〈座談会 師弟誓願の大行進〉43 日中友好の新時代開く学生部 英知の連帯で師の構想を実現 2018年6月28日

〈座談会 師弟誓願の大行進〉43 日中友好の新時代開く学生部 英知の連帯で師の構想を実現 2018年6月28日

「新・人間革命」30巻〈上〉発刊 真剣に学び拡大に先駆
日中の万代の友好は学生の熱と力で!――「友好青年音楽祭」では両国の学生同士が肩を組み、歌った(24日、東京・八王子市の創大池田記念講堂で)

 原田 小説『新・人間革命』第30巻の上巻が21日に発刊されました。全同志にとって待望の一書です。

 永石 同巻では、池田先生の昭和54年4月の会長辞任、名誉会長就任の場面が描かれています。最も大変な時に、先生が功労者宅を一軒一軒訪問し、全魂込めて激励を重ねられるシーンには胸が熱くなります。先生の、一人を大切にする行動から、今日の壮大な世界広布の基盤は築かれていったのです。

 竹岡 先生は、去る9日、新宿の紀伊國屋書店の、発刊を知らせる懸垂幕をご覧になり、随筆につづられました。「ご支援くださる皆様方への感謝は尽きない。最終章の連載に、さらに全力を尽くそうと決意した」と。

 原田 広宣流布は、創価の師弟の精神が脈動してこそ、伸展していくことを先生は何度も教えてくださっています。この最新刊、そして日々の連載を真剣に研さんし、どこまでも先生に呼吸を合わせ、本年を大勝利で飾ってまいりたい。

 竹岡 さて、先日、教学部任用試験(仏法入門)の合格者が発表されました。

 原田 試験を通し、新しい人材が数多く誕生し、仏縁の裾野を大きく広げることができました。挑戦された方々の求道心、支えてくださった方々の健闘を皆でたたえていきたい。

 永石 来月1日からは、青年部の1級試験の申し込みが始まります(7月22日まで)。

 原田 教学の研さんは信心を磨き、さらなる自行化他の行動への弾みとなります。一人一人が“行学の闘士”として成長していくことを期待しています。

両国が手を携えて

 藤原 本年は「日中平和友好条約」の締結から40周年、池田先生が「日中国交正常化提言」を学生部総会の席上で発表されてから50周年を迎えます。

 渡邉 学生部ではこの佳節を記念し「日中友好青年音楽祭」を創価大学の講堂で開催(24日)。大成功で終えることができました。

 原田 先生も、「共々に手を携えて、母なる地球を護り、栄えさせていただきたい」と両国の学生に万感の期待を寄せられました。音楽祭には広州歌舞劇院の皆さんも出演してくださったそうですね。

 渡邉 素晴らしい舞を披露してくださいました。広州歌舞劇院の皆さんは、事前に池田先生が両国の友好に尽くされた歴史を学ぶため勉強会を開いたそうです。盛大にお迎えしましたが、史前進院長は「世界中で公演していますが、ここまでの大歓迎を受けたのは初めてです」と、大変に感動されていました。

 竹岡 この音楽祭は、中国を代表する日刊紙「人民日報」はじめ多くのメディアにも報道されました。

 藤原 音楽祭には中国の留学生で構成される学友会の方々も参加されました。以前、同会の代表の方とお話しした際、「池田先生は中国で大変に有名です。こうして学べるのも、池田先生が、国交正常化後初の国費留学生を創価大学に受け入れてくださったからです」と深く感謝されていたことが印象に残っています。

 渡邉 留学生の方と交流した女子学生部のメンバーからは「先生の日中友好に果たされた功績の偉大さを中国の方から改めて教えていただき、目の覚めるような思いがしました」「先生の正義を伝えていけるよう、語学を磨き、成長していきたい」との声もありました。一対一のつながりが崩れぬ友好を築く力となることを実感しました。

 永石 こうした若い世代の相互交流こそが最も大事になるのではないでしょうか。学生部の皆さんが、その後継の道を歩んでいることを頼もしく思います。

 藤原 また、日本人学生と中国人留学生を合わせて1万人超の「日中学生意識調査」を実施しました。ある大学では、留学生の方が、今回の趣旨に深く賛同し、100人から声を集めてくださいました。

 永石 東日本国際大学西園寺一晃客員教授も「非常に画期的で価値のあるもの」と評価してくださいましたね。

 原田 池田先生は、国交正常化提言を発表した学生部総会で「諸君が、社会の中核となった時には、日本の青年も、中国の青年も、ともに手を取り合って、明るい世界の建設に、笑みを交わしながら働いていけるようでなくてはならない」と呼び掛けられました。まさに、今回の学生部の取り組みは、先生の構想を実現するものであることを確信します。

 渡邉 日中友好の次の50年を開くため、先生が開かれた友誼の道をさらに広げていく決意です。

新しい人材が躍動

 竹岡 この春も、「進学者カード」に取り組んでいただいた全国の皆さまに、心より御礼申し上げます。おかげで、多くの学生部員が、早い段階で活動に参加することができました。

 藤原 励ましが行き届き多くのメンバーが人生初の折伏に挑戦。男子学生部では、この3カ月間で昨年1年間を上回るビクトリー・リーダーを輩出し、部1世帯の弘教も成就しました。

 渡邉 滋賀県では、医科大学に学ぶリーダーの、勉学と拡大に率先する姿が波動を呼び、メンバーも次々に仏法対話に挑戦。会合の参加者も増えています。

 藤原 30日は学生部の結成記念日です。本年は池田先生が、学生部歌として「広布に走れ」を発表されてから40年の佳節。「歴史を創るは この船たしか」――この決意で、広宣流布、世界平和の新たな歴史を築いていきます。

 原田 『新・人間革命』「誓願」の章には「平和という壮大な理想を実現するには、青年の熱と力の結集がなければならない」とあります。男女学生部は広布後継の旗手として青年部の先頭を走り抜いてください。