世界広布新時代第40回本部幹部会への池田先生のメッセージ 2019年1月13日

世界広布新時代第40回本部幹部会への池田先生のメッセージ 2019年1月13日

わが誓願の天地に平和と幸福の仏法勝負の証を!
法華経の兵法」で勝ち進め
御聖訓「悪は多けれども一善にかつ事なし」
兵庫・愛知・福岡を中継で結び 新成人が誓い
この一年も、共に勝利の歴史を!――2007年1月の本部幹部会でスピーチする池田先生
  

 一、法華経の会座さながらに、日本一の音楽隊、日本一の鼓笛隊の「平和の文化」の妙音が轟くなか、明るく笑顔が弾ける新春の本部幹部会、誠におめでとう!(大拍手)
 日本が一番冷え込む「寒中」の季節に、真夏の南半球から31時間の旅で駆けつけてくれたアルゼンチン、また、アメリカ、ヨーロッパ、台湾、タイ、ラオス、そして韓国をはじめ、14カ国・地域の尊き同志の皆さん方、本当にありがとう!(大拍手)
 創価世界市民が、かくも麗しい「地球民族」のスクラムで前進しゆく晴れ姿を、牧口先生、戸田先生も、どれほど喜ばれていることでしょう。
 今年は、牧口・戸田両先生のお二人が初めてお会いされてより、100年の佳節となります。〈1920年1月頃に出会ってから100年目となる〉
 この師弟の出会いを淵源として、今、「人間革命の光の世紀」が開かれているのであります。
 戸田先生が牧口先生にお仕えし始めたのは、まさに20歳になろうとする時でありました。私が戸田先生にお仕えしたのも、同じ年代であります。
 うれしいことに、今日は、ここ東京・戸田講堂をはじめ、常勝・関西、堅塁・中部、先駆・九州などを結び、全国の希望に燃える新成人の代表も参加してくれています。 
 不思議にも、戸田先生と100年の歳月を経て、凜々しく誓いの門出を迎えた、宿縁深き地涌の若人たちが一人ももれなく栄光と福徳の人生を進みゆかれるように、皆でエールの大拍手を送ろうではありませんか!(大拍手)

日蓮仏法の真髄

 一、本日の「創価勝利の年」の出陣に当たり、二つの書を披露させていただきたい。
 『新・人間革命』の最終章「誓願」の章を、私は1982年(昭和57年)春の関西と中部の青年文化祭から書き起こしました。その反転攻勢の大行進のなか、中部の天地で記し留めた書であります。
 一つは、「仏法勝負乃証」。
 もう一つは、「法華経に勝る兵法なし」であります。
 御本仏・日蓮大聖人は仰せになられました。
 「夫れ仏法と申すは勝負をさきとし」(御書1165ページ)
 また、「仏法と申すは道理なり道理と申すは主に勝つ物なり」(同1169ページ)と。
 これこそ、大聖人から創価の三代の師弟が受け継ぎ、三障四魔、三類の強敵と戦い抜きながら、厳然と証明してきた日蓮仏法の真髄に他なりません。
 「一生成仏」も「広宣流布」も、永遠に「仏」と「魔」との大闘争であります。我ら真の日蓮門下は、この末法濁悪の世で断固として勝つことを誓い願って生まれてきました。
 そして、わが誉れの同志は、一人一人の生活と人生でも、立正安国の挑戦でも、一つまた一つ、絶対勝利の実証を示し切ってきました。
 だからこそ、世界宗教の大飛躍が成し遂げられたのであります。

師子王の心で

 一、思えば、古今東西呉子孫子諸葛孔明アレキサンダー、ナポレオン、さらに、現代の経営戦略等々、さまざまな兵法が探求されてきた。
 しかし、一人の人間が宿命を転換し、永遠の幸福を勝ち取る兵法はなかった。
 あらゆる民衆の連帯を築き、社会の安定と繁栄を勝ち開く兵法はなかった。
 そして、「妙法」という大宇宙の根本法則に則り、人類の境涯を高め、平和と共生の未来へ、勝ち栄えさせゆく兵法はなかった。
 そのために、大聖人が残し託してくださったのが、「法華経の兵法」なのです。
 「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」(同1192ページ)との仰せのままに、あの不可能を可能にする「大阪の戦い」に臨む年頭、私が悩み抜き、祈り切って命に定めたことは、「法華経の兵法」を将軍学とすることでした。
 つまり、一念に「億劫の辛労」を尽くす精進行の題目が、どれほど力を発揮するか。
 御書根本に励まし合う絆から、どれほど「随縁真如の智慧」が湧き出ずるか。
 難を恐れぬ朗らかな「柔和忍辱の心」で、どれほど変毒為薬していけるか。
 不軽菩薩の如く「人を敬う」大誠実の振る舞いが、どれほど仏縁を広げるか。
 関西の誓いの友と私は、何よりも「師子王の心」の勇気で、仏菩薩も諸天善神も、悪鬼魔民さえも揺り動かしながら、ついに“まさか”を実現したのです。

異体同心で凱歌を

 一、幾多の難問に直面する地球社会は、いやまして法華経の兵法を渇仰しています。
 御書には、現証のリズムを「百日・一年・三年・七年が内に」(同911ページ)とも仰せです。
 重大な歴史の転換点に立つ今この時、我らは学会活動で鍛え上げた「法華経の兵法」に勝るものなしと胸を張り、御本仏から任された、それぞれの誓願の天地で、「百日・一年・三年・七年」と、「仏法勝負乃証」をいよいよ威風堂々と打ち立てていこうではありませんか!
 「悪は多けれども一善にかつ事なし」(同1463ページ)との御金言の通り、日本全国、そして全世界の創価家族と「異体同心」の凱歌を共々に誓い合って、出発のメッセージといたします。
 わが愛弟子たちの「健康長寿」と「絶対勝利」を、私は祈り抜いていきます(大拍手)。