本部幹部会で紹介された池田先生の指針 人間主義の夜明けの鐘を高らかに 2018年11月27日
本部幹部会で紹介された池田先生の指針 人間主義の夜明けの鐘を高らかに 2018年11月27日
「世界広布新時代第39回本部幹部会」(18日、巣鴨の東京戸田記念講堂)の席上、2000年12月度の本部幹部会での池田先生のスピーチ映像が上映された。明“創価勝利の年”へ、勇躍前進する友の指針として掲載する。
一、20世紀最後の本部幹部会、おめでとう!
きょうの日を全国の代表の皆さま方とともに、喜びに満ちて迎えることができた。そしてまた、21世紀も、大勝利の歴史を、ともどもに築き残してまいりたい。
一、ドイツの詩人シラーは、「鐘の歌」という有名な詩を詠んだ。その中に、こういう一節がある。
「鐘は愛すべき人達を集めて
和合させ、親密に団結させるのだ。
そしてこれが鐘の今後の使命だ」
「平和こそこの鐘の第一の響にてあれ」(木村謹治訳、『シラー選集』1所収、冨山房)
世界は今、新しい世紀、新しい千年の夜明けを告げゆく、高らかな「平和の暁鐘」を待ち望んでいる。
弱々しく、もの悲しい哀音では、人々を覚醒させることはできない。
汝自身の中に眠る、尊極なる生命に皆を目覚めさせていく、鮮烈な「哲学の鐘」が必要なのである。
あらゆる人々を、平和の方向へ、希望の方向へ、幸福の方向へ、繁栄の方向へと和合させ、団結させていく鐘は、どこにあるのか。
力強く、勢いのある、妙なる歓喜の響きは、どこにあるのか。
心ある世界の知性は、それを創価学会の「人間主義の鐘」に求め始めた。
一、ご存じの通り、これまで創価学会は、「七つの鐘」を7年ごとに打ち鳴らしながら前進してきた。「七」は「南無妙法蓮華経」の七字にも通ずる。
第一の「七つの鐘」は、学会創立の昭和5年(1930年)から、昭和54年(79年)までの50年間であった。
第二の「七つの鐘」を打ち鳴らす、21世紀の前半の50年では、アジアをはじめ世界の平和の基盤をつくってまいりたいと、私は申し上げた。その通りに私は祈り、一つまた一つと、手を打ち続けてきた。
今回、私がアジアの各地を訪問したのも、この21世紀の構想の上からの新たな第一歩である。
続く第三の「七つの鐘」を鳴らす21世紀の後半では、「生命の尊厳」の哲学を時代精神にし、世界精神へと定着させたい。
さらに、第四の「七つの鐘」に当たる22世紀の前半には、世界の「恒久の平和」の崩れざる基盤をつくりたい。
その基盤の上に、第五の「七つの鐘」が高鳴る22世紀の後半には、絢爛たる人間文化の花が開いていくであろう。
それが実現すれば、第六の「七つの鐘」、第七の「七つの鐘」と進みゆく。日蓮大聖人の立宗1000年(2253年)を迎える23世紀の半ばごろから、新たな展開が始まるであろう。
このように私は、未来の遠大な展望を、深い決意と願望と確信を込めて語り合った。
一、発足時、SGIは51カ国・地域。それが、今では163カ国・地域へと大発展することができた。〈現在、192カ国・地域〉
これもすべて、皆さまのおかげである。
今後もさらに、平和と文化と教育のネットワークを着実に広げてまいりたい。
一、御聖訓には、「一切のことは、国により、時によることである。仏法は、この道理を必ずわきまえていくべきである」(御書1579ページ、通解)と仰せである。
この御文の通りに、学会は実践してきた。
どのような国であっても、どのような時代であっても、仏法の「随縁真如の智」には、絶対に行き詰まりがない。異なる文化、異なる社会の中にあっても、見事に調和しながら、人々の幸福のため、国家の繁栄のため、世界の平和のために、最大に貢献していくことができる。
これが、大聖人の仏法を持った私たちの信仰の力なのである。
ともあれ、第二の「七つの鐘」を乱打しながら、勇気と希望の声を、はつらつとあげていっていただきたい。
慈悲といっても、勇気と希望を与えることである。
一、大聖人は、こうも仰せである。
「日蓮の弟子のなかに、異体異心の者がいるならば、それは、例えば、城を守るべき人間が城を破るようなものである」(同1337ページ、通解)
21世紀の100年間、創価学会は、さらに「異体同心の団結」で、勝利のスクラムを組みながら、素晴らしき前進の歴史をつくってまいりたい。
皆、100年間は生きていられないかもしれないが(笑い)、戦い抜いた魂は永遠である。また、後継の青年がいる。お子さんや、お孫さんがいる。
日蓮大聖人の仏法の「永遠の証明者」として、また「永遠の勝利者」として、誉れ高き大福運を積んでいっていただきたい。
一、皆さま方が、いつまでもご健康で、ご長寿で、頑健なる身体と信心をもって、「人間王者」の、また「人間横綱」の大力を発揮しながら、悠然たる勝ち戦の一生を、一日一日、忍耐強く、つくりゆかれんことを切望して、私のスピーチを終わりたい。
本当にありがとう。