〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉19 広宣流布の大使命へ――心を合わせて! 異体同心の団結が勝利の要諦 2019年2月21日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉19 広宣流布の大使命へ――心を合わせて! 異体同心の団結が勝利の要諦 2019年2月21日

「日本を守る公明のネットワーク」識者
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
志賀男子部長
城の石垣は、さまざまな形の石が、かみ合い、支え合うから堅固に。同様に、異なる個性をもった人材が育ち、団結してこそ、創価城は難攻不落に(今月開催された座談会)

 原田 広宣流布を目指す上での最第一の鉄則。それは、御聖訓に「異体同心なれば万事を成じ」(御書1463ページ)とあるように、「金剛不壊の団結」です。

 永石 池田先生は教えてくださいました。人間は、とかく自分の考えや感情に執着し、“小我”の世界に閉じこもる傾向がある。しかし、広布の大使命を自覚し、そのために同志と団結していく時、“小我”の殻が破られ、“大我”が開かれる。その時、自己の個性もまた、大きく輝かせることができるのだと。

 原田 多くの方が実感していることだと思います。広布のため、団結していこうと挑戦する中に、自身の人間革命があり、境涯革命があるのです。

 長谷川 学会の組織でも当然、考え方や意見が合う人ばかりではありません。先生は、そんな時こそ、“あの人と団結できる自分に! 仲良くなれる自分に! 尊敬できる自分にしてください”と祈っていこうと言われ、“そう祈れる人こそ、偉い人なのだ”と述べられています。

 原田 お互いが面と向かって、誠意を尽くして語り合うことも大切です。そうした祈りと行動は、自身の境涯を変え、「人間革命」にもつながります。
 ともあれ、団結とは、分かりやすくいえば、「仲が良い」ことです。そこに信心の喜びが生まれ、勝利もあります。

 長谷川 団結のある組織はまた、「報告・連絡が密」です。たとえば、リーダー間であれば、「今日、誰々は、どこの地区に行っている」ということを皆が知っています。もし、担当した地域で何かあった場合は、すぐに連絡を取り合い、情報を共有しています。

 原田 そうした組織は、激励が適切かつ迅速です。ゆえに皆が、歓喜の前進を続けられます。新しい人材も育っています。「異体同心の団結」は、勝利の要諦です。この鉄則を、皆が命に刻み、「創価勝利」へ突き進んでいきましょう。

国際貢献への評価

 志賀 さて、5月の改元を前に、「平成の30年」がさまざまな形で検証されています。読売新聞の世論調査(昨年10~11月に実施)では、日本社会に良い影響を与えた「政治的出来事」のトップとして、「国連平和維持活動(PKO)協力法成立」(1992年〈平成4年〉)が挙げられていました。

 竹岡 PKO参加への法制化は、日本の新たな国際貢献策として、公明党が主導したものでした。当時、公明党は野党でありながら、自分たちだけの平和を追求する「一国平和主義」を乗り越え、日本も世界の平和に、できる範囲で貢献するべきだと考えたのです。読売新聞には、「法案成立から四半世紀を経て、自衛隊による国際貢献の評価が幅広い層で定着したことがうかがえる」と記載されていました。

 志賀 一方、政治的出来事の「悪い影響」で最も多かったのは、「自民党から民主党への政権交代(2009年)」でした。「国民の期待を集めて政権交代を果たしたが、目立った成果を上げられず、失望した人が多かったことを示した形だ」と記されていました。

政治の玄人として

 竹岡 そうした中、現在の公明党の役割について、「自信をもって公明党独自の国家ビジョンを打ち出し、国政の場で公明党のオリジナリティを発揮していくときではなかろうか」と期待を寄せる識者の一人が、東京大学名誉教授で、政治学者の御厨貴氏です。

 永石 御厨氏は、テレビ番組「時事放談」の司会者としても有名な方ですね。

 竹岡 その御厨氏が、公明党を評価する理由は、大要で3点にわたります(月刊誌「潮」18年11月号)。
 第一として、社会保障や教育無償化など、かつての自民党が苦手としていた弱者救済の政治が、「福祉の政党」「教育の政党」の伝統をもつ公明党のおかげで実現している点です。

 永石 現実に、幼児教育や私立高校の授業料の無償化などが進んでいます。10月1日の消費増税時に実施される食料品等への軽減税率も、生活者の視点を重視しているからこそです。

 志賀 「『大衆とともに』という立党の精神をもつ公明党は、つねに低所得者層にもっとも密接に寄り添ってきた」とは、氏の論評です。

 竹岡 第二に、公明党が強いリーダーシップを発揮し、「憲法9条の下で許容される自衛の措置」を堅持して、法案に厳格な歯止めをかけた、15年9月成立の平和安全法制への評価です。公明党は、政治の玄人として、安全保障や国家の基本問題について、あのような参与の仕方を、これからも積極的に進めるべきであると述べています。

 長谷川 第三に、台風や地震など、多発する自然災害への対応です。全国に3000人の議員のネットワークをもつ公明党は、災害が起きるたびに、地方議員と国会議員が連携し、心のひだに染み入るような、きめ細かく、素早い手当てをしてきたと言及。災害大国・日本で人々が生き抜くためには、公明党のネットワークがこれから大きな力となる、と言っています。

 永石 さらに、「予期せぬ災害に遭った人たちを精神的に救える政治家は、どの政党よりも公明党に数多く揃っている」と明言し、「防災・減災というハード面での政策に加え、『心の復興』というソフト面での政策においても、私は公明党に強く期待したい」と語っていました。

 原田 こうして公明党を高く評価する識者の方は多くいます。それだけ、期待も大きいということです。だからこそ公明党は、4月の統一地方選を断じて勝ち抜き、さらに国民のために働いてもらいたい。