未来部夏季研修会への池田先生のメッセージ 2018年8月7日

未来部夏季研修会への池田先生のメッセージ 2018年8月7日

勇気 誓い 友情の心で青春勝利の地道な挑戦を

 従藍而青の頼もしき後継の皆さん、猛暑の中、日本全国から、創価大学へ、よく集ってくれました。
 とくに、このたびの西日本豪雨で被災した地域の皆さん、本当にご苦労さまです。
 私は、一人一人の健康と成長と勝利、また、ご家族の幸福・和楽を真剣に祈りました。これからもずっと祈り続けていきます。
 担当者の皆さん、男女青年部、学生部の皆さんも、本当にありがとうございます。
 広宣流布とは、生命尊厳の大哲学を掲げて、全民衆の幸福と地球の平和の道を、はるか1万年先の未来まで開いていく大遠征です。それは、世代を超えて断じて途切れることのない、最も崇高にして最も遠大な使命のリレーです。
 このバトンを、私は初代・牧口先生、第2代・戸田先生から受け継ぎ、まっしぐらに走り抜いてきました。皆さんのお父さん方、お母さん方も一緒です。
 そして今、「正義の走者」たる皆さんに、一切を託していきます。
 きょうは、青春勝利の三つのバトンを、一人一人に手渡ししたい。
 一つ目は、「夢に挑む勇気のバトン」です。夢は、若き命を、大きく強くします。
 戸田先生は、よく「青年は、望みが大きすぎるくらいで、ちょうどよい」と言われました。私も体が弱く、悪戦苦闘の青春でした。
 それでも、戸田先生の弟子として、壮大な広布の夢に向かい、祈り、学び、戦い続ける中で、頑健な生命を鍛え上げることができました。
 青春時代は、みんな、さまざまな悩みや葛藤の連続です。自分に自信が持てず、失敗を恐れて萎縮してしまうこともあるでしょう。しかし、失敗しても、そこから多くのことを学べばいい。
 朗らかに挑戦する勇気も、へこたれない不屈の勇気も、青春の特権です。
 二つ目は、「恩に報いる誓いのバトン」です。
 牧口先生は、恩を大切にする人でした。一枚の服にも、さまざまな国の人々の労苦の汗が込められていることを通し、自分を支えてくれている人たちの恩を知り、世界の民衆に思いを巡らせることを示されました。ここに、真の知性の深さと広さがあります。
 皆さんの今回の研修も、送り出してくれたお父さんやお母さん、地域の方々など、たくさんの人の真心に支えられています。みんなが、皆さんの大成長を祈っています。
 日蓮大聖人は、「父母や師匠への大恩に報いるには、仏法を実践し抜いて智者(まことの智慧ある人)となって、初めて可能となる」(御書293ページ、趣意)と教えられております。
 深い感謝の心で、恩に応えようと誓いを立てて祈る時、人間は、自分の小さな殻を打ち破ることができます。どんな困難にも負けない、無限の智慧が湧き出でてくるのです。
 最後は、「平和を創る友情のバトン」です。
 未来部は、私が第3代会長として世界を駆け巡る中で結成しました。皆さん方が胸を張って躍り出る世界の舞台を築くために、私は第一級のリーダーと友情を結んできました。
 創価大学にある、インドの大詩人・タゴールの像の台座には、「人々の間に結合をもたらし、平和と調和を築くことこそが、文明の使命である」との言葉が刻まれています。
 平和といっても、一切は友情から始まります。それは、身近な友人との心通い合う対話から出発します。今回、出会った宝友とも、素晴らしい友情を深めていってください。
 結びに、私の親友であるアルゼンチンの人権の闘士・エスキベル博士の言葉を贈ります。
 「“今”何をしているかが重要であり、その現在が未来を決定していきます。きょう、種を植える勇気を持つものが、あした、その果実を収穫するのです」
 今、皆さんが地道に植えている、勉学の種、読書の種、語学の種、鍛錬の種、励ましの種、親孝行の種が、必ずや青春勝利の花を咲かせ、人生栄光の実りをもたらしゆくことは、絶対に間違いありません。
 私は、愛する皆さん方の偉大な「人間革命」の現在の挑戦を、そして未来の「鳳雛飛翔」の凱歌を、全て見守っています。
 わが不二の地涌の若人よ、勝って勝って、勝ちまくれ!
 どうか、世界一の同志と、楽しく仲良く健やかに、世界一の研修会としてください(大拍手)。