〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉55 最後まで祈り切り、語り切る―― 広布の誓願を果たす時は今! 2019年7月18日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉55 最後まで祈り切り、語り切る―― 広布の誓願を果たす時は今! 2019年7月18日

公明こそ政治の安定への要石
法華経の行者」の祈りは絶対に叶う。常勝不敗の旗を高く掲げ、創価の師弟が堂々の前進!

 永石 全国の同志が日々、社会のため、地域のため、対話拡大に奮闘しています。

 長谷川 大きな広布の闘争の中でこそ、大きな成長も大きな境涯革命もできます。無量の福運も積んでいけます。だからこそ、共々に励まし合い、勇んで進んでまいりたい。

 原田 人生、社会、また信心も戦いです。日蓮大聖人は、苦境の中で奮闘する池上兄弟の弟・宗長に対して「せんずるところひとすぢにをもひ切って」「すこしも・をそるる心なかれ」(御書1091ページ)と鼓舞されました。いかなる困難をも恐れず、正義を叫び切ることが、日蓮仏法に脈打つ言論戦の魂です。

 竹岡 池田先生は、かつて次のように指導されました。「仏法は勝負だ。社会も勝負だ。決して油断してはならない。勝つためには、浮つかないで、誰が見ていようがいまいが、師匠に誓ったわが責任を、最後の最後まで果たし抜くのだ」

 原田 自らの誓願を果たすため、勇敢に「最後の1日」「最後の5分」まで戦い抜いてこそ、勝利があります。師弟の月・7月、私たちは、決して悔いを残さないよう、祈り切り、動き切り、語り切ってまいりたい。正義の凱歌を轟かせていこうではありませんか。

「福祉と平和」の党

 大串 参院選の投票日(21日)まで、残すところ「3日」となりました。

 永石 期日前投票(20日まで)も進んでいます。参院選で期日前の制度が始まった2004年は、期日前投票者数は717万人でしたが、前回16年には1598万人と倍増しました。制度の定着がうかがえます。

 原田 今回は、自民、公明の連立政権による「安定」の継続か、野党による「混乱と停滞」への逆戻りかが問われている選挙です。

 長谷川 作家・佐藤優氏は「安定」とは、内政においては「福祉」、国際政治においては「平和」であると指摘し「『安定』すなわち『福祉と平和』の政策を形にする要石が公明党だ」(月刊誌「潮」8月号)と語っています。

 原田 公明党は結党以来「福祉の党」「平和の党」として実績を積み重ねてきました。日本は、人口減少と少子高齢化という現実の中、社会保障の充実など多くの問題解決が求められています。また、揺れ動く国際情勢にも対応していかねばならない。今こそ、公明党の本領発揮の時です。

 竹岡 さらに佐藤氏は「公明党の議員には『民衆こそ王者』という哲学がある」と、国会議員から地方議員まで公明党の議員が「大衆とともに」との精神に根差し、活動していることを評価。参院選での勝利に期待を寄せています。

 原田 公明党の全ての議員は最後まで政策を訴え、実績を語り、理解と支持を広げてもらいたい。

小さな声を聴く力

 志賀 参院選では特に社会保障制度をどのように維持・充実させていくかが大きな争点になっています。

 竹岡 10月に予定される消費税率10%への引き上げも、高齢化に伴い年々増加する社会保障費の確保が目的です。消費税収は景気などに左右されにくく安定している特徴があります。

 大串 今回の引き上げによる約5兆円強の増収分のうち、2兆円程度が教育費負担の軽減や子育て支援などに使われることになりました。これは、公明党の粘り強いリードで、政府・与党として決定したものです。

 永石 具体的に、10月からスタートする幼児教育・保育の無償化、来年4月から始まる大学や専門学校など高等教育の無償化の財源などになりますね。一方、待機児童の解消への取り組みも加速し、20年度末までの3年間で保育の受け皿が約32万人分整備されます。

 長谷川 その上で、高齢者向け施策に充てる財源が減るわけではありません。低年金の高齢者に対して、月最大5000円(年間6万円)が年金の支給額に上乗せされます。対象者は約970万人の見込みです。

 志賀 また、低所得の高齢者の方々の負担緩和のため、介護保険料の軽減なども実施されます。

 大串 消費税には、所得の低い人ほど負担割合が高くなる「逆進性」の問題があるため、引き上げと同時に飲食料品(酒、外食は除く)などの税率を据え置く軽減税率も実施されます。

 永石 これは、政党の中で、公明党だけが提案してきたものですね。

 竹岡 一方、立憲民主、共産両党は消費税率10%への引き上げの凍結・反対を訴えているものの、公約に掲げている社会保障や、子育て支援などに使う代替財源はあいまいです。

 志賀 例えば、企業や高所得者への課税強化を挙げています。しかし、これらは景気動向に左右されやすいため、安定財源にはなり得ません。「膨らむ社会保障費を、それで賄い切れるのか」(朝日)、「消費税に代わって恒久的な安定財源となり得るか」(毎日)など、各紙からも酷評されています。

 竹岡 そもそも、今回の引き上げは、2012年に旧民主党の呼び掛けで自公両党と合意した「社会保障と税の一体改革」に基づくものです。自分たちから協力を求めておきながら、今になって「あの判断は間違っていた」(立憲の枝野幸男代表)とは、極めて無責任。「人ごとのような発言は理解に苦しむ」(読売)と厳しく指摘されています。

 志賀 だから、“有権者受けを狙った人気取り政策”、あるいは“政権批判のために国民の不安をあおり立てているだけ”などと言われてしまうのです。

 長谷川 ひるがえって、公明党の数々の実績は「小さな声を聴く」という政治姿勢と確かな実行力から生まれたものです。「地に足のついた政治」「責任ある政策」を実現してこそ、衆望に応えられるのです。

 原田 最終盤まで大激戦の兵庫をはじめ、公明党は断固として参院選を勝ち抜いてほしい。そして、政治のさらなる安定、希望あふれる社会の建設のために、戦い抜いてもらいたい。