〈座談会 師弟誓願の大行進〉19 農漁光部に最大の感謝と最敬礼を 一番苦労した人が一番幸福に 2018年2月15日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉19 農漁光部に最大の感謝と最敬礼を 一番苦労した人が一番幸福に 2018年2月15日

好評の「体験主張大会」を今年も
〈出席者〉
原田会長
落合農漁光部長
奥谷農漁光部女性部長
竹岡青年部長
伊藤女子部長
友人同士で、声を掛け合って参加する地域もあるほど、定着している農漁村ルネサンス体験主張大会(昨年)

 竹岡 本年から「創価新報」では、「動画」の配信がスタートしました。

 奥谷 青年部の機関紙らしい取り組みですね。「映像」には、文字や写真だけでは伝わりにくいことを伝える、分かりやすさとインパクトがあります。

 原田 早速、大きな反響が寄せられています。最新号(2月7日付)では、「3・16」60周年の「世界青年部総会」のための紙面が企画されています。広布後継の青年たちが集う、大事な総会が大成功するよう、壮年・婦人部も、しっかりと応援していきたい。

 伊藤 動画には、60年前の「3・16」の式典の模様が描かれた小説『人間革命』第12巻「後継」の章についての、池田主任副会長へのインタビューが収録されています。

 竹岡 創価新報1面に掲載されている「QRコード」を読み取っていただくと、映像が閲覧できます。会合や懇談などでも、視聴いただければと思います。

「食」は一切の土台

 伊藤 本年は、農漁光部の結成から45周年の佳節を迎えますね。

 原田 「農漁光部の日」の淵源である1977年(昭和52年)2月17日、池田先生は訴えられました。「私たちが、“断じて、国土の宿命を転換するのだ!”と、決然と立ち上がり、地涌の菩薩の底力を発揮していくならば、三世十方の仏菩薩にも勝る力が涌現します」と。農漁光部の皆さまは、この通りに、幾多の試練を勝ち越えてこられました。

 落合 今、農漁業を取り巻く環境も大きく変化しています。特に近年は、ユネスコ無形文化遺産に登録された「和食」が世界的ブームとなり、日本の農林水産物の輸出額は、5年連続で過去最高を更新し、8000億円を超えています。

 奥谷 一方、少子化による後継者不足など課題もあります。AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)が、効率化などの面で農漁業を画期的に変え始めてもいます。私たちはスローガンに「希望の新時代は我らの農漁村から!」と掲げていますが、その意義は大きいと実感します。

 原田 先生は言われています。「全ての民衆が平和と幸福を享受するには、『食』を生産する農漁業が一切の土台となります。私たちの生命の営みは、『食』を生産する方々の尊き尽力によってこそ成り立っているからです。この一点において、農漁村にこそ、最大の感謝と最敬礼が捧げられるべきであります。これが、正しき『人間の道』であり、『生命の道』です」

 伊藤 「食には三の徳あり、一には命をつぎ・二にはいろをまし・三には力をそう」(御書1598ページ)との御聖訓を通し、「生命を維持」「健康を増す」「心身の力を盛ん」にする「食」は、まさに「命」であるとも言われています。

 落合 社会の未来、農漁業の行く末を俯瞰した先生の哲学に今、多くの方から共感と称賛の声が寄せられています。農漁光部は、これからも、それぞれの使命の舞台で、創価の旗を堂々と掲げていく決意です。

仏法の偉大さ証明

 竹岡 その中、大きな期待を集めているのが、毎年開かれる「農漁村ルネサンス体験主張大会」ですね。

 落合 参加を楽しみにしている方も大勢います。本年は初めて、沖縄の方も登壇する予定です。2月24日から4月30日まで、「SOKAチャンネルVOD」が利用できる会館等(モバイルSTBは除く)で視聴可能です。来賓や友人を招きながら、各地で開催していただければと思います。

 奥谷 「ヒューマン体験プラザ」としても放映されますので、ぜひ、“仏法セミナー”としても活用してください。昨年は、栃木の102歳の副白ゆり長の方が、83歳の友人を主張大会の放映に誘い、人生初の弘教を実らせることができたとの報告もありました。

 落合 岩手では、「私は、この主張大会に参加し、入会することを改めて決めました。体験を聞き、信心をして題目をあげることにより、祈りがかない、自分の心が磨かれることに感動したからです」と語っていた方もいました。

 奥谷 特に昨年は、千葉女子部の“農ガール”をはじめ、登壇した4人のうち3人が女性であったことも、反響を呼びました。

 原田 農漁光部では、これ以外にも、町や村の単位で「体験主張大会」を開催していますね。信仰の力を生き生きと語る姿に、多くの人が感動し、地域における学会への認識を一変させる集いにもなっています。

 落合 これまで、ルネサンス体験主張大会には、約70人の方が登壇してくださいました。その多くの方が、発表後も数々の実証を示しています。たとえば、昨年、体験を発表した兵庫の稲作農家の井上芳子さんは、51人の友人と、放映に参加しました。

 奥谷 その中で、「近い将来、わが家の“日本一の山田錦”で“日本一のお酒”を造りたいと思います」と語る井上さんの姿に感動した友人から提案があり、早速、日本酒造りがスタートしたそうなんです。さらに、体験に感銘を受けた地域の有力者から懇願され、大勢の前で講演を行うことにもなりました。

 原田 「一番、苦労した人が、一番、幸福に」――これが、農漁光部の皆さまへの先生の思いです。その通りに今、一人一人が、地域の「なくてはならない存在」として輝いています。また、各地の農漁村で、創価の青年たちも活躍しています。先生は常に、大雨や台風などの天候不順に見舞われることなく、豊漁、豊作であることを祈念してくださっています。私たちも、農漁光部のますますの健勝と発展を祈っていきましょう。