〈座談会 師弟誓願の大行進〉26 「訪問・激励」は自他共の幸福の大道 励ましの連帯を更に強く! 2018年3月26日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉26 「訪問・激励」は自他共の幸福の大道 励ましの連帯を更に強く! 2018年3月26日

4月1日から任用試験の申し込み開始
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
「希望が湧きました」「勇気が出てきました」「身も心も軽くなりました」と実感し、皆が喜々として広宣流布の道を歩んでいけるような、慈愛あふれる「訪問・激励」を!

 永石 4月1日から「任用試験(仏法入門)」の申し込みがスタートします(5月13日まで)。

 原田 今回から、中学生の受験も可能となりました。ただし、進学を控えた受験生(中学3年生)には無理をさせないなど、ご家族の方と、よく相談をしながら、進めてくださればと思います。

 伊藤 出題範囲は、「大白蓮華」の2018年4月号、ならびに2017年9月号に掲載されています。

 志賀 聖教新聞の公式サイト「SEIKYO online(セイキョウオンライン)」には、出題範囲を「音声」で聴くことができる特設ページも開設されています。

 伊藤 スマホでも聴くことが可能で、通勤・通学の電車内などでも学習することができます。今後は、「VOD」や「モバイルSTB」などで、「教学講座」も配信の予定です。

 長谷川 試験日は、6月17日(日)です。今回の世界青年部総会に向けて立ち上がった、男子部大学校1期生や華陽リーダーをはじめ、新会員、会友の方々にもお知らせし、地区2人以上の合格者を目指し、取り組んでまいりましょう。

 原田 御書に、「法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし」(1492ページ)と仰せです。信心に励む人は、幸せを万里の彼方から集められるような境涯になるとの御本仏の御断言です。変化と混迷の時代にあって、多くの人が、確かな人生哲学を求めています。仏法理解を広げる好機と捉え、全力で推進していきましょう。

「包容力を豊かに」

 長谷川 さて、「励まし週間」が設置され(4月は2日から8日)、「訪問・激励」についての池田先生の指針を、あらためて学びたいとの声が寄せられています。そこで、「個人指導」について記された、小説『新・人間革命』第27巻「激闘」の章を確認しておきたいと思います。

 永石 はい。先生は、学会員の皆さまが誤りなく幸福の大道を歩み、組織を強化して広布を伸展させるためにも、個人指導が重要であるとされ、その要諦を5点にまとめられています。

 志賀 第一に、「感情的にならない」ことです。信心をしていこうという自覚が乏しく、学会に対して批判的な発言をする方がいても、リーダーの側が、声を荒らげては、相手も心を開こうとしなくなり、指導も激励も成り立ちません。

 伊藤 第二に、どこまでも、「信心の確信が根本」であるということです。先生は、「こちらの大確信をもって、相手の魂を揺り動かし、触発していくことが個人指導の根本です。それがあってこそ、理路整然とした説明も生きてくるんです。したがって、個人指導を行う際には、しっかり唱題し、強い生命力を涌現させていくことが大事です。また、確信を伝えるうえで、自分の体験や、多くの同志の体験を語っていくことも必要です」と教えてくださっています。

 原田 第三に、「相談を受けた内容を他言しない」ことです。相談を受けた話が漏れたりすれば、学会全体への不信になり、仏法上も結果的には、広宣流布を破壊する重罪になると、厳しく指導されています。

 永石 第四に、「粘り強く、包容力豊かに」です。今まで活動に参加されてこなかった方が、すぐに発心することは、まれかもしれません。だからこそ、折を見て、連絡を取り、根気強く、励ましを続けていくことが大切です。そのなかで、真心が通じ、信頼が生まれ、“頑張ろう”という気持ちが湧いてくるのです。個人指導で大切なことは、「持続力」であると、先生は強調されています。

 原田 第五に、「抜苦与楽が目的である」ということです。さまざまな苦悩をかかえている方に対して、その悩みや苦しみが、少なくなるよう、励ましていくことです。「人を大事にする心」「相手への深い思いやり」が、気遣いとなり、配慮と励ましの言葉となって表れると、先生は言われています。

話をよく聞くこと

 長谷川 ほかにも、「話をよく聞くこと」や「迅速な対応」を心掛けることが大切になりますね。

 永石 ええ。先日も、“個人指導と会合”の比率を「8対2」にしようと挑戦されている婦人部のリーダーの方が、「懇談の場では『聞くと話す』を『8対2』にしようと心掛けています」と言われていましたが、まさに、その通りだと思います。

 原田 よく話を聞き、たたえていくこと自体が、励ましになります。また、御書には、「九思一言」(1175ページ)とあります。これは、「九つの思いを重ねた上で、一言をいだす」との意味で、礼儀正しく、思慮深く、どこまでも温かいリーダーを目指すための人間学といえます。

 志賀 先生は繰り返し、教えてくださっています。「個人指導は、地味で目立たない永続的な忍耐の労作業」であるが、「それを実践していくなかで、本当の信心の深化が図れる」と。

 長谷川 そして、「個人指導を重ねていくなかで、自分自身を見つめ、指導することができるようになる」とされ、ゆえに「個人指導を徹底してやり抜いてきた方は、退転していない」と強調されています。

 原田 人間と人間の絆の分断が叫ばれる現代にあって、学会が日常的に推進する個人指導は、社会が求める「励ましのネットワーク」といえます。この大運動に連なる誇りを胸に、私たちは、4月の「励まし週間」も、「訪問・激励」に走っていきましょう。