欧州・奥州青年友好総会への池田先生のメッセージ 2018年12月3日

欧州・奥州青年友好総会への池田先生のメッセージ 2018年12月3日

人類に勇気を贈る光はここに!
地涌と平和の陣列を世界へ
青年友好総会の感動さめやらぬ中、全参加者が記念のカメラに。一人一人が主役だった。全員が輝いていた。少年少女部の笑顔と美しいハーモニーも、東北男子部の代表によるピアノや津軽三味線の演奏も、青森ねぶた祭を再現したような演出も「全てに池田先生の心を感じました」――ヨーロッパの同志は皆、一様に声を弾ませた。これからも、欧州と奥州の心は一つ、センセイと共に!(仙台市の東北文化会館で)

 一、「二つのオウシュウ」、すなわち、ヨーロッパと東北の「地涌」の若人が相まみえ、広布後継の誓いを新たにする歴史的な青年友好総会、誠におめでとう!
 21カ国よりはるばる集い来った、わが愛するヨーロッパの青年リーダーの皆さん、遠いところ、本当にありがとう! そして東北6県の頼もしき青年部の皆さん、本当にご苦労さま!
 私の心も今、東北文化会館にあります。この晴れやかな世界広布新時代を象徴する総会を、万感の思いで一人一人と固く心の握手を交わし、見守っております。
 日蓮大聖人は、「過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(御書231ページ)と示されました。
 今この時に、共に励まし合って創価世界市民スクラムを広げゆく皆さん方が、どれほど深い宿縁で結ばれていることか。そして、今ここから、どれほど大きな広宣流布歓喜の波動を起こしてくれることか。御本仏が全て御照覧でありましょう。
 一、大震災から7年。東北の皆さんは、想像を絶する苦難の中、不撓不屈の負けじ魂を燃やし、復興の歩みを進めてこられました。
 また、ヨーロッパの各国の皆さまから、温かな励ましと支援をいただき、私たち日本人は勇気づけられました。このことは、決して忘れられません。
 東北には、逆境の中でも人々の心に温もりを広げる共生の精神の炎があります。自他共の尊厳を輝かせる崇高な生命の宝塔が林立しています。
 そして、今、若き後継の皆さんが、凜々しくたくましく、東北健児と東北華陽姉妹の底力を示して活躍してくれていることが本当にうれしい。
 欧州青年部もまた、さまざまな社会の困難な問題に毅然と立ち向かい、一人一人が人間革命の光を放ちながら、「欧州は一つ」という異体同心の団結で生命尊厳の思潮を高め、目覚ましい社会貢献を果たしてくれています。
 一、今年6月、私は、敬愛してやまないアルゼンチンの人権運動家、エスキベル博士との共同声明「世界の青年へ レジリエンス(困難を乗り越える力)と希望の存在たれ!」をヨーロッパの地から発表しました。
 その中で、人類が試練に直面した時も、「それに立ち向かう『青年の連帯』がある限り、希望は失われることはない」。青年の行動が未来を変えることを信じ、「『民衆と共に人生を歩む』という責任を勇んで担おうではないか」と呼び掛けました。
 今、ヨーロッパをはじめ192カ国・地域の青年が世界広布新時代の先頭に立って、「友情の対話」「励ましの対話」「平和の対話」を生き生きと拡大し、人間主義の連帯を築いてくれています。それ自体が「未来を変える」「青年の行動」の大きな潮流であり、共同声明で掲げた、“誰も置き去りにしない”社会への「世界市民教育を通じた青年のエンパワーメント」の推進に他なりません。そして、人類に勇気を贈る「レジリエンス」の黄金の柱なのであります。
 一、この東北の地も訪れたことがある20世紀最高峰の歴史家、トインビー博士は、かつて英語版の小説『人間革命』に序文を寄せてくださり、「創価学会は、既に世界的出来事である」と私たちの人間革命運動に大きく期待されていました。
 仏法史において、これだけ世界に広がった、気高き平和と人道の民衆運動はありません。いよいよ人類の共生の新時代をリードしゆく大舞台が、洋々と開かれました。皆さん方が活躍する10年先、20年先、そして30年先の栄光の未来を思うと私の胸は高鳴ります。
 どうか皆さんは、創価の誇りに胸を張り、一日一日の課題に師子王の心で挑み、自分らしく桜梅桃李の価値を創造していってください。そして、わが黄金の人間革命の日記文書をつづりながら、良き仲間とスクラムを固く組み、一人さらに一人と「地涌の陣列」即「平和の陣列」を広げて、「ヨーロッパ新時代」「東北新時代」の旗手たる使命を、見事に果たしていっていただきたいのです。
 一、草創期より、三障四魔が紛然として競い起こるたびに、皆さんの父母たちと心肝に染めてきた「開目抄」の一節があります。
 私が最大の信頼を寄せ、世界広宣流布の総仕上げを託しゆく東北とヨーロッパの青年部に、この御聖訓を贈りたい。
 「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし、天の加護なき事を疑はざれ現世の安穏ならざる事をなげかざれ、我が弟子に朝夕教えしかども・疑いを・をこして皆すてけんつたなき者のならひは約束せし事を・まことの時はわするるなるべし」(同234ページ)
 この「誓願の信心」「不退の信心」「勝利の信心」の真髄を、君たちが未来永遠に受け継いでくれ給え!
 大切な大切な皆さんの健康と成長とご一家のご多幸を祈り、私はこれからも妻と共に一生懸命お題目を送ります。
 皆さんの勝利が私の勝利です。皆さんの幸福が私の幸福です。
 皆さんと私の心はいつも一緒です。本当にご苦労さま、ありがとう!
 「オウシュウは一つ! 師弟勝利のために!」(大拍手)