〈座談会 師弟誓願の大行進〉33 全世界が祝福する勝利の「5・3」 師の励ましが開いた広布の大道 2018年5月3日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉33 全世界が祝福する勝利の「5・3」 師の励ましが開いた広布の大道 2018年5月3日

欧州各国で池田門下が躍動
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
笠貫SGI女性部長
竹岡青年部長
伊藤女子部長
勝利の姿で「5・3」を迎えたスペインの友。地域に幸福と平和のスクラムをにぎやかに広げゆく(4月22日、スペイン文化会館で)

 笠貫 お元気な池田先生・奥さまと共に、栄光の5・3「創価学会の日」を晴れ晴れと迎えることができました。

 原田 1960年(昭和35年)のこの日、32歳の池田先生は「世界広宣流布」という未曽有の大誓願を胸に、第3代会長に就任されました。以来、先生の死身弘法の大闘争により、学会はあらゆる障魔に打ち勝ち、世界宗教へと飛躍していったのです。

 長谷川 婦人部の皆さまにとって、今年の「5・3」は、制定から30年となる「創価学会母の日」でもありますね。

 笠貫 この日を記念して待望の婦人部総会がグループ単位で開催されます。地域の同志、ご友人に、幸福の連帯を広げる有意義な総会にしていきます。

 原田 次なる指標は広宣流布大誓堂完成5周年となる「11・18」です。各人が新たな拡大の目標を明確にし、万代の広宣流布を決定づける、勝利の日々を重ねていきましょう。

「良き市民」として

 笠貫 「5・3」を祝賀する同志の喜びは全世界に広がっています。先月、原田会長を中心とした欧州訪問団の一員として、私もフランス、スペイン、イギリスを訪問させていただきましたが、皆が偉大なる師と共に「5・3」を迎える歓喜にあふれていました。

 原田 日蓮大聖人は「宿縁に催されて生を仏法流布の国土に受けたり」(御書574ページ)と仰せです。それぞれの天地で広布の使命を果たし抜かれている欧州の同志の奮闘を、御本仏もどれだけ賛嘆されていることでしょう。

 伊藤 連日、聖教新聞での報道を楽しみにしていました。最初に訪問されたのはフランスですね。

 原田 フランスは先生がこれまで13回、訪問を重ねてくださっています。現在では当時、先生と出会いを結ばれた方々から、学会2世、3世と信心が受け継がれています。

 笠貫 私は81年(同56年)、先生のフランス訪問に同行させていただきました。今回、当時、女子部として共に世界広布の夢を語り合ったフランスの友と再会。皆で先生と記念撮影をしていただいた、その時の写真を私に手渡してくれたのです。「師弟の原点」を片時も忘れず信心に励んできたフランスの同志の姿に深い感動を覚えました。

 長谷川 先生が結んでこられた共戦の同志の絆は、いつまでも消えることはありません。

 笠貫 婦人部の方がご主人と営む洋菓子店では近隣の友人が集まり、自然と“婦人部総会”に。持参した婦人部総会の「しおり」をお渡しすると、ご友人もとても喜ばれていました。

 原田 フランスは、あらゆる困難を全て勝ち越えました。フランスの同志が良き市民、良き国民として地域や社会に貢献する姿は、信仰者としての模範の姿であると実感しました。

連帯は60倍以上に

 竹岡 続いて訪れたのはスペインですね。スペインには第2次宗門事件で中心者が退転・反逆した苦難の歴史があります。

 原田 今回、スペインでは女性の青年部長が誕生しました。彼女は、宗門事件の渦中に同志のもとを一軒一軒、家庭訪問に歩き、先生とSGIの正義を語り抜く両親の姿を見て育ちました。その後、自身も信心の確信を重ね、アメリカ創価大学に学び、今、スペインの若きリーダーとして後継の道を歩んでいます。

 笠貫 ある会合には、数十人の未来部員も参加していました。「将来、創価大学やアメリカ創価大学で学びたい人はいますか?」と聞くと、多くのメンバーが元気に手を挙げてくれました。スペインでも、宝の未来部が着実に育っていることを感じました。

 原田 スペインでは多くの芸術部員が躍動しています。芸術部長は日本出身のメンバーです。“創価の正義を証明する本物の芸術家に”との決意で修業を重ね、現在、フラメンコのダンサーとして活躍しています。幹部会の折にも華麗な舞を披露してくれました。

 伊藤 訪問団がスペインの法務省を訪れ、大臣と会見される様子も聖教新聞に報道されていましたね。

 原田 とても有意義な語らいになりました。会見後には、法務大臣自ら「ツイッター」で私たちの訪問について言及。学会のことを「最も重要な仏教団体のひとつであり、スペインでも大きな存在感がある団体」と紹介していました。

 長谷川 学会が、平和と文化の団体としてスペイン社会で影響力を増していることがうかがえますね。ここまで信頼を勝ち得るには、どれほどの苦労があったことでしょう。

 原田 スペインの地涌の同志の連帯は、宗門と決別した91年(平成3年)の「魂の独立」から、実に60倍以上の拡大を果たしました。創価の師弟を分断しようとする悪との戦いに、スペインの同志は見事に打ち勝ったのです。

かけがえない日々

 笠貫 最後にイギリスを訪問しました。同国では3月に青年フェスティバルを開催し、6000人の青年が集ったばかり。全地区が「ダイモク・ファースト(題目第一)」で大成功へと導いた熱気が続いており、皆が口々にその喜びを語っていました。

 伊藤 BBC(英国放送協会)が同フェスティバルについて報じ、2人の女子部員が出演したことも大きな話題になりましたね。

 原田 私どもの運動が理解されない時代もイギリスにはありました。長年にわたり、イギリスの同志の皆さんが信仰を基盤に、人々のため、地域のために尽くしてこられたことが結実していることを感じました。

 竹岡 イギリスでは、池田先生とトインビー博士の対談集を軸に人材育成を行っていると伺いました。

 原田 青年を中心にして、対談を教材に仏法哲学への展開や世界情勢などを語り合っています。その中で、参加者が信心の確信を深め、師弟の精神を学んでいるのです。

 長谷川 そうした研さんを通して、現在のイギリス広布を担うリーダーたちが陸続と誕生しているそうですね。先生の著作、スピーチ等を学び合い、同志と触発し合うことが、最高の人材育成の要諦であることを見事に示されています。

 笠貫 当時、トインビー博士との対談が終わると、テープを再生し、タイプライターで文字起こしをする作業に携わっていた婦人の方ともお会いする機会がありました。今も、皆から信頼され、お元気に活躍していらっしゃいました。

 原田 幹部会では功労者の方々に対する表彰がありました。その際、参加者全員が立ち上がり、拍手が鳴りやみませんでした。イギリスのメンバーが広布の大先輩を心の底から尊敬し、大切にしている様子がひしひしと伝わってきました。

 竹岡 欧州青年部の戦いを伺うたびに、私たちも大きな触発を受けます。世界の池田門下と手を取り合い、さらに強固な青年の陣列を拡大してまいります。

 原田 先生が世界広布の旅の途上で激励されてきた一人一人、また、将来を見据えて打たれた広布の一手一手が、いかに大きな意味を持つか、計り知れません。欧州広布の発展、人材の躍動に接し、あらためて実感しました。だからこそ、今この時、先生と共に前進できるかけがえのない一日一日を大切に、悔いなく戦い切っていこうではありませんか。