世界広布新時代第34回本部幹部会・信越総会から(要旨) 海外活動体験 スペイン創価学会 エンリケ・カプート理事長 2018年5月22日

世界広布新時代第34回本部幹部会・信越総会から(要旨) 海外活動体験 スペイン創価学会 エンリケ・カプート理事長 2018年5月22日

平和目指す宗教間対話をリード
仏法の人間主義に共感広がる
 

 一、私はアルゼンチンで生まれ育ち、13歳の時に信心を始めました。アルゼンチン青年部の中で信心の土台を築き、1990年の暮れに新天地を求めて、31歳でスペインに移住。ちょうどその頃、あの第2次宗門事件が起こりました。
 スペインでは当時の中心者が反逆し、邪宗門と結託。多くのメンバーが正邪に迷って脱会していきました。メディアに、無認識なデマを流されたことまでありました。
 障魔の嵐が渦巻く91年6月、池田先生は欧州を訪問してくださいました。フランス・トレッツの欧州研修道場で開催されたSGI総会には、スペインから100人のメンバーが参加しました。先生は、私たちに「スペインの同志を守ってください」と万感の励ましを送ってくださいました。
 さらに同年夏、代表が日本に集った時も、先生はご指導くださいました。「正しいから勝つとは限らない。正しいからこそ、勝たねばならない。悪に勝ってこそ、初めて、善であることが証明されるのだ」と。
 スペインは断じて邪悪に打ち勝つ。私たちは、この不退の一念で破邪顕正の言論戦を開始しました。
 学会が「魂の独立」を果たした同年11月28日は忘れることができません。スペインのメンバーに“宗門が学会を「破門」と言ってきた”と伝えると、大爆笑が沸き起こりました。なぜならスペイン語で「ハモン」といえば、名物の「生ハム」のことだからです(笑い)。私たちは“何が「ハモン」だ!”と笑い飛ばし、いよいよ一対一の勇気の対話に走りました。
 仏の軍勢の勢いが増せば、魔の蠢動は白日の下に晒されます。その後は坊主や退転者の策略も、ことごとく大失敗。のこのこスペインまでやって来た日顕も勤行中に居眠りをして、世界中の笑いものになりました。
 大勝利をして来日した98年1月8日の本部幹部会、池田先生と共に「スペイン創価学会、万歳」をすることができた喜びは、生涯、この胸から消えることはありません。
 さらなる勝利を先生に誓い、同志と共に戦い抜いてきた結果、「魂の独立」から27年を経た今、スペインの正義の陣列は、当時の60倍にまで発展したのです(拍手)。
 どこまでも明るく、どこよりも麗しい、スペインの異体同心の団結の姿こそ、極悪と戦い抜いてきた最高の実証であると確信しています。
 一、無知で、偏狭で、化石のように硬直した日顕宗と決別した私たちは、仏法の人間主義への理解を社会に広げようと、宗教間対話運動にも喜び勇んで取り組んできました。
 2008年には「スペイン仏教連盟」に加盟。他の団体と誠実に語り合い、積極的に活動を支えてきたところ、2年前、思いもかけないことに、加盟18団体の全会一致により、連盟の会長に、私が選出されました(拍手)。
 その年の国家の祝日「イスパニアデー」には、連盟の会長として、スペイン創価学会の理事長として、正式に王室主催のレセプションへの招待を受け、スペイン国王に謁見することもできました。そして本年1月、池田先生に創立500年の伝統を誇る名門・アルカラ大学から名誉教育学博士号が贈られました(拍手)。
 また、先月の原田会長のスペイン訪問の際は、わが国の主要宗教であるカトリックの司教協議会を表敬訪問。タマージョ事務総長と、平和と教育について語り合いました。
 さらに法務省では、カタラ法務大臣と会見。終了後、大臣は自らのSNSで「世界で最も重要な仏教団体の一つで宗教間対話と平和の文化のための教育の推進を通して寛容の精神を広げ、スペインでも強い存在感を示す創価学会の代表と会見」とのメッセージを写真入りで発信しました。
 同志一人一人の良き市民としての行動、開かれた対話が、かつてのデマ報道を見事に払拭したのです。学会の正義は厳然と証明されました(拍手)。
 さらなる勝利の実証を社会に堂々と示し、創価学会が平和への情熱あふれる世界宗教であることを、スペインから高らかに宣言していく決意です(拍手)。