〈池田先生と共に 新時代を進む〉32 2018年10月21日

〈池田先生と共に 新時代を進む〉32 2018年10月21日

君よ忘るな勝利の絆を
 

 若人の歌声が響くところ生命の躍動は広がる。私も、学会歌のCDに耳を傾けない日は一日としてない。
 先日の中国総会では、心凜々しき鳳雛たちが未来部歌「正義の走者」をスクラム組んで歌ってくれた。
 歌詞に刻んだ『走れメロス』の物語は、「友と友の間の信実は、この世で一ばん誇るべき宝」と描いている。
 それは、人の善意を信じられない悪王の心さえ変えた。
 この最極の信実で結ばれ、正義を勝ち開きゆく奇跡の連帯が、創価である。
 心が通う人間主義の花の輪に皆が加わっていく時、平和の行進が始まる。
 未来部の「E―1グランプリ」でも、メロスたちが登場し、語学を磨き世界市民の友情を育んでいる。何と楽しみな「正義の走者」の成長か!
 ― ◇ ― 
 戸田先生は語られた。
 「青年の一番の財産は信頼だよ」と。
 信じ合える友がいる。友の信頼に応えゆく青春である。ここに無上の誇りがある。
 釈尊は、善き友を持ち、善き友と進むことは、仏道の全てであると明かした。
 錦秋の列島で、聡明な女子部の友が、希望と幸福の哲学を語る姿は清々しい。
 各地の大学祭では、母校愛みなぎる学生部の俊英が友情の光彩を広げる。
 そして、逆境もチャンスに変えゆく男子部の師子の陣列は、頼もしい限りだ。
 今日(21日)は、敢闘精神に燃える関東で、全国男子部幹部会が行われる。
 創価の若き人材群の拡大は、そのまま社会の希望と安全と活力の拡大である。
 ― ◇ ― 
 日蓮大聖人は、「師子吼」の意義を「師弟共に唱うる所の音声なり」(御書748ページ)と教えてくださった。
 「師弟不二」の心、「異体同心」の団結で、広宣流布誓願して唱える題目こそが、最強無敵の師子吼なのである。
 妙法と共に、師と共に、同志と共に――そう決めた生命には、恐れるものはない。いかなる試練も、必ずや変毒為薬できる。ここにこそ、絶対勝利の絆があるのだ。
 ― ◇ ― 
 我ら創価家族のスクラムの中心に輝くのは、太陽の婦人部の皆さん方である。
 思えば、40年前の今日、東京・板橋での本部幹部会で、婦人部歌「母の曲」を贈らせていただいた。
 「あの人照らせ この人も」との母たちの励ましの陽光あればこそ、学会は明るく温かい。
 「ああ悲しみも いざ越えて」との母たちのけなげな祈りがあればこそ、広布は限りなく前進できる。
 さあ創立の秋、学会歌を声高らかに轟かせながら、勇猛精進しよう!

 ※「友と友の間の……」の言葉は、太宰治著『走れメロス』角川文庫を引用。