〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉41 一瞬の出会いを大切に 友情結ぶ対話 広宣流布は「人と会う」こと 2019年5月23日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉41 一瞬の出会いを大切に 友情結ぶ対話 広宣流布は「人と会う」こと 2019年5月23日

公明党の主張が実現 教育無償化スタートへ
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
志賀男子部長
大串女子部長
池田先生の思想を研究する熱が世界に広がる――中国・仲愷農業工程学院でのシンポジウム(18日)

 大串 21日付の聖教新聞で報じられていた通り、中国・広東省広州市の仲愷農業工程学院で、中日友好協会の初代会長である廖承志氏と、池田先生の思想を巡るシンポジウムが開催されました。

 志賀 これは、仲愷農業工程学院、広東省社会科学院、創価大学が主催したものです。中国内外の学術者から29本の論文も寄せられ、日中のさらなる友好交流のための方途が活発に議論されました。

 竹岡 先生の「平和・文化・教育」の思想の研究は、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、スペイン、インドなどでも行われ、“ここに時代を開く鍵がある”と注目されています。青年部にとって、これほどの誇りはありません。

 長谷川 池田先生はこれまで10度訪中し、歴代の指導者らと友誼を深めてこられました。また、行く先々で心温まる交流を重ねてきました。初めて訪れた際(1974年5月)、「おじさんは、どこから来たのですか」との少女の問いに、「日本から来ました。あなたに会うために来ました」と答えたことは有名な話です。後に先生は、「相手が大人であろうと、子どもであろうと、一瞬一瞬の出会いを大切にし、友情を結ぶために全力で対話した」と振り返っています。

 原田 中国だけではありません。先生は世界中を訪問しながら、それこそ無名の庶民から国家の指導者まで多くの方と会い、深い友好の絆を結んできました。

 長谷川 先生は言われています。「どんな機会も逃さず、私は人と会ってきた。世界中、どの地でも、時間の許す限り、『会う』ことで学会の味方を増やした。『会う』ことで学会を強くしてきた。『もう、会う人がいない』というくらい、会って会って会いまくる。ここに学会の強さがあるのだ」と。

 原田 「人と会い、人と語らう」――ここから広布の道は開かれます。私たちは先生の行動に続き、日本中の友人・知人と会って会って会いまくり、希望の対話、励ましの対話、確信の対話で、創価勝利の大道を開いていきましょう。

しっかりと睡眠を

 永石 ところで、現代人の慢性的な課題の一つとして、「睡眠不足」が挙げられます。当然ですが、睡眠が不足すると疲れが取れにくくなります。戸田先生が折あるごとに、広布に生きる大切な使命の同志に、「あらゆる工夫をして寝なさい」と言われていた通り、「睡眠」は、健康を守るためにも、事故を防ぐためにも、重要です。

 原田 池田先生も、「多忙な現代人には、難しいかもしれないが、時間を価値的に使うことです。そして朝を、さわやかに出発する。信心即生活の智慧が、自分自身を守っていくのです」と語られたことがあります。

 長谷川 「真夜中以前の1時間の眠りは、以後の2時間分に値する」という言葉もありますね。

 永石 学会活動でも、たとえば、会合の後の打ち合わせなどで帰宅が遅くならないようにしていきたいと思います。特に、婦人部・女子部のリーダーは、できる限り短時間で打ち合わせを終えていきましょう。

 長谷川 一日の唱題の目標を決めている人ほど、短時間で打ち合わせを終え、早めに帰宅して唱題に挑戦していますね。

 永石 帰宅後に電話で連携を取り合う場合も短時間で済ませ、早く休めるように、リーダーから心を配っていきたいと思います。

 原田 「価値的に聡明に」――これが信心の智慧です。しっかりと睡眠を取り、朗々たる唱題で生命力を満々と湧かせ、日々の活動に取り組んでいきましょう。

「歴史的な転換点」

 大串 さて、今月、公明党が長年訴えてきた「幼児教育・保育」と「大学・専門学校などの高等教育」の「無償化」を実施するための2法が、自民・公明などの賛成多数で、可決・成立しました。

 竹岡 末冨芳・日本大学教授(教育行政学)が、「公明党の尽力により、今月、幼児教育・保育と高等教育を無償化する二つの法律が成立したことは、日本の教育政策において歴史的転換点と言っていいでしょう」と語っている通り、これは画期的な出来事です。

 志賀 これらの無償化は、日本が直面する「少子化」を克服するためのものであり、親の経済格差が、子どもに受け継がれる「貧困の連鎖」を断ち切ることを目指すものです。

 竹岡 安倍首相も「小学校、中学校9年間の普通教育無償化以来、70年ぶりの大改革」と述べています。

 志賀 財源には、今年10月に実施される、消費税率10%への引き上げによる増収分が充てられます。

 竹岡 この法案には、国民民主党日本維新の会なども賛成。立憲民主党共産党は反対しました。政府は今、無償化と併せ、2013年度からの5年間で53万5000人分の保育の受け皿を拡大するなど、待機児童の解消に取り組み、さらなる拡充を推進しています。また、保育士の年収も13年から5年間で48万円増加させるなどし、さらなる待遇改善を行っています。

 志賀 公明党が与党になる前、「教育無償化」の実現など、誰が予想できたでしょうか。自民党だけの政権では、絶対にできなかったと思います。これは、長年かけて、公明党が主張してきたことを自民党が受け入れたものです。そういう意味では、日本の歴史を変える、大変な出来事です。

 竹岡 口で言うだけではない。予算を工面し、法律を作る。そうした粘り強い仕事を公明党は続けてきました。そして今や、教育無償化を含めた「全世代型社会保障」が与党の政策になったのです。

 原田 これが「生活者目線」を貫く公明党が政権与党にいる価値の一つです。「教科書の無償配布」に始まる、「教育は国の一大事業」「子どもは未来の宝」という公明党の精神が、形になったものであり、日本の未来のための重大な変革であると高く評価したい。