〈座談会 師弟誓願の大行進〉16 伝統の「二月闘争」がスタート 拡大は一人への励ましから 2018年2月1日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉16 伝統の「二月闘争」がスタート 拡大は一人への励ましから 2018年2月1日

世界が注目する「SGI提言」
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
伊藤女子部長
インドで行われた「SGIの日」記念提言に関するシンポジウム。600人が出席し、識者の講演に賛同の拍手が広がった(昨年9月)

 竹岡 池田先生が、今年も1・26「SGIの日」を記念し、提言を発表されました。「人権の世紀へ 民衆の大河」と題し、仏法の視座から、核廃絶、環境問題、また人権文化の建設など、地球的規模の課題の解決に向けて論じられています。

 伊藤 本年は提言の発表開始から35年を刻みます。青年部でも、毎年発表される提言を通し、先生の平和哲学を真剣に学んでいます。

 長谷川 これまでも先生の提言には、国内外の識者から賛同の声が寄せられてきました。またメディアでも取り上げられ、大きな注目を集めてきました。

 永石 池田先生の平和思想の根底にあるのは、民衆一人一人を守りながら、生命の尊厳を踏みにじる勢力と徹底して戦い抜かれた牧口、戸田両先生の信念と行動です。

 原田 提言で、先生が一貫して訴えてこられた柱の一つが、核兵器の禁止と廃絶です。“核兵器は絶対悪”との戸田先生の「原水爆禁止宣言」を、池田先生が受け継いだものです。

 永石 昨年、ついに国連で核兵器禁止条約が採択されました。条約制定を求める活動を続けてきたICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)に対し、ノーベル平和賞が贈られたことも大きな話題となりました。

 伊藤 SGIは、ICANのフィン事務局長が「友情に根差したICANとSGIの緊密な連携が、禁止条約の実現、またノーベル平和賞の受賞につながったと思います」と述べていたように、国際パートナーとして、行動を共にしており、深い信頼関係で結ばれています。

 原田 核兵器禁止条約は、グローバルな市民社会の後押しで採択されました。恩師の遺訓を胸に、池田先生が長年にわたり推進してこられたことが一つ一つ、現実のものとなってきている――その紛れもない事実を改めて実感し、深い感動を禁じ得ません。

 竹岡 今回の提言で先生は、平和と共生の地球社会の創造について「その挑戦を成し遂げる原動力は民衆の連帯にあると、私は確信してやまない」と強調されています。先生が示してくださった平和の道、共生の道を世界の友と手を取り合い、さらに広げていく決意です。

「会合革命」と両輪

 伊藤 いよいよ、学会伝統の「二月闘争」がスタートです。

 原田 1952年(昭和27年)、24歳の池田先生は、蒲田支部で拡大の陣頭指揮を執られました。先生は組織の最前線に飛び込み、激励に次ぐ激励を重ねられました。勇気と希望を送る先生の闘争に皆が奮起。不可能と思われていた「壁」を破り、広宣流布の突破口を開いたのです。

 伊藤 池田先生は「戸田先生のおかげで、偉大な大聖人の仏法に巡りあい、正しき人生の道を知ることができた。広宣流布の拡大をもって、その師匠の大恩に報いていくのだ」と、当時、報恩の決意で戦ったことを述懐されていますね。

 長谷川 先生は「『師のために』戦うから、本当の底力が出せる。『師弟不二』なればこそ、いかなる苦難も恐れず、生命の最極の軌道を進める」と教えてくださっています。

 原田 池田先生が二月闘争で焦点を当てたのが、現在の「ブロック」に当たる最前線の「組」でした。「組2世帯の弘教」という具体的な目標を設定したのです。私たちも、目標を明確に定め、これまでの自身の限界を突破する戦いにまい進してこそ勝利することができます。

 永石 この2月には、「励まし週間」も初めて実施されます。訪問・激励、個人指導に徹し、一人一人に寄り添う対話に努めていきたいですね。

 長谷川 期間中は、会合や打ち合わせをなくすなど、組織として具体的な工夫も大切です。「会合革命」との両輪で、励まし運動を進めていきたいと思います。

 原田 私も先日、秋田、徳島を訪れた際、同志宅を訪問させていただきました。リーダー自ら足を運び、励ましに徹する中で、「勤行・唱題を実践する人」「会合に参加する人」「広布拡大に挑戦する人」を着実に増やしてまいりたい。苦悩に沈む一人を励ますこと、新たな一人が信心で立ち上がることから、地域広布の無限の可能性が広がります。

 竹岡 折伏もまた、目の前の一人に対する「励まし」が根本です。青年部は、3月に行われる世界青年部総会へ、自他共の幸福を目指し、縁する友に友情と連帯を広げてまいります。

 原田 「伝統の2月」から「師弟勝利の3・16」へ、日々の真剣な祈りと、一対一の地道な対話を軸に、全てのリーダーが地域を走り抜いてまいりたい。今こそ、池田門下が一丸となって戦い、拡大の金字塔を打ち立てていこうではありませんか。

金銭の貸借は厳禁

 長谷川 社会では詐欺などの犯罪、金銭トラブルが横行し、手口がますます、巧妙化しています。そこで改めての確認ですが、学会は、戸田先生の時代以来、「会員間の金銭貸借」は禁止であり、厳格に戒めています。借りる側が悪いのは当然として、貸す側もよくありません。

 竹岡 小説『新・人間革命』第8巻「清流」の章には「そもそも戸田城聖が、会員間の金銭貸借を厳しく禁じたのは、そのために組織が利用されることを防ぐためであった。また、金銭関係のもつれが組織に波及し、怨嫉などを引き起こすことになるからである」と明確に書かれています。

 永石 清浄な学会の組織を発展させゆくために不可欠な、永遠の指針ですね。

 原田 御書に「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(1190ページ)と仰せです。ゆえに、魔を寄せ付けない強盛な祈りが大切です。皆で声を掛け合い、広布一筋の人生を歩んでいきましょう。