〈青年部のページ〉 尊い使命に生きる新入会の友が躍動 2018年9月18日

 

 「新入会の友が功徳をつかみ、歓喜の中で学会活動に励めるようになって初めて、弘教は完結するといえる」――池田先生はつづられている。今回の青年部のページでは、各地で広布に走る入会10年未満の青年部員に光を当て、入会動機や活動の様子を、紹介者の声と共に紹介する。併せて、「青年栄光の誓い」と「おじゃまします。」を掲載する。

大阪・箕面光城圏 女子地区リーダー 今井恵理菜さん(2014年入会)

●悩みに負けない自分に

 「自信が持てず、泣いてばかりでした」
 今井恵理菜さんは、創価学会に入会する前の自分をそう振り返る。
 家族や友人とぶつかっては、全てが否定されたような気持ちになり、何も手につかなかった。“他人は変えられない、自分が変わるしかない”――思い悩んでは、その答えにたどり着く。しかし、肝心の変わり方が分からなかった。
 幼い頃にバレエを始め、高校卒業後は本場のロシアに留学。だが、レベルの高さに自信を失い帰国した。
 祖母のバレエ教室で講師をするも指導方針で何度も衝突。家族との口論も絶えなかった。そんな頃、父・徹さん(壮年部員)が創価学会に入会。見違えるように変わっていく姿に今井さんは驚き、父を折伏した丸尾富子さん(大阪豊能太陽県、婦人部県主事)を訪ねた。
 「真面目に実践すれば絶対に変われるよ」との言葉に決意し、2014年4月に入会。
 「唱題すると心が晴れていくのを実感したんです」と今井さん。決めたことは、やり切る性格だったこともあり、日々の勤行・唱題を実践し、座談会等の会合に進んで参加した。
 「聞く話全てが新鮮でした。落ち込んだ時は、女子部や婦人部の先輩がいつも応援してくれます。私のことなのに、『一緒に祈ろう』と向き合ってくれるのがうれしくて」
 2年前からは、地区リーダーとして同志を励ますように。白蓮グループの活動もやり抜き、他者のために尽くす生き方を学ぶ。
 「つらかった時の経験も、今は、人を励ます“材料”になっています。そう思った時、悩みの全てに意味があると思いました。また、人に感謝できるようにもなりました」と、今井さんは自身の成長を実感する。
 丸尾さんは、「入会当初は、確かに、よく泣いていましたね。そのたびに、女子部の方が励ましてくださってね、おかげで今井さんは心が強くなったと思います」と笑顔で語る。
 胸に刻む池田先生の指針を今井さんは紹介してくれた。「悶々と悩む自分を見下ろしながら、むしろ、試練と戦う友を励ませる自分に成長できる。苦難の時こそ、勇気ある信心を奮い起こし、生命の苦悩の流転を断ち切り、境涯を開いていくチャンスなのだ」
 「将来は、さらに本格的なバレエの仕事をしたい」と目標を掲げる今井さん。そう語る顔は決意と希望に満ちていた。

東京・港常勝区 女子部本部長 山下悠さん(2011年入会)

●池田先生の平和思想に感動

 父親が信心していたため、小さい頃は学会の会合に会友として参加していた山下悠さん。しかし、当時、電車の中吊り広告に学会のことが書かれているのを目にするたびに、漠然と嫌なイメージを持ち、「私はやらない」と思っていた。
 成人式で、同級生の森澤華鈴さん(副白ゆり長)と再会。女子部で活動をし始めていた森澤さんから、座談会に誘われて、「出るだけなら」と、十数年ぶりに参加した。
 しばらくして、ふと家にあった「大白蓮華」が目に留まり、開いてみると、「SGIの日」記念提言が掲載されていた。大学で国際協力について学んでいた山下さんは、世界平和のために、自分はどう行動していけばいいのか悩んでいた。
 提言では、池田先生が具体的に世界情勢を取り上げながら、庶民目線での平和活動の重要性を訴えられており、思わず夢中になって読んだ。
 「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を禱らん者か」(御書31ページ)との御文を知った時、学会の平和思想に感動し、「私も信心してみよう」と心が定まり、2011年3月16日に入会することができた。
 入会後は、同じ大学に通う女子部の先輩の励ましを受け、会合にも進んで参加するように。世界平和を真剣に祈る中で、自身の課題も一つ一つ好転していくことに気付き、題目の力を確信した。
 大学卒業後、友人が就職先の人間関係で悩んでいることを知った山下さんは、「乗り越えてほしい」と真剣に彼女のことを祈り始めた。自分が学会で教わったことも語りながら、精いっぱい励ましを送り続けた。「この信心で共に現状が変わるまで戦おう」と呼び掛けると、友人は入会を決意。真心は必ず通じることを知った。
 女子部の先輩と一緒に、一軒一軒、徹して家庭訪問に歩き、激励の大切さを学んだ山下さん。その姿勢は女子部本部長、総区の白蓮グループ委員長となった今でも変わらない。
 紹介者の森澤さんいわく「自ら進んで学び、考えて行動できる山下さん。入会後、学会精神を深めてますます成長していく姿は、近くで見ていて本当にうれしい気持ちでいっぱいです」。
 森澤さんをはじめ、多くの同志と出会い、励まされたことが、学会から離れずに活動してこられた大きな要因だと山下さんは語る。
 「これまで支えてきてもらった分、これからは誰かの支えになれるよう、メンバー一人一人に寄り添って、池田先生との共戦の歴史を築いていきたいと思います」