世界広布新時代第41回 本部幹部会への池田先生のメッセージ 2019年5月4日

世界広布新時代第41回 本部幹部会への池田先生のメッセージ 2019年5月4日

学会活動こそ最極の幸福の軌道
2005年5月の本部幹部会でスピーチする池田先生。戸田先生の言葉を通し、師子の心で言論戦に勝利をと訴えた(八王子市の東京牧口記念会館で)

 一、晴れわたる民衆凱歌の本部幹部会、誠におめでとう!
 御本仏・日蓮大聖人が、尊き創価家族の大健闘を全て御照覧であられます。
 「かくれての信あれば・あらはれての徳あるなり」(御書1527ページ)と仰せの如く、皆さん方の陰徳が陽報となって、ますます輝きゆくことは、絶対に間違いありません。
 思えば、先師・牧口常三郎先生の殉難の地に、この東京戸田記念講堂が誕生したのは、昭和54年(1979年)でありました。仏意仏勅の創価学会を攪乱し、破壊せんとする魔軍が荒れ狂った渦中でありました。
 その11月に、この会場で行われた本部幹部会で、私は会長辞任後、初めて学会歌の指揮を執りました。曲は「威風堂々の歌」。皆の呼吸は見事に一致し、生命は一つになりました。反転攻勢の大行進が、この時、この殿堂で、この師弟の師子吼から始まったのです。
 そして40年、我らは一切を、まさしく威風堂々と勝ち越えてきました。今日の世界宗教としての大発展を、誰が想像したことか。ここで、創価の「正義」と「共戦」の大勝利を、共々に喜び合いたいと思うけれども、どうだろうか!(大拍手)
 なかんずく不思議にも、昭和54年の前後、そして、それ以降に澎湃と生まれ出でてきた地涌の若人たちが、今、広布と社会の最前線で、目を瞠る大活躍をしてくれている。わが頼もしき男女青年部の皆さん、いつも本当にありがとう!(大拍手)

労苦の中に福運が

 一、5月3日は学会のお正月であり、久遠元初の誓いに立ち返り、元初の太陽を昇らせゆく日です。その意義を込めて、きょうは一対の書を贈ります。
 「立正安国」と「福運安穏」です。
 これは、昭和57年(1982年)の6月、北海道の天地で書き留めました。
 日蓮仏法の根幹である「立正安国論」には、「須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を禱らん者か」(同31ページ)と仰せであります。
 この一節の通り、私たちは「人間革命」即「立正安国」の大道を歩み抜いてきました。それは、そのまま「福運安穏」を限りなく開きゆく道なのであります。
 恩師・戸田城聖先生の直弟子として、私が第3代会長に就任した昭和35年(1960年)は、奇しくも日蓮大聖人が「立正安国論」をもって国主諌暁をなされた文応元年(1260年)から満700年に当たっておりました。この節目の年から「立正安国」の対話の波動を、沖縄をはじめ日本全国・全方面へ、北南米をはじめ全世界へ、力強く広げていったことは、ご存じの通りです。
 わが同志の汗と涙の奮闘によって、正しき生命尊厳の大哲理を根底とした立正安国の連帯は、今や、いずこの地域でも、麗しき人間共和の共同体を蘇生させています。
 さらに国家や文明や宗教さえも超え、恩師の遺訓であった核兵器の廃絶へ、平和の文化の創造へ、持続可能な開発の推進へ、世界市民の育成へ、地球民族を結ぶ「蘭室の友」の壮大なスクラムを築いているのであります。
 大聖人は「運きはまりぬれば兵法もいらず」(同1192ページ)と喝破されました。福運というものが、どれほど重要か。
 たしかに立正安国の行動は言い知れぬ労苦の連続であります。しかし、だからこそ「心の財」を積むことができる
 しかも、その福運は自分だけではない。家族にも眷属にも、国土にまで及ぼせます。
 さらに今世だけではない。未来永遠に崩れざる安穏の大境涯を、自他共に、また依正共に勝ち開くことができる。
 どこまでも妙法と一体で進む、生命の最極の正義と幸福の軌道こそ、学会活動なのです。

不可能を可能に

 一、あの“まさかが実現”の大阪の戦いで、関西の宝友と心肝に染めた御聖訓に「何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」(同1132ページ)とあります。
 御本仏のこの御一念に直結し、我らは、いかなる災難にも、いかなる試練にも、わが友を一人一人護りに護り、強盛なる大信力・大行力で無窮の大仏力・大法力を湧現しながら、断固として不可能を可能にしていくのであります。
 明年の創立90周年は、「立正安国論」の諌暁から760年でもあります。
 いよいよ師子王の心を取り出して何ものも恐れず、太陽の創価の母たちを中心に、仲良く明るく異体同心の団結で、「立正安国」即「福運安穏」の勝ち鬨を轟かせていこうではありませんか!
 一、きょうは、「創価学会後継者の日」の意義も込め、未来部の代表が参加してくれて、これほど嬉しいことはありません。みんな、本当にありがとう!
 御書には、「鳥の卵は始は水なり其の水の中より誰か・なすとも・なけれども觜よ目よと厳り出来て虚空にかけるが如し」(1443ページ)と説かれます。
 それと同じように題目の声に温められた生命は、最も偉大な仏の力を発揮して、使命と栄光の大空へ自在に飛び立っていけると示されております。
 未来部の皆さんには、まさに一人ももれなく宇宙大の可能性があります。その可能性を解き放つ、最高にして最強の生命のスイッチこそが、信心なのです。
 皆で、この無限の希望と勇気のスイッチを入れ、全創価家族が新たな常勝の飛翔を威風堂々と開始することを決意し合って、私のメッセージといたします(大拍手)。