〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉29 威風堂々と!――我らは「日本の柱」 覚悟の信心が眼前の壁を破る 2019年4月1日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉29 威風堂々と!――我らは「日本の柱」 覚悟の信心が眼前の壁を破る 2019年4月1日

大衆の声を政治に届ける公明党
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
志賀男子部長
大串女子部長
かつて池田先生は詠まれた。「厳しき寒風を 乗り越えて 桜とともに 春が来た! 我らの大きな希望にも 一段と明るく 春が来た!」と。春の風に包まれ、春の光に照らされ、勝利の春へ!

 大串 春4月。明2日は、第2代会長・戸田城聖先生の祥月命日です。

 永石 75万世帯の弘教を成し遂げ、万代にわたる広布の礎を築かれた戸田先生は、「桜の咲くころに」との言葉の通り、桜花の季節に崇高な使命の生涯を終えられました。

 原田 戸田先生は師子吼されています。「選挙の支援活動は、国民の権利であり、義務である」「(政治家は)民衆のなかに生き、民衆のために闘い、民衆のなかに死んでいってほしいと私は願う。名聞名利を捨て去った真の政治家の出現を、現代の人類社会の民衆は渇望しているのだ」

 志賀 「民主政治というものは、民衆の要望におされ、かつ、その要望にこたえて出馬した人々が、国家の大勢を考え、民衆の要望をいれ、国家百年の大計を政治に具現すべきもの」とも強調されています。

 長谷川 また、「青年は心して政治を監視せよ」とは有名な宣言です。私たちは青年を先頭に、庶民の声を政治に届ける運動を積極的に展開してきました。

 原田 仏法の目的は、平和社会の創出と民衆の幸福です。仏法者の社会的使命として、政治にも関与し、より良き社会の建設を目指していくのは当然です。

 長谷川 御書に「各各我が弟子となのらん人人は一人もをくしをもはるべからず」(910ページ)と記されています。臆病を排す――ここに学会精神の真髄があります。眼前の壁を破るのは、この覚悟の信心です。

 原田 私たちは仲良く、強く、朗らかに団結して、「日本の柱」との誇りで、威風堂々と進んでいきたい。そして、勇気凜々と全てに勝利していきたい。

ネットワークの力

 長谷川 統一地方選の前半戦である道府県政令市議選が3月29日に告示されました(4月7日投票)。

 永石 各地で激戦が続く中、私たちが支援する公明党の強みの一つが、「ネットワークの力」です。

 原田 山積する地域の課題を解決するには、市区町村だけでなく、時に都道府県や国の力が必要です。市区町村・都道府県・国の議員の連携が密な公明党は、市民の要望や意見を実現させる抜群の力があります。

 永石 実際、公明党は、義務教育の教科書無償化、児童手当、子ども医療費の助成、不妊治療への助成制度の創設など多くの分野で政策を実現させています。

 大串 最近では、小・中学校へのエアコン設置がありますね。

 長谷川 28年前、地元の小中学校を訪れた公明党の東京の区議が、“暑くて勉強に集中できない”との声を聞きました。そこで気象庁に出向き、明治時代からの気温データを調査。年々気温が上昇していることを明らかにしました。それらの結果を交え、「校舎にエアコンを導入すべき」と議会で発言したのです。

 永石 以来、懸命な訴えを続け、区内の小中学校へのエアコン設置が決定。この動きに呼応し、東京の各区でも推進され、現在は全国に広がっています。

 志賀 現場を歩き、生の声を聞き、政治に反映する――これこそが公明党の最大の特徴です。他党が汗をかいて実らせた法律や制度を、自らの実績であるかのように“横取り”し、宣伝する党がありますが、だまされてはいけません。

市民に尽くす議員

 大串 昨年、公明党の全議員で実施した「100万人訪問・調査」運動も、その好例です。

 長谷川 「子育て」「介護」「中小企業」「防災・減災」のテーマで調査をしましたが、たとえば、子育てでは、74%の人が教育費に不安を抱えていることが浮き彫りになりました。

 原田 そこで公明党は、全世代型の社会保障の構築へ、幼児教育の無償化や私立高校授業料の実質無償化、大学等の給付型奨学金と授業料減免の拡充などの実現に力を入れました。

 志賀 このように現場の切実な声を受け止め、具体的な政策にし、実現していくという政治手法は、公明党の真骨頂です。「有権者の声が政治を変える」という民主政治の在り方を、公明党は示しているのです。

 原田 評論家の森田実氏は語っています。「公明党の地方議員は、新人議員でも任期中に何千回という市民相談・陳情を受けています。ベテラン議員には、十何万件の市民相談に対応したという方も数多くいます。市民との密接な交流があり、その声を政治に反映する努力を続けているのが公明党議員なのです」と。

 志賀 さらに、自民党とも、社会党(当時)とも、共産党とも接点がある同氏から見て、公明党の地方議員が他の政党の議員と違う点は、「自分を犠牲にしてでも市民のために尽くし抜いて」いることであると強調しています。

 大串 地方議会だけでなく、国政でも、公明党の存在は大きなものがあります。ケンブリッジ大学出版局が刊行した「日本政治学誌」という学術誌に掲載された論文の中でも、「公明党は支持者が重視する政策に関して、議席数よりも相当に大きな影響力を行使できており、自民党と安倍首相が最重要課題とするような問題についても、自民党にかなりの妥協をさせている」と書かれています。

 志賀 翻って読売新聞の世論調査で、平成時代に最も「悪い影響」を与えた政治的出来事は、「自民党から民主党への政権交代」でした。「国民の期待を集めて政権交代を果たしたが、目立った成果を上げられず、失望した人が多かった」との分析でした。

 原田 前半戦の選挙も残り1週間弱。議員はもちろん、その家族や議員OBらも全力を尽くし、勝利に向かって進んでもらいたい。