世界広布新時代第41回本部幹部会から(会長指導) 2019年5月10日

世界広布新時代第41回本部幹部会から(会長指導) 2019年5月10日

原田稔 会長
「仏縁」は三世永遠にわたる友情――
民衆の連帯築く「人間外交」を
 

 一、栄光の「5・3」を晴れやかに祝賀する「世界広布新時代第41回本部幹部会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
 一、4月の統一地方選挙におきまして、私たちが支援する公明党は、1560人の当選という大勝利を果たすことができました。全同志の皆さまに、心より御礼申し上げます。献身的なご支援、誠にありがとうございました。
 この統一地方選によって、立党の基本理念である「大衆福祉の公明党」の存在感を、幾重にも増すことができたと確信します。
 そして、いよいよ次なるは間近に迫った参院選。すでに学会として、埼玉、東京、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の各選挙区で公認の7人、そして比例区公明党について、党からの支持依頼を受けて、各都府県の社会協議会、および中央社会協議会で検討・協議し、支持することを決定しております。
 公明党は、本年11月で結党55周年を迎えます。池田先生は、小説『新・人間革命』第9巻「衆望」の章で、その創立者としての真情を、このようにつづられております。
 「多様な大衆に深く根を下ろし、大衆の味方となり、仏法の慈悲の精神を政治に反映させゆく政党が、今こそ躍り出るべきであろう。それが衆望ではないか――山本伸一は、こう結論したのである。彼は、日本の政治の現状を検証していくなかで、公明党の結成の意志を固め、あえて嵐に向かって、船出しようとしていたのである」と。
 権力の魔性との壮絶なる闘争を覚悟の上で、あえて先生は、公明党を創立されました。そして今、半世紀余りを経て、公明党は「日本の柱」として、見事なる発展を遂げました。
 ケンブリッジ大学出版局が刊行する学術誌「日本政治学誌」では、連立政権における公明党の役割について、こう論じています。
 「公明党は、その規模以上の力を発揮して、自民党の重要な安全保障政策を抑制している」「1955年以来、自民党アイデンティティーや綱領に関わる優先事項とされている事柄について、重要な政策上の譲歩を引き出している」との分析であります。
 今回の参院選7選挙区の全員当選と比例区議席以上の獲得によって、非改選を合わせ、過去最高の27議席以上となります
 「日本の柱 公明党」への大いなる衆望を厳然たる結果で示し、「大衆と共に」との立党精神の偉大さを、満天下に宣揚していきたいと思います(拍手)。

日中友好の「金の橋」をさらに強く

 一、さて先月、9年間という歴代で最も長い期間在任した中国の程永華駐日大使が、総本部へ離任のあいさつにお見えになりました。
 程大使は、日中国交正常化後、中国政府が日本に派遣した初めての国費留学生の一人であり、池田先生が身元保証人となって、75年から77年まで創価大学で学ばれました
 席上、池田先生から大使に贈られた漢詩が読み上げられると、大使は「身に余る光栄です。池田先生にはこの9年のみならず、留学時代から多くのご指導をいただきました。帰国することにはなりますが、先生の心を胸に、今後も中日友好のために少しでも力を尽くしたいと思います」と語っておられました。
 この一言に、池田先生が日中友好に果たしてこられたご功績が凝縮されていると、私も感銘を深くしました。
 池田先生が、1974年5月に初めて中国を訪問されてより、45周年の佳節を刻む本年、先生が架けられた「金の橋」は、ますます堅固に光り輝いております。
 池田先生は、初訪中へと旅立たれる際、羽田空港で、見送りの人々を前に宣言されました。
 「貧乏人と病人と言われた人たちとともに、私はここまでやってきました。権力にもよらず。財力にもよらず」と。そして、訪中に当たってのご決意を語られます。
 「私は永久性につながる両国間の文化の交流を第一義として、そしてまた、民間次元の美しくも尊き真実の人間と人間との友好実現によって、揺るぎなき平和の基盤を、さらにさらに強固にしていきたいと思っているものであります」
 このお心は、まさに「庶民の味方」として戦い抜いてきた、私たち学会員一人一人の心であり、実践であります。

学会活動は全て不軽菩薩の実践

 一、私たちが、まい進する広宣流布、立正安国への言論戦は、その語らいの一つ一つが、「仏縁」という三世永遠にわたる友情を結ぶ人間外交です。そして、この私たちが結ぶ、権力にも財力にもよらない、真実の人間と人間との友好ほど、美しく、また尊きものはありません。
 御書には、「末法には一乗の強敵充満すべし不軽菩薩の利益此れなり」(589ページ)と仰せです。
 すなわち、“末法には必ず法華経の強敵が充満するであろう。このような時には不軽菩薩が行った折伏によって、衆生を利益するのである”との御本仏の御断言であります。
 学会活動は、その一切が仏道修行であり、不軽菩薩の実践です。
 さあ、立正安国の月・7月へ、どこまでも「祈り」を根本に、折伏精神で戦い、「従藍而青」の実証を示しきっていこうではありませんか(拍手)。