本部幹部会・沖縄総会への池田先生のメッセージ 2019年10月7日

本部幹部会・沖縄総会への池田先生のメッセージ 2019年10月7日

広布に生き抜く生命は偉大 人間革命の大歓喜に舞え!
SGI本幹研修会で来日した友が誓いのカメラに。初めて沖縄を訪問したインドのメンバーは、沖縄の広布史を学び、「自分の人生を世界広布にささげる決意が固まりました」と(沖縄研修道場で)

 一、わが師・戸田城聖先生は、第2代会長になられた折、私に一首の和歌を詠んでくださいました。
 「現在も 未来も共に 苦楽をば 分けあう縁 不思議なるかな」と。
 沖縄の広宣流布は、この恩師から直々に託された誓願であります。ゆえに私は、第3代に就任して真っ先に沖縄へ飛びました。
 そして、愛してやまない沖縄の同志たち一人一人と、「苦楽を分けあう不思議なる縁」を結び、深め、広げてきたのであります。
 以来、60星霜になろうとする今、わが沖縄家族の栄光と凱歌の晴れ姿ほど、うれしいものはありません。沖縄本島の各地と宮古八重山など10の会場を結ぶ大晴天・大歓喜の沖縄総会、ならびに本部幹部会、誠におめでとう!(大拍手)
 遠路はるばる集われたSGIの皆さん方、ようこそ、お越しくださいました。この福徳は、いかばかりか。
 何より御本仏が、「心ざし大海よりふかく善根は大地よりも厚し」(御書1105ページ)と賛嘆してくださっているでありましょう。本当にありがとう!(大拍手)
 一、わが創価学会は、どこまでも「御書根本」です。
 だからこそ、何があっても行き詰まらない。
 だからこそ、限りなく前進できるのであります。
 大難の佐渡で記された「諸法実相抄」の一節を拝したい。
 「たえて弘めん者をば衣を以て釈迦仏をほひ給うべきぞ、諸天は供養をいたすべきぞ・かた(肩)にかけせなか(背)にを(負)ふべきぞ・大善根の者にてあるぞ・一切衆生のためには大導師にてあるべし」(同1359ページ)との仰せであります。
 日蓮大聖人の正統の門下たる創価の師弟は、三類の強敵と戦い、いかなる難も耐え忍びながら、妙法を弘め抜いてきました。それゆえに、三世十方の仏菩薩も、諸天善神も、我らを断固として護らずにはおきません。
 このたゆまぬ大前進の中から、我らは地涌の人材を二陣三陣と呼び出し、励まし育て、一切衆生のためにと、地域へ社会へ世界へ、送り出しています。そして、その模範の中の模範、希望の中の希望こそ、わが沖縄創価学会なりと、胸を張って宣言したいのであります(大拍手)。

仏性に向かって

 一、本日、代表の友が参加されているブラジルでも台湾でも、インド、シンガポールでも、そして韓国でも、創価の誉れの宝友たちは、法華経に説かれる「柔和忍辱の心」を深く体して、大変であればあるほど、「いまだこりず候」(同1056ページ)と御書の通り、勇敢に誠実に忍耐強く信念の行動に打って出てきました。
 「立正安国論」には、対話の極意が幾重にも示されています。それは、相次ぐ災難をどうすれば打開できるかを巡る語らいです。
 その中で、仏法への誤った理解を正されると、客人は顔色を変えて怒り出し、杖を手にとり、席を蹴って立ち去ろうとします。
 しかし、その時「主人咲み止めて曰く」(同24ページ)。すなわち、すかさず微笑みを浮かべて、客人の足を止め、おおらかに包み込みます。そして、再び諄々と対話を進め、最後には、客人が主人と「誓い」を共有して、ついに「立正安国」の行動へ一緒に踏み出すのです。
 仏法者の言論は、たじろいだり、気取ったり、臆したりする必要はない。「はたらかさず・つくろわず・もとの儘」(同759ページ)という本有無作の生命で、相手の仏性に向かって、正義と真実を朗らかに悠々と語り切っていけばよいのであります。
 この笑顔の対話の力を生き生きと発揮して、歓喜あふれる友情の舞、幸福の舞、平和の舞を広げているのが、まさしく沖縄広布の尊き父母たちであり、創価家族の偉大な「おじい」「おばあ」ではないでしょうか。
 大聖人は、夫に先立たれ、幼子を抱え信仰を貫いてきた健気な母を励まされました。
 「此の妙の字は仏にておはし候なり、又此の妙の文字は月なり日なり星なりかがみなり衣なり食なり花なり大地なり大海なり、一切の功徳を合せて妙の文字とならせ給う、又は如意宝珠のたま(意のままに何でも取り出すことができる宝の珠)なり」(同1484ページ)と。
 妙法を唱え、広布に生き抜く生命が、不幸になどなるわけがない。
 太陽のように明るく、大地のように豊かに、大海のように広々と境涯を開き、生活にも、環境にも、未来にも、幸の花を咲かせ、宝の価値を自由自在に創造していくことができる。
 必ず現実を変えられる。
 断じて皆を幸せにできる。
 これが、御本仏の絶対の約束なのであります。この無量無辺の仏力・法力をこんこんと湧き出していくのが、我らの信力・行力です。

一念の転換から

 一、55年前の12月2日、ここ沖縄で、小説『人間革命』の執筆を始めた忘れ得ぬ日、私は居合わせた若き沖縄健児たちと握手を交わし、語りました。
 ――人間生命の一念の転換から、国土の宿命も転換できる。この沖縄から幸福の風、平和の波を起こそう! 日本と世界を背負う大人材を出そう!と。
 今、その通りの実証が無数に光っているではありませんか!
 この沖縄研修道場も、世界の知性から「人間が平和を創造できるという“象徴の地”」として大いなる希望を寄せられています。
 このたび誕生した「世界聖教会館」の言論会館の須弥壇には、ここ沖縄研修道場の石が、日本の全都道府県、さらに世界五大陸の石とともに、平和と安穏と繁栄への祈りを込めて埋納されております。
 また「世界聖教会館」という意義にふさわしく、建物の至る所に、ブラジル、インドなど、世界中の美しい石材が用いられているのであります。
 私は、今再び、沖縄をはじめ全世界の信頼する後継の青年たち一人一人と固い心の握手を交わしたい。そして、大好きな「沖縄健児の歌」を共々に歌いながら、新たな「人間革命」の大前進を、大歓喜カチャーシーを舞うがごとく開始しようと申し上げ、私のメッセージといたします(大拍手)。