〈池田大作先生 四季の励まし〉 わが地域に勇気の一歩を 2018年11月25日

池田大作先生 四季の励まし〉 わが地域に勇気の一歩を 2018年11月25日

 
 

 大地に深く根を張ってこそ
 大樹となる。
 人も組織も同じである。
 根無し草では、
 時代の激流に押し流されるだけだ。
 いかなる嵐にも揺るがぬ根――
 それは地域という
 最も身近な大地に張られる。
  
 現代は、無縁社会と言われる。
 それは、地縁や血縁が
 なくなったというより、
 縁を維持し、作り、
 育めていないという
 側面があるのではないだろうか。
 故郷は「自分たちで作るもの」だ。
 今、暮らす地域を新たな故郷とし、
 今、縁する人を同郷の友として、
 友情を広げていきたい。
 そこに喜びも広がる。
  
 近隣の方々との交流というのは、
 自分の心を豊かにしてくれる。
 生活に温かみが出てくるし、
 何ともいえない安心感も生まれる。
 信頼を勝ち得ていく上でも、
 さわやかな挨拶が基本である。
 また、声をかけることからも、
 対話は深まる。
 他人のいいところは、
 「素晴らしい!」と
 率直に伝えることで、
 自分の心が相手の心に届いていく。
 さらに、相手を尊重し、
 その人から学んでいこうと
 質問していくことからも、
 対話は弾む。
 こちらが良い聞き手になれば、
 相手自身が気づいていない力まで
 引き出していけるものだ。
  
 まず、わが地域に
 勇気の一歩を踏み出すことだ。
 まず、わが近隣の一人と
 誠実に対話することだ。
 「世界の平和」と
 「人類の幸福」への確かな貢献は、
 今ここから始めることができる。

 街を潤す木々の緑。秋空のはるか向こうから、白雪の富士が見守っていた――1999年(平成11年)11月、池田大作先生が八王子市の東京牧口記念会館から撮影した。
 創価学会は、広宣流布大誓堂完成5周年の創立記念日を勝利で飾り、次なる“広布の峰”である創立90周年の2020年へ、新たなスタートを切った。
 かつて池田先生は訴えた。「私たちは、学会にあって、一人の人を大切にすることや、自他共の幸せを創造する生き方を学んできました。それを糧に、地域のために働いていくんです」。さあ、広布と人生の最高峰を目指し、地域の発展へまい進しよう。