〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉74 「山口開拓指導」に学ぶ勝利の要諦 拡大と育成は広布の両輪 2019年10月7日

〈座談会 創立90周年を勝ち開く!〉74 「山口開拓指導」に学ぶ勝利の要諦 拡大と育成は広布の両輪 2019年10月7日

〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
西方男子部長
大串女子部長
師弟の道を一筋に歩み抜く青年の存在ほど心強いものはない――次代を担う男女青年部の友が各地で対話拡大に先駆

師弟の道を一筋に歩み抜く青年の存在ほど心強いものはない――次代を担う男女青年部の友が各地で対話拡大に先駆

 原田 この度、北京で行われた中国の建国70周年を記念する行事に学会の代表として参加してきました。私は、池田先生の第1回訪中に同行させていただきました(1974年)。先生はかねてより「将来、必ず、中国は大発展する」と確信されていました。まさしく今、中国は世界が刮目する発展を遂げています。

 長谷川 20世紀最大の歴史学者トインビー博士も、池田先生との対話の中で、中国が21世紀に向け「世界の平和共存」と「人類文明の進展」に大きく貢献していくであろうと論じられていましたね。

 原田 ともあれ、中国の方々は、両国友好の井戸を掘った先人として、池田先生の功績を高く評価しています。今回、お会いした中国の識者の方々からも、先生に敬意を払われていることが伝わってきました。

 永石 今月には、杉本総合婦人部長を団長とする第8次女性訪中団が、中華全国婦女連合会の招へいで中国を訪問いたします。

 原田 池田先生の初訪中から45周年。友好の絆を一段と強く結んでいくのは私たち後継の弟子です。先生が開かれた友誼の道をさらに広げていきましょう。

一人を励まし抜く

 大串 10月9日は、広布史に燦然と輝く「山口開拓指導」が開始された日です。1956年(昭和31年)のこの日から翌年1月にかけて、若き池田先生が陣頭指揮を執り、延べ22日間で当時の山口の会員世帯数を約10倍に拡大した闘争です。

 永石 この時、先生は弘教拡大とともに徹底して同志の激励、リーダーの育成に力を注がれました。

 西方 男子部のあるリーダーが、仕事が多忙で思うように活動できない悩みを先生に打ち明けました。すると、先生は「真剣さは、必ず形に出る」と指摘され、「何としてもメンバーと会いたい。人材を出したい。そう思うなら徹底して手紙やはがきを書けばいいじゃないか」「時間は与えられるものではなく、どうつくり出すかだよ」と、厳しくも温かく指導されたそうです。

 長谷川 とても大事な指導です。その人は先生の言葉に自身の弱気、諦めの命が吹き飛んだそうです。

 原田 先生は山口に滞在中、日に何十通とメンバーへの激励の一文をしたためていました。当時、池田先生は戸田先生の事業を支えている渦中です。そうした中にあっても、目の前の「一人」を励まし、「一人」から広布の突破口を開かれたのです。

 永石 池田先生はかつて、山口開拓指導の勝利の要諦について3点、教えてくださいました。①勝利への揺るぎなき一念②祈りを合わせる③電光石火のスピード――です。

 西方 先生ご自身が実践されてきた勝利のリズムを受け継ぎ、私たち男子部は広布の目標の達成、自身の課題克服へ向け前進してまいります。

 大串 女子部もさらなる聖教拡大に挑戦し、先生のご指導通りに、真っすぐに進んでいきます。

 長谷川 日蓮大聖人は、若き南条時光に「此の法華経を強く信じまいらせて余念なく一筋に信仰する者」を仏菩薩や諸天善神が「影の身にそふが如く」守護する(御書1528ページ)と約束してくださっています。

 原田 広宣流布の偉大な師匠に続き、真剣に戦い抜いてきた方々が皆、勝利の実証を示し、幸福境涯を開いていくことは、御聖訓に照らして間違いありません。創立記念日の「11・18」に向け、さらなる拡大に励んでいきたい。その闘争の中で、わが地域の広布が開かれ、私たちの人生も大きく開いていくからです。

供養の心に福徳が

 長谷川 本年も多くの方々に広布部員の申し込みをしていただきました。深く御礼申し上げます。

 永石 歓喜にあふれる財務となるよう取り組み、祈っていきます。

 原田 学会は大聖人の御遺命である世界広布に邁進しています。ゆえに学会が推進する財務が、御本仏への供養に通じることは間違いありません。そして御書に、御供養の志が「日本国の法華経の題目を弘めさせ給ふ人に当れり」(1241ページ)と仰せの通り、真心を尽くした功徳は計り知れません。最後まで無事故の財務になるよう、真剣に祈念してまいりたい。

幼保無償化がスタート 生活者に寄り添う公明党

 大串 10月に入り、社会ではさまざまな新制度がスタートしました。

 永石 その一つが、幼児教育・保育の無償化です。これは少子化の打開に向けて、公明党が長年にわたって主張してきたことが結実したものです。

 長谷川 無償化には、消費税率10%への引き上げによる増収分が活用されます。対象となる子どもは約300万人にも上ります。

 西方 子育て世代の友人と無償化の話題になると「家計が本当に助かる」との声が聞かれます。生活者目線の素晴らしい政策です。

 永石 今後は、無償化の一層の拡大と待機児童の解消へさらなる努力を続けてもらいたいですね。

 原田 自公連立政権が発足して今月で20年。公明党は政治の安定に寄与するとともに改革の要としての役割を果たしてきました。

 西方 先日、公明党の山口代表が著名な国際政治学者のイアン・ブレマー氏と会談しました。ブレマー氏は日本政治の安定が世界でも際立っていることを指摘し、「世界中の先進民主主義国家の中で、現段階で日本が最強のリーダーシップを誇っているのは間違いない」と述べていました。また、「日本が二度と戦争に関わらないということを強くバックアップしているのが公明党だ」と、平和を重視する公明党の存在の大きさを強調していました。

 原田 公明党への期待は国内外で、ますます高まっています。これからも、謙虚に民意を受け止め、国政の舵取りに努めるとともに、大衆の党、福祉の党として一人の生活者に寄り添う政策をどんどん実現していってもらいたい。