本部幹部会・北海道総会への池田先生のメッセージ 2018年3月26日

本部幹部会・北海道総会への池田先生のメッセージ 2018年3月26日

「心の変革」が社会を変える
御聖訓「心の一法より国土世間も出来する事なり」
壮大なる実験証明へ共戦の大行進
雪の戸田記念墓地公園を訪れ、世界広布の誓いを新たにした海外の同志を、戸田先生の立像が見つめる。池田先生はこれまで11度にわたって厚田を訪れ、恩師と不二の共戦譜をつづってきた。そして今、創価の師弟のバトンは世界の池田門下に受け継がれる(石狩市厚田区で)

 一、「栄光」の未来は、北海道から始まる。いな、北海道から創る――これが、創価三代の師弟を貫く誓いであり、ロマンであります。
 わが誉れの三代城の同志が、「広宣流布」の拡大も、「立正安国」の勝利も、「令法久住」の人材育成も晴れ晴れと成し遂げて、意気天を突く本部幹部会、そして、全道を結んでの北海道総会、誠に誠におめでとう!(大拍手)
 ブラジル、台湾、マレーシア、シンガポール、そして、韓国の皆さん!
 いまだ厳しい寒さの中、牧口先生・戸田先生の故郷に、本当にようこそ、お越しくださいました。
 世界の創価家族と共に、きょう、ここ我らの愛する北海天地から、「栄光」の未来へ、新たな共戦の大行進を開始しようではありませんか!(大拍手)

真の「菩薩の道」

 一、私の胸に、まざまざと蘇る、戸田先生の笑顔と師子吼があります。
 それは60年前の3月。記念の式典を終えた戸田先生をお見送りする青年の中に、3人の乙女がいました。
 私が「夕張の女子部です!」と申し上げると、先生は「おお、夕張か!」と会心の笑顔を浮かべられました。当時、炭労事件の圧迫の中で、毅然と勇気ある信仰を貫き通してきたリーダーたちです。
 先生は、けなげな3人と握手をされながら、「夕張は青年が立て! 北海道は青年が立て!」と励まされたのです。
 この師弟共戦の心は脈々と受け継がれ、今これほどの清々しき華陽の姉妹と地涌の花武者が、北海道で立ち上がってくれています。本当にありがとう!
 一、戸田先生が、最晩年、「方便品・寿量品講義」の締めくくりに掲げてくださった法華経の経文があります。
 それは、寿量品の「我本行菩薩道(我は本 菩薩の道を行じて)」(創価学会法華経482ページ)――。すなわち、仏の境涯を得るための根本の原因は、「菩薩の道」を行ずることであると明かされた一文です。この「菩薩の道」の究極こそ、南無妙法蓮華経を信じ、唱え、弘めゆくことであります。
 その実践によって、誰人たりとも仏の境涯を開くことができると教えてくださったのが、末法の御本仏・日蓮大聖人であられます。
 この大聖人の法理のままに、真の「菩薩の道」を行じているのは、誰か。戸田先生は、現実の娑婆世界の真っただ中で、あらゆる苦悩に立ち向かいながら、広宣流布に励みゆく学会員に他ならないと、高らかに宣言されました。 
 先生とご一緒に北海道を旅した折にも、勇敢に戦う愛弟子たちに、いつも慈しみの眼差しを注がれて、「大作、この人たちこそ、まことの地涌の菩薩だ。尊い仏さまだよ」と言われ、そして「北海家族と共に、牧口先生と私の故郷に、世界一の幸福の仏国土を築いてくれ!」と託されたのです。

一人から一人へ

 一、御聖訓には、「心の一法より国土世間も出来する事なり」(御書563ページ)と仰せであります。
 仏法の生命哲理の眼で見れば、様々な国土の違いも「心」から出てきます。
 ゆえに、どんな境遇にあっても、妙法を受持するならば、今いる、その場所で、わが心を変革し、「人間革命」の挑戦を起こすことができる。
 そして、一人から一人へ、その波動を広げながら、身近な家庭を変え、地域を変え、社会を変え、国土までも変えていける。この壮大なる実験証明を、我ら創価の師弟は、いずこにあっても示し切ってきました。
 なかんずく、雄大にして峻厳な大自然の天地で、法華経に説かれる「三類の強敵」と敢然と戦い、「冬は必ず春となる」(同1253ページ)と楽土建設のドラマを、粘り強く勝ちつづってきたのが、わが誇りも高き北海道の宝友であり、さらにまた、ここに集われているSGIの各国・各地の皆さん方なのであります。
 一、世界は、ますます不安と混迷の闇を深めています。だからこそ、我らは、大聖人の仰せ通り、「苦楽ともに思い合せて」(同1143ページ)題目を唱え抜き、日々、心に元初の太陽を昇らせて、「希望の光」「英知の光」「平和の光」を赫々と放っていこうではありませんか!
 その意味において、思い出深き厚田の「戸田墓園」開園の折、共々に約し合った三つの指針を、改めて確認しておきたい。
 第一に、「自身の人間革命を根本に!」。
 第二に、「地域に友好・信頼の拡大を!」。
 第三に、「一家一族の信心の継承、そして後継の育成を!」との3点です。
 毎年、桜前線が日本列島を北上する絵巻の中で、戸田先生の像を彩る厚田の8000本の桜が咲き誇るのは、5月の上旬です。
 4月の2日から5月の3日へ、創価桜の「対話の花」「功徳の花」「人材の花」を、いよいよ爛漫と咲かせゆく「歓喜に躍る花の旅」を、皆で心豊かに決意し合って、私のメッセージとします。
 わが不二の青年部よ、「厚田村」の歌の如く、「正義は断じて勝て!」との創価の父母の祈りに応えて、大きく、明るく、朗らかに前進してくれ給え!(大拍手)