SGI」 地球を包む平和と幸福の連帯 2018年1月25日

受験生と家族へ こまやかに配慮
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
総本部を来訪した「ICAN」のフィン事務局長らを青年部の代表が歓迎。事務局長は、核兵器廃絶のため、「皆さんとの友情と協力を一段と深めていきたい」と(17日、本部別館で)

 志賀 「世界宗教」へと飛翔する創価学会。その原点の一つが、1975年(昭和50年)1月26日、グアムで開催された第1回「世界平和会議」です。

 伊藤 「SGI(創価学会インタナショナル)」が結成された会合ですね。

 志賀 現在の192カ国・地域に広がる連帯の出発点ともいえる集いです。

 永石 当時、集まったのは、世界51カ国・地域から158人のメンバーでした。席上、池田先生は強調されます。「ある面から見れば、この会議は小さな会議であるかもしれない。また、各国の名もない代表の集まりかもしれません。しかし、幾百年後には今日のこの会合が歴史に燦然と輝き、皆さんの名前も、仏法広宣流布の歴史に、また、人類史に、厳然と刻まれゆくことを私は信じます」

 原田 さらに、「皆さん方は、どうか、自分自身が花を咲かせようという気持ちでなくして、全世界に妙法という平和の種を蒔いて、その尊い一生を終わってください。私もそうします」と語られました。この言葉を胸に、世界の同志は立ち上がり、世界広宣流布という未聞の大事業を推し進めてこられたのです。

示唆に富んだ提言

 志賀 先日、2017年のノーベル平和賞を受賞した国際NGO「ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)」のフィン事務局長らを総本部に迎えました。

 原田 受賞をお祝いすると、事務局長は、「祝意の言葉をいただき、ありがとうございます。ですが、皆さんもICANですから、私からも“おめでとうございます”と申し上げたいと思います」と言われ、SGIが果たしてきた役割の大きさを強調されました。

 伊藤 SGIは、07年以来、ICANの国際パートナーとして、共に運動を展開してきました。たとえば、ICANの協力を得て制作した「核兵器なき世界への連帯」展は、19カ国81都市を巡回。核兵器禁止条約の重要性を伝える短編アニメも、インターネット上で公開しています。

 志賀 これらの多くが、83年から毎年、1・26「SGIの日」を記念して発表される、池田先生の平和提言を受けてのものです。

 原田 提言は、本年で35周年となります。「毎年、新鮮で示唆に富んだ提言を発表し続けていることを高く評価します。地球的なスケールで、これほど持続的に取り組んでいる人はいません」(ICANの母体となった核戦争防止国際医師会議の創設者の一人、バーナード・ラウン博士)と言われるように、世界の識者から注目されています。

 長谷川 SGIの大発展は、先生の地球大の平和行動、そして草の根の民衆の運動があったからこそです。先日の本部幹部会で活動報告をしたメキシコの婦人部長も、創価の哲学を胸に、職場、地域で、大きく信頼を広げてきました。

 原田 そうした皆さんの活躍もあり、ラテンアメリカの各国で核兵器の使用・製造・取得などを禁止した「トラテロルコ条約」の調印の舞台となったメキシコ市の「三文化広場」に、条約調印50周年と、戸田先生の原水爆禁止宣言60周年を記念する銘板が設置されたのです。

 永石 「三文化広場」は、メキシコにとって、大変に意義深い土地だと伺いました。そこに、戸田先生の銘板が刻まれたということは、それだけSGIに深い信頼が寄せられているという証左ですね。

 原田 池田先生は、小説『新・人間革命』第30巻の最終章となる「誓願」の章の執筆に当たり、「SGIが目を見張る大発展を遂げ、世界宗教として地球社会を照らしゆく軌跡と、未来までの展望」をとどめていくと、言われました。地球を包む平和と幸福の連帯であるSGIのさらなる発展のため、私たちは一層、力を尽くしていきたい。

「教授講座」を開催

 伊藤 今月の27・28日に、「教学部教授講座」の中継行事が開催されます(日時・会場の詳細は各県・区ごとに決定)。

 永石 今回は、「釈尊の因行果徳の二法は妙法蓮華経の五字に具足す我等此の五字を受持すれば自然に彼の因果の功徳を譲り与え給う」(御書246ページ)など、「観心本尊抄」を学びます。

 長谷川 南無妙法蓮華経の受持によって、誰もが自身に具わる仏界をあらわすことができるという、日蓮仏法の極意ともいうべき「受持即観心」が明かされた御文ですね。

 原田 対象の方は、求道の心を燃やし、御書と教材(聖教新聞1月23日付)を持参して、ご参加ください。

 永石 また、受験シーズン本番を迎え、本人はもちろん、ご家族にとって、最も大切な時期となりました。婦人部としても、受験直前は、「会合をお休みしてもいい」と言ってあげたり、周囲には「長電話をしないように」と伝えるなど、本人から言いづらいこともありますので、受験生の家族の方に、十分に配慮をしていきたいと思います。

 長谷川 正役職やリーダーの方の場合、その期間だけは、連絡や部員さんへの訪問を、他の幹部が代わるなどして、家にいてあげられるようにしていくことも必要ですね。

 原田 ご家族の方が、直接的に何かできるわけではないかもしれませんが、思春期のお子さんにとっては、言葉を交わさなくても、家族が家にいるだけで、不安が解消される場合もあるでしょう。また、家族の方が、題目を送る時間もできます。時に、親子で一緒に祈るなど、受験は、互いの信心を深める機会にもなります。受験生と、その家族に、一層の心配りをしていきましょう。