総県長会議での原田会長の指導(要旨) 2018年6月2日

総県長会議での原田会長の指導(要旨) 2018年6月2日

率先の実践こそ人材育成の要
任用試験・SOKAキッズフェスタに全力
 

 一、「7・3」へ、そして上半期の総仕上げに向けて、弘教・拡大を勢いよく進めていただき、本当にありがとうございます。
 本年は年頭より「学会活動で功徳を受けた方が増えたかどうか」「拡大に挑戦する人が増えたかどうか」を確認しながら前進しています。
 いよいよ教学部任用試験(仏法入門)が近づいてきました。
 今月の「励まし週間」は、試験直前の11日から17日になります。受験される方はもちろん、改めて、一人でも多くの方が勤行・唱題や学会活動に励み、信心の確信をつかめるよう、訪問・激励に全力で当たっていくことを確認したい。
 試験まで残りわずかですが、受験に挑む皆さんと共に学び、関わることが、広宣流布の大きな流れとなり、互いの福徳と輝くことは間違いありません。新入会者をはじめ新たな活動者が信心の確信をつかみ、また未来部が大きく成長し、さらには会友の学会理解が進むよう、研さんと励ましをお願いいたします。

VODを積極活用

 一、併せて本年は、STB視聴運動も積極的に進めております。1日付の聖教新聞4面には、「今月のオススメVOD」も掲載されており、今後も毎月掲載される予定です。
 番組の中には、内容は素晴らしいものの、あまり視聴されていない、いわば「もったいない」作品もあります。
 VOD作品は、友人の学会理解を深めることはもとより、会員・同志が確信と自信を深める最高の“武器”でもあります。座談会はもちろん、地区協議会や少人数の懇談会などでも、積極的に活用していきたい。
 小説『新・人間革命』第10巻「言論城」には、次のようにあります。
 「後輩に対しても、自分以上の力をつけさせていける、雅量のあるリーダーでなければならない。それには、まず率先垂範だ。その姿、行動が、真実の触発をもたらしていくことは間違いない。ただ命令したり文句を言うだけの、権威主義の人物の下では、人は決して育たない」と。
 人材育成といっても、その肝要はリーダー自身の率先の実践であり、自らの境涯革命への挑戦です。それがなければ、人材も見えてこないし、増えてこない。
 さまざまな戦いの一つ一つを通して、人材を見つけ、人材が育っているのか。そのためにも、毎月、自分自身が、励ましを増やせたのか。そして、皆の模範となり、師匠にお応えできる率先の活動ができたのか。リーダーは、この点を肝に銘じて、戦い抜いてまいりたい。
 一、夏は、未来部育成の大事な季節です。本年は、初の試みとして7月1日を中心に「SOKAキッズフェスタ」を行います。
 ここ数年来、広宣流布の将来を展望し、子どもを持つ家族への激励、また未来部・未就学世代の入会の応援に力を入れてきました。その一助となるように、少年少女部員ならびに未就学児童や未入会の子どもを対象に、父母や祖父母と一緒に家族で参加できる行事が「SOKAキッズフェスタ」です。
 池田先生は「創価学会の組織は安全地帯である。子どもは、学会の庭で育てていきなさい」との戸田先生のご指導を繰り返し教えてくださり、さらに「学会には、一人ひとりが自身の可能性に目を開き、確かな自信と安心と希望を得ていくための豊かな励ましがある。そして、人間として生きていく上で、最高の誇りと自覚をもつことができる哲理がある」と教えてくださいました。
 広宣流布の未来を見据えた時、未来部・未就学世代に信心が受け継がれていくか。これこそ最重要課題です。私たちには、学会にしかない励ましの世界を、また最高峰の創価の哲理を、後継に伝えていく責務があります。「子どもは、学会の庭で育てていきなさい」との指針を再確認して、これまで以上に、信心の継承に力を入れてまいりたい。
 「SOKAキッズフェスタ」や「創価ファミリー大会」などに参加する中で、子どもたちに楽しい思い出をつくってもらうのはもちろんのこと、未入会の父母や家族にも、学会への印象を変え、理解を深めるきっかけになるよう、取り組みを進めたい。各家庭の状況には十分に配慮しながら、丁寧な激励を進めていきたいと思います。

仏の種を勇気凜々と

 一、小説『新・人間革命』の最終章「誓願」には、第2次宗門事件が描かれております。
 池田先生が烈風の中を、どれほどの思いで会員を守り、学会を守り、そして死身弘法の戦いで世界広布を進めてこられたか。私たちは、『新・人間革命』を学ぶ中で、改めて報恩感謝の決意に立ってまいりたい。そして『新・人間革命』の連載とともに、広布に走れる毎日を最高の誇りとして、拡大にまい進したい。
 池田先生は、「大白蓮華」6月号の巻頭言「我らは『種を蒔く人』なり」の中で、大聖人御聖誕の天地・千葉で約2000年前の遺跡から蓮華の種が発見されたことを、日蓮仏法大興隆の瑞相であると、戸田先生が喜ばれたエピソードを紹介されながら、「我らの祈りと行動、対話と振る舞いで、楽しく伸び伸びと『仏種』を蒔きゆこうではないか!」と呼び掛けてくださいました。
 まもなく発刊される小説『新・人間革命』第30巻・上巻に収められた「雌伏」の章の冒頭も、「さあ、対話をしよう!」と始まる詩からスタートします。
 「われらは、 対話をもって 人びとの心田に幸福の種子を植え、 この世の尊き使命を呼び覚ます。 対話をもって 心をつなぎ、世界を結び、 難攻不落の 恒久平和の城塞を築く。 さあ、今日も、対話を進めよう!」と。
 壮大な対話編ともいうべき小説『新・人間革命』で、先生が対話の範を示し、幸福への種を蒔き続けてくださっている今こそ、池田門下の弟子も総立ちとなって、創価の大興隆の礎を築く時であります。
 ひとたび蒔いた種は永久に失われない。必ず芽を出す。この大確信で、師弟の月・7月、友好の月・8月へ勇気凜々と仏の種を植え、対話の花を咲かせゆこうではありませんか!