〈座談会 師弟誓願の大行進〉27 3月31日は「教育本部の日」 “次代の宝”を全力で育む 2018年3月29日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉27 3月31日は「教育本部の日」 “次代の宝”を全力で育む 2018年3月29日

小説「新・人間革命」誓願の章を真剣に研さん
〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
高梨教育本部長
河本教育本部書記長
竹岡青年部長
伊藤女子部長
“双方向”のやりとりをしながらの学び合い、励まし合いが家庭教育懇談会の最大の魅力――少人数だからこそ“皆が主役”と、語らいも弾む(1月、千葉・習志野市内で)

 永石 巡り来る4月2日は、戸田城聖先生の祥月命日です。

 伊藤 先日の本部幹部会は戸田先生の故郷・北海道で開催されました。

 竹岡 会合では青年部・未来部が「厚田村」を大合唱しました。1954年(昭和29年)8月、池田先生は戸田先生と共に厚田を訪問。帰京後、池田先生が恩師の生涯に思いをはせてつづられた詩が「厚田村」です。

 伊藤 また、厚田の地で池田先生は、戸田先生の偉業を永遠につづり残そうと決意。小説『人間革命』の執筆を誓われました。

 原田 いよいよ小説『新・人間革命』の最終章となる「誓願」の章が始まりました。創価三代の師弟に脈打つ広宣流布への熱誠、不惜身命の行動、そして学会の発展の歴史を日々、真剣に学んでまいりたい。池田先生と同志が築いた学会を守り、万代の広布の礎を築くことが弟子の使命と自覚し、広布の実践にまい進していきましょう。

共に学び合う喜び

 河本 3月31日、教育本部は「本部の日」を迎えます。

 原田 教育本部の「教育実践記録運動」は各界から高い評価を受けています。多くの教育本部メンバーが「子どもの幸福のための教育」を目指し、創価の「人間教育」の成果を発信する素晴らしい取り組みです。

 高梨 ありがとうございます。今、教育本部では、長年にわたり培った「教育力」を生かし、ライン組織、未来本部と連携しながら宝の未来部の支援に全力で取り組んでいます。

 竹岡 その大きな柱が「家庭教育懇談会」の推進ですね。

 永石 “家庭コン”の愛称でも親しまれています。

 河本 “家庭コン”は通常、支部、本部などの単位で、少人数で行われます。式次第にとらわれることなく、参加者が子育ての悩みなどを自由に話します。

 高梨 懇談の冒頭には、「教育セミナー」のVODを視聴することを推奨しています。3番組あり、見た感想や意見などを聞くだけでも、自然と語らいの場になります。

 河本 教育本部の役割はあくまでも「聞き役」、語らいの「促進役」です。あるメンバーが語っていました。「『聞く』ことに徹すると参加者が次から次に日頃の子育ての苦労話、疑問などを話してくれます」と。

 伊藤 「灯台」4月号にも家庭教育懇談会の特集が取り上げられています。教育本部のリーダーの方が「“答えが出なくてもよい”のです」「互いに共感し合い、学び合うことが大事なのです」と語っていたことが印象に残っています。

 原田 御書に「自他共に智慧と慈悲と有るを喜とは云うなり」(761ページ)とあります。皆で、「知恵」を出し合い、「励ましの言葉」を掛け合うことが、理解と共感、喜びと安心につながっていく。その粘り強い積み重ねが大切ですね。

 高梨 “家庭コン”について、私は「とにかく、一度やってみること」を常に訴えています。

 河本 私が住む地域でも、未来本部の担当者の方から声が上がり、5月に家庭教育懇談会を開催します。もちろん教育本部としても全面的に協力します。

 高梨 私たちが家庭教育懇談会を推進している理由の一つは悩みや不安と格闘中の親御さん、お子さんたちを支えること。もう一つは、よりよい家庭を築くための力になることです。

 永石 子育ては不安や葛藤の連続です。子どもが生まれたばかりの頃は目の前のことに追われ、思春期には親子のコミュニケーションなどで悩みます。

 高梨 「実は、わが子が生まれてから今日まで、関わり方がよく分からずにきてしまいました」――このような声を聞くたび、もっと早く、近くに、気軽に相談できる場があれば、と思わずにはいられません。

 永石 教育本部の皆さんの教育現場での経験、そして信仰からにじみ出る一言の励ましは子育てにとって、大きな力となります。

 原田 本年の学会の焦点は、「人材の躍動」にあります。「励まし運動」にも通じる家庭教育懇談会は、一人一人が生き生きと輝くための大きな推進力となることは間違いありません。

 高梨 学会の未来のため“家庭コン”のさらなる定着を目指してまいります。

 原田 「創価学会永遠の五指針」の第一には「一家和楽の信心」が掲げられています。先日の本部幹部会へのメッセージでも、先生は「一家一族の信心の継承、そして後継の育成を!」と改めて訴えられました。

 竹岡 また、先生は指針集『わが教育者に贈る』の中で、教育本部の皆さまを「不二の誉れの同志」とたたえてくださっています。

 原田 一人の教育者が人間教育の実践者として立ち上がることは、多くの子どもたちに影響を与えます。教育現場でも、学会の世界でも重要な意義があるといえるでしょう。教育本部の皆さんのさらなる活躍を期待しています。

未来部に励ましを

 永石 今月1日に始まった「未来部希望月間」も、来月8日までとなります。

 伊藤 8日には多くの地域で、新入生歓迎の意義を込めた「創価ファミリー勤行会」が行われますね。

 竹岡 池田先生は24日付の「新時代を進む」で「子どもたちが秘めている可能性は、計り知れない。ゆえに、一回の激励、一回の会合出席など、わずかでも妙法に縁し、創価の世界に連なることが種となり、未来へ無量の福徳の花を開いていけるのだ」との戸田先生の言葉を紹介されました。

 原田 未来部員の成長は学会の希望であり、まさに未来そのものです。一人一人に真心の励ましを送っていきましょう。