本部幹部会で紹介された池田先生の指針 2018年4月26日

本部幹部会で紹介された池田先生の指針 2018年4月26日

友情と信頼の連帯を広げよ
ヘンダーソン博士「困難があると、やる気が湧く」
創価の母はいつも朗らか
何事も「一対一の対話」から 青年を先頭に希望の未来へ!
2002年12月の本部幹部会で、婦人部や青年部の前進をたたえ、励ましを送る池田先生(東京牧口記念会館で)

 「世界広布新時代第33回本部幹部会」(14日、八王子市の東京牧口記念会館)の席上、2002年12月の本部幹部会での、池田先生のスピーチ映像が上映された。対話拡大に走る友への指針として掲載する。

 一、日蓮大聖人は、仰せである。
 「日本国の人々は、大勢いるが、体同異心(形はまとまっているようでも、心はばらばら)なので、何事もうまくいかない。日蓮の一門は、異体同心であるゆえに、人数は少ないけれども、大事(広宣流布)を成し遂げ、必ず妙法が広まるであろうと確信する。悪は多くとも、一善に勝つことはない」(御書1463ページ、通解)
 「団結」が大事である。創価学会は、「日蓮の一門は異体同心」との仰せのままに、異体同心で世界的な発展を成し遂げた。この一点を、断じて忘れてはいけない。ゆえに、悪い人間、増上慢の輩に、清浄な学会を乱させてはならない。正義の団結に、かなうものはない。堂々たる異体同心の団結で前進しましょう! 

新世代の大建設を

 一、折伏は、一番、難しい大偉業である。それが、これほど成されたことは、奇跡中の奇跡ともいえよう。
 御聖訓には、「一句をも人にかたらん人は如来の使と見えたり」(同1448ページ)と仰せである。
 如来とは、仏のことである。信心の素晴らしさを、たとえ一言でも語る人は「仏の使い」である。相手が信心してもしなくても、仏法を語ったこと自体、「仏の使い」として、無量の福徳を積んでいるのである。
 一、幾多の青年が澎湃と結集し、立ち上がり、活動を開始した。この姿を見て、日蓮大聖人が、そして牧口先生、戸田先生が、最大に喜んでくださることを私は確信している。
 日本の社会全体は、高齢化と少子化が進み、青年の占める割合が小さくなっている。大変な時代である。
 そのなかで、学会青年部が先頭を切って、新しい時代、新しい世代の広宣流布の大建設を成し遂げようと、偉大なる羽ばたきを開始した。
 私は、うれしい。尋常ならざる、奇跡ともいうべき偉業である。学会の未来は、大勝利の路線に明確に入った。
 もう一度、学会は、青年から始まり、青年で勝っていく大路線をつくりたい。青年部の皆さん、よろしく頼みます!

世界一の平和運動

 一、アメリカの未来学者であるヘイゼル・ヘンダーソン博士は、より良き地球環境の構築のために戦い抜いてこられた、世界的に有名な市民運動の闘士であり、女性リーダーである。
 巨大な権力や、傲慢な学者らと、真っ向から論戦を繰り広げた。無数の非難中傷を受けた。
 しかし、博士は、すべてを打ち返し、はね返した。戦い、また戦い、戦い抜いて勝った。堂々たる正義と真実の論陣で、邪道の論調を、ことごとく打ち破った。そして、世界的な学者になられたのである。
 一、戦わずして偉大になった人間はいない。対談の中で、忘れられない博士の言葉がある。
 「運動を始めた以上、困難があるのは、当たり前と覚悟していました。それに私は、困難を前にすると、やる気が湧いてくるんです」
 その博士が、市民運動の成功には、民衆の連帯だけではなく、その基盤に、確固たる「哲学」が必要であると訴えておられた。
 博士は言われた。「その意味で、私は、人間精神の変革を基調にして平和・文化・教育の運動を進めるSGIに、大きな期待を寄せるものです」
 特に博士は、「草の根」のスクラムを広げる創価の女性たちとの心の交流を、“涙が出るほどうれしい”と喜んでおられた。
 一、博士の世界的な環境保護の運動も、主婦たちの少人数のグループの対話から始まったことは、有名な話である。
 博士は、私に語ってくださった。「何事も、一対一の友情と信頼を結ぶことから始まりますね」
 その通りである。
 「一対一の友情」「一対一の対話」――これがあるから、学会は崩れない。これを、だれよりも実践しているのが、婦人部・女子部の皆さまである。世界一の女性の平和運動である。だからこそ博士も、心から讃嘆し、共感を寄せてくださっているのである。
 一、わが婦人部の皆さまは、全国の津々浦々で、グループ単位の「婦人部総会」を、にぎやかに開催される。創価の母の小単位の集いは、朝から晩まで明るい会話がとまらない。
 ともあれ、日ごろ、婦人部にお世話になっている青年部や壮年部は、気持ちよく、さわやかに、真心の応援をお願いしたい。

前進また前進!

 一、かつて中国の周恩来総理が、鄧穎超夫人に贈られた手紙に、こういう一節がある。
 「年をとると人間は、過去を振り返るようになる。しかし、激動の時代にあっては、より前を見つめ、より後世のためを考え、より青年に学んでいくことです。うかうかしていると、落伍してしまう。意気を鼓舞して、前進また前進していこう!」
 全く、その通りである。仏法は「現当二世」と説く。常に、現在から未来へ、希望に燃えて、先手先手を打っていくための仏法であり、信心である。
 御聖訓に「月月・日日につより給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(同1190ページ)と仰せの通りである。
 「進まざるは退転」である。ともどもに、一生涯、広宣流布の道を邁進してまいりたい。
 一、鄧穎超先生は若人に、こう呼びかけている。
 「青年は、胸襟を開いて、大いに友情を広げていかなくてはいけない。そして、戦おうとする、すべての人と協力していく気概を持つべきです。民衆の中に陣営を拡大していけば、私たちの事業は、勝利を収めることができる」
 「民衆の中に陣営を拡大する」――素晴らしい言葉である。
 私たちで言えば、座談会運動である。小単位の活動である。青年部こそが、この民衆運動の先頭に立ってもらいたい。
 青年部は、青春の「希望王」である。「友情王」であり、「勝利王」である。正義と栄光の「陣営」を、さらに拡大し、永遠不滅の創価学会を構築していただきたい!