〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉62 未来部の育成は未来を創ること 広布の命脈は後継の輩出に 2019年8月15日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉62 未来部の育成は未来を創ること 広布の命脈は後継の輩出に 2019年8月15日

受験生に真心のエールを
〈出席者〉
原田会長
山口未来本部長
尾高副女性未来本部長
赤須未来部長(高等部長兼任)
勝岡少女部長
新時代の希望と輝く未来部メンバー。今月、行われた研修会では、全国から集った友と固い友情を結び、後継の道を歩む決意を深め合った(東京・八王子市の創価大学で)

 尾高 今月、高等部と中等部の代表メンバーの集う研修会が東京・八王子市の創価大学で行われました。

 赤須 万感のメッセージを頂き、池田先生の未来部に対する慈愛と期待に満ちた研修会になりました。生き生きと信心の喜びを語る同年代の友に触発を受け、「自分が創価学会員であることを、さらに誇りに思うようになりました」と語るメンバーもいました。

 原田 集い合った、若き鳳雛たちのはつらつとした姿に、こちらが元気をもらいました。先生がおっしゃっている通り、一人一人が「学会の宝」であり、「人類の希望」ですね。

 尾高 「大白蓮華」8月号の「世界を照らす太陽の仏法」で、先生は、未来部へのあふれる思いをつづってくださっています。「躍進月間」に当たり、真剣に学ばせていただきました。

 原田 「広宣流布・令法久住の命脈は、後継の人材の輩出にこそある」との先生の言葉は、未来部育成に携わる方はもちろん、全ての学会のリーダーが心に刻むべき指導です。

 山口 さらに、先生は「顕仏未来記」の「伝持の人無れば猶木石の衣鉢を帯持せるが如し」(御書508ページ)との御文を通して、信心の後継者である未来部の使命の深さを教えてくださいました。

 勝岡 まさしく、それは担当者の私たちへの指針でもありますね。

 山口 ええ。先生は「未来部の友を育てることは、未来を創ることそのものです。未来からの使者たちは、学会という究極の人間主義の庭で大きく豊かに育てていきたい。正しき信心の後継者を守り育み、広宣流布を進めていくことこそ、立正安国――正義が輝く社会を築き、世界平和を実現していく直道になるからです」とつづられました。

 赤須 自身の使命の大きさに、改めて決意がみなぎります。先生の思いを胸に刻み、未来部の成長と活躍、幸福を祈り、励まし抜いてまいります。

挑戦が成長の契機

 勝岡 各種コンクールへの取り組みも各地で進んでいます。毎年、夏の挑戦が未来部員にとって大きな成長の契機になっています。

 赤須 「E―1グランプリ」に参加する未来部員からは、メンバー同士で勤行・唱題に挑戦し、友情を深め、一つの劇を作り上げていく中、同世代の頑張りに触発を受け合っています、との声が聞かれました。

 勝岡 また、地域の方々の励ましを受け、創価家族の温かさを実感するメンバーも多いですね。

 山口 今年は、従来の「E―1グランプリ」部門に加え、新たに「E―1フェスティバル」部門を設けました。この部門では、英語に苦手意識のあるメンバーも気軽に参加できるように、課題文が短く、より簡単な単語で構成されています。一人でも多くの未来部員が挑戦し、成長できるよう、地域で声を掛け合っていきたいと思います。

 尾高 一方で、夏は受験生にとって、大切な時期になります。日々、目標に向かって勉強に励むメンバーに、真心のエールを送っていきたいと思います。

 赤須 私自身も高校3年の夏休みは、アメリ創価大学を目指し、勉強、唱題に全力で挑戦しました。その時に、心に刻んだのが「君よ、大指導者に! そのために今日も学びゆけ!」との先生の言葉です。先生の期待にお応えしたい一心で努力を重ね、念願のアメリ創価大学に合格することができました。

 原田 「何のため」が定まれば、どんな壁が立ちはだかっても挑戦し抜くことができます。広布後継の未来部メンバーには、学会創立100周年から22世紀へと、平和のバトンを受け継ぎ、活躍する使命と力があります。

 山口 悩みにぶつかった時こそ、信心の確信を深めるチャンスです。受験は、不安な気持ちになることも多いでしょう。ご家族の支えはもちろん大切です。その上で、未来部担当者の皆さんの励ましが、一人一人の未来を開いていった体験は数え切れません。

師弟勝利のドラマ

 勝岡 本年、未来部は結成55周年となります。池田先生は第3代会長就任後、世界広布へ大きく歩みを進めていく時に、未来部の各部を結成してくださったのです。

 原田 以来、先生は一貫して未来部育成の先頭に立ってこられました。今から50年前、1969年の8月のことです。全国各地から結集しての、歴史的な「第2回高等部総会」が日大講堂で開催され、先生は席上、“西暦2000年に再び集おう”と呼び掛けられました。

 山口 参加者は、その後、先生の指針を原点に、学び、鍛え、成長し、社会のあらゆる分野で活躍。また、学会のリーダーとして各地の広布を担い立っていかれたと伺いました。

 原田 その通りです。そして迎えた2000年、先生は約束通り、このメンバーとの再会を果たされました。当時(2000年)の未来部と合同での総会を開催し、「21世紀の土台はできた。次の学会の土台は完璧にできあがったと申し上げたい」と高らかに宣言されたのです。

 尾高 まさしく師弟勝利のドラマですね。こうした先生の、未来を見据えての一人一人に対する激励があってこそ、今日の世界広布の時代が大きく開かれていったことに、深い感動を禁じ得ません。

 原田 私たちも、この夏、今いる場所で、21世紀を担い立つ未来部の育成に全力を挙げ、さらなる広布の基盤を、わが地域に盤石に築いていこうではありませんか。