〈発言ボックス〉 「私が入会を決めた時」 2018年7月4日

〈発言ボックス〉 「私が入会を決めた時」 2018年7月4日

 
四季の里公園ではハナショウブやアヤメが優雅に色鮮やかに。今年は例年より早めに咲きそろった(茨城県守谷市)=茨城支局・本宮圭子通信員

堺市北区 近藤和見(75歳) 
 「そこまで屁理屈ばかり言うなら、一度この本、読んでみなはれ」。そう言って、1冊の本を私の手元に置くと、そのご夫婦は帰って行きました。
 16歳で福岡から大阪へ出てきて7年。当時の私の人生観は、「人間いつ死ぬか分からないのだから、その日その日を楽しく生きていたらそれでいい」と、今思えば、本当に無鉄砲な生き方でした。
 ご夫婦が置いていかれたその本は、当時発刊されて間もない、池田先生の小説『人間革命』第1巻でした。一気に読み終わると、あんなに嫌いな創価学会だったのに、「何か温かな世界のようだな」と少し心が動きました。
 とはいえ、何年も学会に反対してきた手前、すんなりと「入ります」とは言えません。それで「1年間やります。1年間やって納得できなければやめます」と宣言して入会しました。その結果、1年契約は吹き飛んでしまい、今年で52年になります。人生を百八十度、変えてくださったご夫婦と池田先生に、ただただ感謝の思いでいっぱいです。

●東京都世田谷区 鈴木美穂 
 親しくしている彼が持っていた書籍にふと目が留まりました。そこには「創価学会」の文字が。“見なかったふりをしよう。きっと何かの間違いだ”と思いつつ、どうしても気になり、勇気を振り絞って「ねえ、創価学会なの?」と。“違うと言ってくれ”と答えを待つと、願いとは裏腹に、彼は学会について熱く語り始めたのです。
 私たちは以前、同じ病院に勤務していたことがあり、彼が患者さんに優しく、誠実に接する姿を知っています。彼の話を聞き、自分が学会について全くの無知であることを思い知り、興味を持ちました。それからは、2人の外出コースは、本部幹部会の中継行事や座談会を経由したものに。
 行く先々で学会の方たちの温かさに触れ、彼がそうした素晴らしい人たちに支えられていることを知り、彼の優しさと、信心への熱意の理由が分かりました。そして本年3月16日、私も晴れて、入会を決意しました。
 創価学会に出あわせてくれた彼と彼の家族、地域の学会員の皆さまに感謝を込めて、投稿させていただきます。

大阪市中央区 伊達捷子(80歳) 
 私が入会を決めたのは、教学部任用試験がきっかけでした。それまでも若い時に、たびたびお誘いがありましたが、その気になれなかったのは、世間の風聞が耳に入り、そのイメージから抜け切れなかったからです。それでも幸せに暮らしていましたが、60歳の頃、夫の仕事が急に悪化し、全てを失いました。夫は疲労の末、がんで他界。私は1人暮らしになりました。
 3年ほど前、若い時の友人である学会員から声を掛けられ、月1回ほど彼女の家に通うように。婦人部の皆さんはとても優しく、私も学会のビデオや池田先生の小説『人間革命』などに触れていきました。信心の話を聞き慣れた頃、友人から「任用試験を受けてみませんか」と。
 入会は断っていましたが、学ぶことは老化防止にもなると思い、任用試験への挑戦を決意。真剣に勉強しました。すると合格した後も、「仏法がこれほど素晴らしいとは。もっともっと深く知りたい」と思うように。自分で入会を申し入れました。
 若い頃に入会していれば、あのような苦労はなかったかもしれない、と後悔もしましたが、信心をして、“全てに意味がある”と教えてもらい、今、幸せをかみ締めています。歓喜の中で日々、活動に励んでいます。

●神戸市北区 入江義治(62歳) 
 私の長女は当時、必死に高校受験の勉強をしていました。仕事から帰宅すると真っ先に「頑張れ!」と激励していました。
 試験日が近づくと、家庭内がピリピリとした空気に包まれます。その日も、私は帰宅するとすぐに、「頑張れ!」と声を掛けました。すると長女は、今まで見たこともない表情で、「これ以上どう頑張ればいいのよ。お父さんは頑張れって言うばかりで、私に何もしてくれない。お母さんは違う。私のために毎日、祈ってくれている」と。
 懸命に挑戦している娘のために何もできない無力さに、がくぜんとしました。それから恐る恐る、祈り始めました。すると、自分のために祈っているわけではないのに、仕事の状況が好転していったのです。
 偶然だとも思いましたが、毎朝、続けていると、朗々と声を発している自分がいました。体調も生活面も充実し、希望に包まれていくことを実感。確信が湧き、入会を決めました。娘もその後、受験に合格することができました。

岐阜市 桑田幸代(76歳) 
 母方の伯父が、ある宗派の住職をしており、父方の親族も仏教に熱心。義理の兄もまた別の宗派の住職。宗教に関心を持ちやすい環境で育ちました。
 40年以上前のある日、近所に住む方から、「読んでみてください」と聖教新聞を薦められました。何げなく読んでみた時の衝撃は、今でもはっきりと覚えています。それまで私が接してきた宗教では、悟りを開いたなどと上から目線で説法されるばかりで、いざ悟りのことを詳しく聞こうとすると今度は「教えられない」と。対照的に、万人成仏を説く日蓮仏法の平等観に強く心を引かれたのです。
 その後、誘われるままに、座談会に参加。一歩、会場に入ると、そこは明るい笑顔と温かい雰囲気に満ち、内容も「生命論」の研究発表あり、体験発表ありと、活発な対話の広場でした。新鮮な驚きがあり、「これこそ私が求めていた宗教だ」と確信しました。
 いくつか質問もしましたが、答えは明快。心から納得した私は、「祈りは必ず叶います」という言葉を聞くや、「私、信心します!」と思わず立ち上がっていました。あの日の感動は今でも、割れるような祝福の拍手の音と共に、鮮やかによみがえってきます。

 「発言ボックス」では、「私が入会を決めた時」のテーマで原稿を募集しています。紹介者の心に残る言葉や、池田先生の著作・映像に触れて感じたこと、座談会等での感動した出来事など体験をお送りください。新入会の方をはじめ、読者の皆さんの投稿をお待ちしています。応募要項は、通常の「声」と同じです。郵送は 〒160‐8070 聖教新聞「発言ボックス」係 ファクスは 03(3225)9139 メールは koeran@seikyo-np.jp