〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉17 「リーダー率先」こそ戦いの鉄則 弟子の人間革命が創価の勝利に 2019年2月14日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉17 「リーダー率先」こそ戦いの鉄則 弟子の人間革命が創価の勝利に 2019年2月14日

統一地方選へ 公明党が全国遊説を開始
〈出席者〉
原田会長
原田光治主任副会長(中央社会協議会議長)
永石婦人部長
志賀男子部長
大串女子部長
各地で開催されている、農漁光部のルネサンス体験主張大会。信仰を根本に、前向きに希望をもって農漁業に取り組む姿が、参加者に勇気を送る(昨年11月、山形で)

 原田 2月17日は、「農漁光部の日」です。厳しい大自然を前に、日夜、挑戦を続ける農漁光部の皆さんの大奮闘に心からの敬意を表し、喝采を送ります。

 永石 池田先生は教えてくださいました。伊豆流罪の折、日蓮大聖人をお守りしたのは漁師の船守弥三郎夫妻であり、佐渡流罪の時も、農業を営む人々が大聖人の弟子となって命懸けでお仕えした。熱原の法難の際、生命を賭して、正義の信仰を貫き通したのは、三烈士をはじめとする農民の勇者であった、と。

 原田(光) 農漁光部の皆さんの大先輩ともいえる人々の勇気と信念の行動によって、大聖人の仏法の命脈は保たれてきたのです。

 原田 現代において、農漁光部の皆さんは各地で、「地域になくてはならない存在」として活躍し、輝いています。「食を有情に施すものは長寿の報をまねき」(御書1296ページ)と仰せのように、皆さまの健康・長寿・大福徳、そして豊漁・豊作を心から祈念しております。

行動と対話で啓発

 原田(光) 寒風の中、全国の同志が対話拡大に駆けています。私たちがあらためて肝に銘じなければいけないのは、リーダー率先こそ、全ての戦いの勝利の鉄則であるということです。

 永石 小説『新・人間革命』第29巻「清新」の章には、こうつづられています。「どんな組織でもそうだが、物事を企画、立案し、指導していく幹部が、最前線で活動する現場の人たちの気持ちや実態がわからなければ、計画は机上の空論となり、現実に即さないものになってしまう」

 志賀 だからこそ、リーダーは、「絶えず第一線に身を置き、皆の現実と、苦闘、努力を肌で感じ、共有していくことだ。そして、号令や命令で人を動かすのではなく、自らの率先垂範の行動と対話で、皆を啓発していくんだよ。それが、広宣流布の指導者だ」とも記されています。

 原田 『新・人間革命』が完結し、弟子の新たな「人間革命の歴史」で、「創価の勝利」へと進む今、命に刻むべき指針です。リーダーは、常に第一線に身を置き、自らの率先垂範の行動と対話で、広布の突破口を開いていきましょう。

「衆望」を担う使命

 原田(光) さて、先日(7日)、中央社会協議会を開催し、公明党から申し入れのあった夏の参院選比例区への支持依頼について、検討・協議しました。

 永石 ここでは、公明党が、「大衆とともに」との立党精神を貫き、「軽減税率をはじめとした消費税引き上げへの対策」「未婚のひとり親への支援」など、生活者の視点に立った政策実現に最優先で取り組んでいる点を評価しました。

 原田(光) さらに、少子高齢化に対応する「全世代型社会保障」構築への具体策や、国と地方が連携した「防災・減災対策」などを着実に実現し、また行政の信頼回復に向けて全力を尽くすなど、国民に安心をもたらすために欠かせない連立与党の要であることを確認。今後の公明党のさらなる努力を期待し、支持を決定しました。

 大串 同様に、該当の都府県で社会協議会が開催され、参院選の選挙区予定候補の支持を決定。各県等の社会協議会でも、4月の統一地方選への支持を検討・決定しています。

 志賀 公明党は去る3日から、山口代表をはじめとした党幹部による全国遊説をスタートさせました。統一地方選の全員当選へ、「安定した政権のもと、国民にとって、身近で切実な声を政治に反映させるのが、公明党の地方議員」などと訴えています。

 大串 今年は、12年に1度、統一地方選参院選が相次いで行われる「亥年」選挙の年です。

 志賀 “亥年の選挙は荒れる”と言われますが、実際、12年前の参院選の結果が、民主党政権誕生へとつながりました。ご存じの通り、その政権は国民の期待に応えられず、3年で終わりました。

 原田 昨年、アメリカの政治学者イアン・ブレマー氏と経団連の中西宏明会長による共同寄稿が、読売新聞に掲載されました(10月20日付)。
 そこでは、世界のいたるところで変化を求める風が吹き荒れ、政治情勢が一変しつつあると論及。日本は世界で最も緊張が高まる地域に位置しているにもかかわらず、民主主義の基盤のもと、連立与党によって、長期にわたり、安定した政権が維持されていると評価していました。

 志賀 「他の民主主義国が社会の分裂に直面する中にあっても、日本の政治は今もコンセンサス(合意形成)をベースに動いている」とも論じていました。日本で、こうした政治が機能しているのは、「中道政治」を掲げる公明党が、幅広い国民の声を政策に反映させ、その特徴である「合意形成」を進めてきたからにほかなりません。

 原田 事実、私がお目にかかる各界のリーダーの多くが、連立与党における公明党の活躍に期待を寄せています。

 永石 本年、結党55年を迎える公明党は、いよいよ、その真価を発揮する時です。「大衆とともに」との立党精神を貫き、「衆望」を担う使命を、ぜひとも果たしてほしいですね。

 大串 公明党の地方議員はそれぞれが、地域に根を張り、庶民の側に立って、生活現場の声を現実の政治の場で「形」にしてきました。それは、国政などとの力強いネットワークを生かした結果でもあります。

 原田 公明党は、強みである「実現力」「実践力」を訴え、今回の統一地方選で、全員当選を勝ち取ってもらいたい。そして、国民のため、日本のために、尽くし抜いてもらいたい。