座談会 創立90周年を勝ち開く!〉13 1・26「SGIの日」記念提言を発表 人間革命の哲学を人類の道標に 2019年1月31日

座談会 創立90周年を勝ち開く!〉13 1・26「SGIの日」記念提言を発表 人間革命の哲学を人類の道標に 2019年1月31日

2月3・4日は教学の日 御書根本の前進を
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
大串女子部長
世界が待望する「創価の人間革命の宗教」。各国で実施される「教学研修会」では、「太陽の仏法」の確信に触れ、皆が清新な決意で出発!(今月、インドでの集い)

 大串 このたび、関西創価小学校のアンジェリック・ブラスバンドが、「こども音楽コンクール」の全国大会で見事、「文部科学大臣賞」に輝きました!

 竹岡 “日本一”に相当する栄誉です。本当に、おめでとうございます!(一同、拍手)

 永石 関西創価小は昨年度も、別の大会で、“日本一”となる「文部科学大臣賞」を受賞しています。これで、同校初の2年連続での快挙となります。

 長谷川 同部の指針は、創立者である池田先生から贈られた「基本は力 持続は力」です。毎日の基本的なことの積み重ねの重要性が示されています。

 永石 この指針から、児童たちは「0・0作戦」(練習ゼロの日をゼロに)を実行しているそうですね。個人練習などの工夫もしながら、粘り強く努力を重ねていると聞きました。

 長谷川 さらに、“音を変えたければ、自分を変えよう!”と、あいさつ、マナー、勉強など、「全てで日本一」を目指した挑戦を重ねてきたそうです。そうした「自分の弱い心に負けたらあかん!」との勇気が、今回の栄光につながったのだと思います。

 原田 素晴らしい話です。若さには、無限の力があります。私たちも一日一日の目標を明確にし、自身の「人間革命」に挑みながら、栄光の歴史を勝ち取っていきましょう。

“あきらめ”と対峙

 大串 池田先生は本年も、1・26「SGIの日」を記念して、「平和と軍縮の新しき世紀を」と題する提言を発表してくださいました。

 長谷川 ここでは、軍縮のための三つの足場(①「平和な社会のビジョン」の共有、②「人間中心の多国間主義」の推進、③「青年による関与」の主流化)と、五つの具体的な提案が示されています。

 竹岡 その一つが、核兵器禁止条約への各国の参加の機運を高めるため、有志国によるグループを結成することです。先生は、日本が、そのグループに加わり、核保有国と非保有国の対話の場の確保に努めることを提案。また、AI兵器を禁止する条約の交渉会議を早期に立ち上げることなども訴えられています。

 長谷川 各マスコミでも即座に報道され、その注目度の高さがうかがえます。

 永石 提言では、仏法の視座を通し、「人間革命」の思想の重要性が示されていました。

 原田 思えば、小説『新・人間革命』第30巻の「あとがき」で先生は、社会も国家も世界も、全ては人間の一念から生まれるものであり、「人間革命」なくして、自身の幸福も、社会の繁栄も、世界の恒久平和もないと断言されました。

 大串 そして、仏法を根幹とした「人間革命」の哲学は、「第三の千年」のスタートを切った人類の新しき道標となろう、と結論されたのです。

 原田 その言葉のままに、提言では、日蓮大聖人が、「立正安国論」で、社会に巣くう“あきらめ”の心と対峙されたことに言及されています。

 竹岡 当時、災害や戦乱が相次ぐ中で、多くの民衆が生きる気力をなくしていました。また、自分の力で困難を乗り越えることをあきらめてしまう思想や、自己の心の平穏だけを保つことに専念するような風潮が社会を覆っていました。

 原田 そうした思想や風潮は、全ての人間に内在する可能性をどこまでも信じ、その薫発と開花を通じて、万人の尊厳が輝く社会を築くことを説く法華経とは、対極にあるものでした。ゆえに大聖人は、「如かず彼の万祈を修せんよりは此の一凶を禁ぜんには」(御書24ページ)と仰せになり、“あきらめ”の心が巣くう社会の病根を厳しく指摘されたのです。

 竹岡 社会の混迷が深いからといって、あきらめるのではない。人間の内なる力を引き出して、時代変革の波を共に起こす――これこそ、大聖人の思想の根幹であり、創価の三代会長に脈打つ精神です。

 原田 たとえば、池田先生は、冷戦対立が激化した1974年、ソ連と中国を初訪問されました。また、冷戦終結後にアメリカとの厳しい対立関係にあったキューバや、テロ問題に直面していたコロンビアを訪れています。それは、“宗教者や民間人だからこそ、できることは必ずあるはずだ!”という強い信念と決意からの平和行動でした。

 長谷川 “このようにすれば必ず成功する”という万能な解決策などない中、先生は対話と交流を重ね、平和と共存の道を開いてこられたのです。

 原田 ひるがえって私たちも、身近で起きている、あらゆる困難な出来事に対し、あきらめることなく、挑戦を重ねていきたい。自身の周囲に、地域に、友好の輪を広げていく。自らの人間革命を通し、現実を変えていく――池田先生が示してくださった、この思想を実践する一人一人を目指していきましょう。

「師弟の絆」の強さ

 永石 2月3・4日の「教学の日」を中心に、各地で「御書講義」が開催されます。今回は、「生死一大事血脈抄」の「『在在諸仏土常与師俱生』よも虚事候はじ」(同1338ページ)等を拝します。

 大串 「いたるところの仏国土に、師と弟子が常に共に生まれ、仏法を行じる」という、「師弟の絆」の強さが示された一節ですね。

 原田 弟子にとって、常に師と共に生まれ合わせ、行動できることほど、うれしいことはありません。この御文を身をもって実感できる私たちだからこそ、一層の喜びを胸に、広布の大道を歩んでいきたい。