〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉22 3・11東日本大震災から8年―― 困難の壁を乗り越える信心 2019年3月7日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉22 3・11東日本大震災から8年―― 困難の壁を乗り越える信心 2019年3月7日

公明は防災・減災対策に全力
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
大串女子部長
「青年の連帯」がある限り、希望は失われることはない――東北と欧州の青年部が、不屈の負けじ魂で未来への飛躍を誓い合った(昨年12月、東北文化会館で行われた青年友好総会)

 永石 3月8日は「芸術部の日」です。1962年のこの日、池田先生のもと芸術部は出発しました。

 長谷川 先生はかつて、芸術部の友に語られました。「妙法を護持した芸術家は、全員が、魂の芸術を持った人である。ゆえに、必ずや、最高最大の芸術家として光っていくことができるのである」

 原田 先生の期待に応え、芸術部の友は今、信心を根本に、多彩な分野で才能を発揮しています。その姿は、まさしく“創価文化の旗手”です。さらなる活躍を期待しています。

皆で復興を祈念

 長谷川 今月11日で東日本大震災から、8年となります。今なお、仮設住宅に暮らす方や避難生活を余儀なくされている方が多くいらっしゃいます。

 原田 全ての犠牲者の方々に追善回向の題目を送るとともに、被災された皆さまの健康と幸福、復興を真剣に祈念してまいりたい。

 大串 昨年12月に欧州青年部が東北を訪問し、歴史的な交流行事が行われ、友情の絆を結びました。

 竹岡 欧州のある友は、東北の同志との交流を通して、「自分が大変な状況でも、周囲を照らそうとする姿に勇気をもらいました」と語っていました。

 原田 東北の皆さんは、池田先生の「『心の財』だけは絶対に壊されません」との励ましを胸に、今日まで困難の壁を乗り越えてこられました。

 長谷川 日蓮大聖人は「大悪をこれば大善きたる」(御書1300ページ)と、ご断言です。信仰の力で苦難を一つ一つ乗り越え、希望と勇気の連帯を広げてこられた東北の同志の皆さまは世界の同志の模範です。

 原田 いよいよ信心強盛に、そして異体同心の団結で、さらなる盤石な人材城を東北の天地に築きゆかれることを念願しています。

被災者の声を反映

 大串 昨年は自然災害が相次ぎ、各地に甚大な被害をもたらしました。今、改めて防災・減災への意識が高まっています。

 永石 6月には、大阪府北部地震でブロック塀の倒壊による死亡事故が起きました。痛ましい事故を繰り返さぬよう、公明党が要請し、政府が全国の学校の緊急調査を実施。この調査が、その後の緊急的なブロック塀対策につながりました。

 竹岡 また、昨年は7月の西日本豪雨、9月の北海道胆振東部地震などもありました。そうした災害からの復旧・復興費として、早くも11月に7275億円が第1次補正予算に盛り込まれました。ここでも、インフラ復旧や被災者の生活支援など、公明党が発災直後から被災地を視察し、直接聞いた被災者の声が反映されています。

 原田 国民の命を守ることは、政治の最大の役割であるといえます。

 大串 公明党統一地方選に向けて発表した重点政策で、第一に掲げているのも“防災・減災・復興を社会の主流に”ですね。

 竹岡 東日本大震災の際も、公明党は野党の立場でしたが、迅速に対応し、復旧支援に全力を注ぎました。震災発生直後、全ての国会議員で被災地の担当地域を決め、それぞれが何度も現地に足を運び、課題を国会に持ち帰りました。

 永石 また、地元の議員が「仮設住宅総点検」を行い、その中で聞いた声から、仮設住宅の風呂の「追いだき機能」の追加や、物置の設置などを議会で提案し、実現しました。

 竹岡 一方、震災当時、与党であった民主党は、右往左往するばかりで、全てが後手にまわり「遅い、鈍い、心がない」と批判され続けました。

 原田 発災から現在に至るまで、国会議員、地方議員が連携を密に政策を実現し続けている公明党に、被災地の多くの首長からも信頼の声が寄せられています。宮城県村井嘉浩知事は今年の年頭、「これまでの復興は、公明党なくして成し得なかった」と改めて明言されていました。

人々の命守るため

 大串 公明党は一貫して防災対策に尽力してきました。2002年、文部科学省が初めて公立小中学校の耐震化率を公表しましたがこれを強く要請していたのは公明党でした。調査の結果、耐震化率わずか44・5%という数字が明らかになり、現状打開へ、公明党の国会議員が動きました。

 竹岡 その結果、国の予算で自治体の財政負担を大幅に減らす法律が成立し、耐震化を加速する道筋が示されました。その後も、公明党の地方議員は各自治体で議会質問や予算要望などを重ねていきました。その結果、15年度に全国の公立小中学校の耐震化率は、ほぼ100%の水準まで達したのです。

 永石 学校の耐震化は、まさに公明党の国会議員、地方議員による10年以上の奮闘の結果ですね。さらに、公明党は教室や体育館の天井や窓ガラスなど、非構造部材の耐震化も進めています。命を守るための防災・減災の実績は一朝一夕に作り上げられたものではないことが分かります。

 長谷川 今、政府も防災・減災対策を重要政策に掲げていますが、これについて、政治評論家の森田実氏は「長年にわたり公明党が訴え続けてきた成果だ」と語っています。

 原田 東京大学名誉教授で、政治学者の御厨貴氏も「予期せぬ災害に遭った人たちを精神的に救える政治家は、どの政党よりも公明党に数多く揃っている」と述べています。公明党の存在は、日本社会においてますます重要性を増しています。公明党の議員は人々の期待に応え、一層、実績を重ねていってもらいたい。