〈池田大作先生 四季の励まし〉 今こそ「黄金の自分史」を綴ろう 2017年9月24日

池田大作先生 四季の励まし〉 今こそ「黄金の自分史」を綴ろう 2017年9月24日

 
 

 「いざ」という時が大事だ。
 その時に
 はじめて人間の真価が分かる。
 意気地なしであってはならない。
 圧迫が強ければ強いほど、
 朗らかに、
 堂々と正義を語り抜く――
 これが学会精神である。

 日々、前進だ!
 日々、決戦だ!
 日々、勝利だ!
 広宣流布に生き抜く我らに
 停滞はない。
 前進してやまぬ生命
 それ自体が常に勝利者である。
 時を逃すな!
 スピードが力だ。
 勢いで決まる。

 今この瞬間の一念が変われば、
 それが「現在の因」となって
 「未来の果」を
 いくらでも変えていける。
 日蓮仏法は、太陽の仏法である。
 わびしさや諦めなどない。
 愚痴をこぼすことなどない。
 今の一念がどうか。
 それによって、常勝の道が
 深く、強く、できあがっていく。

 ひるむ前に「行動」である。
 「行動」すれば、
 どんな困難の山も越えられる。
 まず足を踏み出すことである。
 前に進むことである。

 かけがえのない今この時に、
 何をすれば一番、価値的か。
 それを明確にして、
 「黄金の自分史」を
 綴り残していただきたい。
 師弟不二の歯車に、
 わが心のギアを、
 がっちりと、かみ合わせ、
 皆が力を合わせてこそ、
 勝利は輝く。
 心一つに進むのだ。

 紺碧の空のもと、白雪を冠したアンデスの山々が幾重にも連なる。1993年(平成5年)2月、池田大作先生が、南米パラグアイからチリへ向かう機中で撮影した。60年(昭和35年)10月から始まった世界広布の平和旅は、この時ちょうど、50カ国・地域目になろうとしていた。
 人生、誰にでも試練の山がある。まして、「広宣流布」という大いなる目標への途上には、必ず大きな山が立ちはだかる。しかし、臆していては、勝利の峰に到達できない。眼前にそびえる山が高く、険しければ険しいほど、登攀した喜びは大きい。洋々たる未来も開かれる。
 さあ、自身の勝利の峰へ、新たな一歩を力強く踏み出そう!

〈随筆 永遠なれ創価の大城〉24 「行学の闘士」の誉れ 2017年9月23日

〈随筆 永遠なれ創価の大城〉24 「行学の闘士」の誉れ 2017年9月23日

「天晴れぬれば地明かなり」
自信満々と学べ 語れ! 太陽の哲理を
さあ勇気凜々、希望の海へ!(池田先生撮影。21日、神奈川文化会館から)

 御本仏・日蓮大聖人は高らかに宣言なされた。
 「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(御書二五四ページ)と。
 我らには「太陽の哲理」がある。「仏法」即「社会」という赫々たる英知の大光がある。
 ゆえに、いかなる混沌の闇にも惑わない。
 いかなる変化の乱気流にも怯まないのだ。
 夕張炭労事件の渦中、苦難をものともせぬ北海道の朗らかな同志と、この御文を心肝に染めて、意気天を衝く気迫で邁進したことも懐かしい。
 今年は、恩師・戸田城聖先生の熱誠によって、『日蓮大聖人御書全集』が出版されて六十五周年の佳節である。
 先生は「発刊の辞」に、我ら学会は「大聖人の御書を敬い之に親しむこと天日(=太陽)を拝するが如く」と綴られた。
 草創以来、創価家族は常に御書を開き、無限の生命の陽光を浴びて、確信の対話を広げながら一切を勝ち越えてきた。
 まさに、「御書根本で勝つ」ところに、学会精神の真髄がある。
 後半戦の出発に、わが愛する求道の同志は、教学部初級試験・青年部教学試験三級に取り組み、「行学の二道」の金の汗を流してきてくれた。
 合否を超えて、一人ももれなく信心の勝利者に――これが、私の偽らざる念願である。
 受験する宝友を支えてくれた先輩方に、満腔の感謝を捧げるとともに、この尊き研鑽を通して、実りの秋に“勝ち戦”の確かなリズムが刻まれたことを讃えたいのだ。

立正安国へ立つ

 この二十一日、私は妻と共に、三年ぶりに神奈川文化会館を訪問した。彼岸にあたり、追善回向をさせていただき、そして日本全国、全世界の同志に届けと真剣に勤行・唱題を行った。
 また、九州はじめ日本各地の台風の被災、カリブ海地域・米国南部を襲うハリケーンやメキシコの大地震等々、大規模な災害も続いている。
 「立正安国」を願われた大聖人の御心を拝しつつ、大切な宝友の無事安穏、速やかな復興、救援に当たる方々の健勝を強盛に祈る日々である。
 「正義」の神奈川は、まさしく大聖人が「立正安国」の大闘争を起こされた天地に他ならない。
 「立正安国論」には、「言わずんばある可からず」(同一七ページ)とある。一宗一派のためではない。民衆の幸福と安穏のため、「今、真実を語らずして、いつ叫ぶのか!」との炎の仰せであられる。
 一九五七年(昭和三十二年)の九月、核兵器の脅威が高まる中で、戸田先生は「原水爆禁止宣言」を、ここ神奈川から放たれた。それは、大聖人に直結する「立正安国」即「世界平和」への師子吼であったといってよい。
 この宣言の草稿を書き留められた先生の手帳も、懐かしく拝見した。
 六十周年の本年、神奈川の友は、世界の若人と共に、宣言の大精神を力強く響かせてくれた。
 折しも、国連本部で「核兵器禁止条約」の署名式が行われ、各国の署名も進む今、平和を願う市民社会の声をさらに結集し、強めてまいりたい。
 神奈川文化会館からの帰路、車窓から鶴見の記念講堂を眺めた。草創の鶴見支部の同志たちと「立正安国論」を学び合ったことも蘇る。
 「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を禱らん者か」(同三一ページ)――今、お隣の韓国をはじめ世界中の同志も、「立正安国の対話」を誠実に繰り広げてくれている。
 わが一念の変革から、人生も、環境も、やがて世界も変えていける。その人間革命の哲理が、どれほど勇気と希望の光源となることか。
 「自他共の幸福」を祈り、友情の対話と社会への貢献を積み重ねることこそが、最も地道でありながら、最も確実な世界平和への直道なのだ。
 「立正安国論」の結論の段には、「汝早く信仰の寸心を改めて速に実乗の一善に帰せよ、然れば則ち三界は皆仏国なり」(同三二ページ)と呼び掛けられている。
 「決意」は即「行動」である。
 立つべき時に立つ!
 時を逃さずに戦う!
 電光石火の共戦こそ、創価の師弟の心であり、楽土を築きゆく地涌の闘争なることを忘れまい。

カッシナの戦い

 人生も社会も「いざ」という時が勝負である。
 芸術の秋、広島県立美術館で開催中の「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」(東京富士美術館企画)で展示されている、誠に示唆深い名画がある。
 巨匠ミケランジェロが描いた「カッシナの戦い」の下絵の模写である。
 その戦いは、一三六四年、フィレンツェ軍が勝利した史実である。しかし、周到に準備して臨めた戦いではなかった。
 暑さをしのぐため、軍が休憩をとり、アルノ川で水浴びをしている最中に、突如、敵軍の襲撃の報せを受けたのである。
 さぞかし驚いたに違いない。だが、フィレンツェ軍の兵士たちは直ちに川から上がり、身支度を整え、郷土のための戦いに渾身の力で挑んでいった。その逞しい勇者たちの群像を、ミケランジェロは描いたのである。
 現実は、思いも寄らぬ事態に遭う時がある。
 しかし、逡巡せず決然と行動を開始するのだ。そして自らのなし得る限りを、信ずる仲間と共に一気呵成に果たしていくのだ。この「やらんかな」の心意気に、逆転勝利の道は必ず開かれる。
 「わたしは自分の今あるもろもろの条件の下で最善をつくすだけだ」とは、ミケランジェロの信条であった。

わが境涯を開け

 広宣流布、立正安国の大闘争は、そのまま一人ひとりが宿命転換を加速し、一生成仏の大境涯を開く戦いに他ならない。
 竜の口の法難、佐渡流罪という大難の中で、勇気ある信心を貫き通してきた一人の鎌倉の女性門下がいた。夫に先立たれ、幼子たちを抱えて懸命に生きる母であった。
 大聖人は、亡き功労の夫君のことも追善されつつ、心を尽くして一家を励まされた。そして仰せになられたのである。
 「法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる」(御書一二五三ページ)
 試練の厳冬の中にある誰もが、一人残らず幸福勝利の大歓喜の春を迎えられるように!――この御本仏の大慈大悲が胸に迫ってならない。
 戸田先生は、こうした御聖訓を通されながら、「大聖人が、功徳の出ない、境涯の開けない戦いをさせるわけがないんだよ」と言われていた。
 御書には、一人にここまでも心を配られるのかという、大誠実の「人の振舞」が随所に示されている。その究極の人間主義を深く学びながら、私たちも、一人ひとりを大切にし、一人ひとりと仏縁を結んでいくのだ。
 「御義口伝」には、「日蓮に共する時は宝処に至る可し」(同七三四ページ)ともお約束である。
 我らは、どこまでも、大聖人と「共に」、広宣流布へ、立正安国へ、仲良く賑やかに大行進していく。そして周囲も、いな自分さえも、あっと驚くほどの実証と功徳を現していただきたい。そう私は祈り続けている。

異体同心で前進

 熱原の法難に屈しなかった烈士たちのことを、御書には「御勘気を蒙るの時・南無妙法蓮華経・南無妙法蓮華経と唱え奉ると云云、偏に只事に非ず」(同一四五五ページ)と讃嘆されている。
 あの六十年前の雷雨の大阪大会の後、戸田先生は、この御聖訓を私にそっと示された。そして、「御本仏は、大作と関西の同志たちをさぞかし褒めておられるよ。学会は、この民衆の正義の声と不二の団結で、これからも、あらゆる戦いを勝ち切っていくのだ」と。
 二カ月後の九月二十五日、私は東京・葛飾の総ブロック長として、模範の地域の建設へ、熱き心の同志と共に出陣した。
 それは恩師の生涯の願業たる「七十五万世帯」達成へ、弟子の総仕上げの挑戦であった。
 私たちは第一に、勤行・唱題の「誓願の祈り」の呼吸を深く合わせた。
 第二に、どこまでも、「御書根本」の「法華経の兵法」で、智慧と勇気を湧き出して戦った。
 第三に、「異体同心の団結」をがっちりと固めながら前進した。
 この鉄壁の大東京のスクラムは、威風も堂々と「七十五万世帯」成就の原動力となり、師弟凱歌の栄光を飾ったのである。
 「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし」(同一四六三ページ)
 創価の「一善」の陣列に恐れるものはない。
 我ら「行学の闘士」は、正義の勝利の太陽を、断固と勝ち昇らせようではないか!
 ――神奈川文化会館からは青い海を望んだ。かつて船上の四国の友を、懐中電灯を振って見送ったことも思い出される。
 館内に、私が揮毫した「ああ陽は昇る」(神奈川の歌)の歌詞も掲げてあった。それを見ながら、妻と一緒に口ずさんだ。

この世悔いなく 暁鐘を 
広布の友は 雲と涌く
このリズムをば 誰人も
讃え仰がん 限りなく
ああ陽は昇る
   我等の同志にも
 
 (随時、掲載いたします)

 ミケランジェロの言葉は杉浦明平訳『ミケランジェロの手紙』(岩波書店)。

10月、衆院選へ 22日か29日投開票で調整

 

10月、衆院選へ 22日か29日投開票で調整
 

 安倍晋三首相は28日召集予定の臨時国会衆院を解散する方針を固め、政府・与党幹部に伝えた。早ければ冒頭の所信表明演説後に解散し、衆院選を「10月10日公示、22日投開票」か「17日公示、29日投開票」の日程で実施する見通し。内閣支持率の回復を踏まえ、野党の選挙態勢が整う前に解散するのが得策と判断した。政権内には慎重論もあり、首相は18~22日の訪米から帰国後にも最終判断する。

 複数の政府・与党関係者が明らかにした。投開票日は解散が臨時国会冒頭なら10月22日、各党代表質問後なら同29日が想定され、いずれの場合も衆院青森4区、新潟5区、愛媛3区の3補欠選挙(10月10日告示、22日投開票)は取りやめ、総選挙に吸収される。改正公選法に基づき定数は10減の465となり、19都道府県の97選挙区で見直された新たな区割りで実施する。

 

〈座談会 栄光の峰をめざして〉59 御聖訓「仏は文字に依って衆生を度し給う」 聖教新聞PR版を大いに活用! 2017年9月18日

〈座談会 栄光の峰をめざして〉59 御聖訓「仏は文字に依って衆生を度し給う」 聖教新聞PR版を大いに活用! 2017年9月18日

没落する邪宗門 正義の言論戦を力強く
〈出席者〉
原田会長
長谷川理事長
永石婦人部長
竹岡青年部長
志賀男子部長
伊藤女子部長
毎月、聖教拡大を達成している壮年に「推進の秘訣」を尋ねると「お題目」と。社会に人間主義の哲理を広げる、新聞長の皆さまに深く感謝(8月、中部池田記念会館での総愛知の区・圏新聞長会)

 原田 「聖教新聞PR版(秋季号)」が完成し、「素晴らしい内容ですね」などと、続々と反響が届いています。
 
 永石 「PR版」には、上半期に好評だった記事が、オールカラー12ページでまとめられていますね。しかも、持ち運びに便利なサイズ。「早速、友人に手渡しました!」との声も数多く伺っています。
 
 竹岡 そこで今回は、あらためて、「PR版」の魅力を語り合っていけたらと思います。
 
 永石 ええ。まず、今回のPR版のテーマは、「家族」です。テレビでも特集番組が放送されるなど、今、社会が大きく変化し、家族の危機・崩壊が、さまざまに言われています。
 
 伊藤 一方、「あなたにとって、一番大切なものは?」との問いに、「家族」と答えた人が半数近くにのぼるという、注目すべき調査結果もあります。
 
 原田 ご存じのように、創価学会は、「永遠の五指針」の中で、「一家和楽の信心」を第一に掲げています。それが、いかに重要で、混迷する社会の希望の光となっていることか。
 
 長谷川 PR版では、1面に、「家族」についての池田先生の指針が掲載されています。4・5面では、離婚によって母子家庭で育った岡山の男子部員や、学会の中で父への不信を乗り越えていく韓国の女子部員の姿が描かれています。
 
 永石 自分が成長して変化していく中で、迷惑をかけたお母さんや、恨み続けたお父さんに、感謝できるようになり、和楽の家庭を築いていくドラマを読んでいると、思わず目頭が熱くなりました。
 
 伊藤 このように学会が、青年を大切にし、育んでいることに、友人の皆さんも心を打たれ、共感してくれています。
 
 竹岡 12面には、「ひきこもり新聞」編集長の木村ナオヒロさんへのインタビューも掲載されています。
 
 志賀 自身がひきこもりだった木村さんの、「一方的な支援ではなく、じっくりと聴いてあげる。味方になってあげる。ひきこもりって周りは敵だらけですから」とのメッセージは、心にストレートに入ってきました。
 
 原田 「分かってくれている人がいると知り、涙があふれました」「生きる希望、生きる力が、ふつふつと湧いてきました」など、当事者やご家族の方からも、たくさんの声が届いたと聞いています。
 
 長谷川 さらに、「追い詰められている方が、100万人以上もいることに驚きました。友人や先輩、家族に相談できる私は、幸せ者だと感謝して生きていきます」「私も今いる場所で、目の前の一人に関わっていこうと力をいただきました」などの声もあったそうですね。
 
 伊藤 ある女子部員が、完成したばかりのPR版を持って、友人と対話したところ、購読を約束してくれました。決め手は、この「ひきこもり新聞」だったそうです。“こういう大切なことに光を当てる新聞なら”と、初めて購読してくれることになったそうです。
 
 永石 加えて、2・3面には、「原水爆禁止宣言60周年企画」が掲載されています。どれも大事な記事ばかりですね。
 
 原田 御書には、「仏は文字に依って衆生を度し給うなり」(153ページ)と仰せです。また、戸田先生が、「日本中、世界中の人に読ませたい」と言われた聖教新聞です。PR版を大いに活用し、“実りの秋”の対話拡大を楽しく進めていこうではありませんか。

全国で「彼岸法要」

 長谷川 さて、「秋分の日」となる23日を中心に、全国の会館等で「秋季彼岸勤行法要」が営まれます。
 
 原田 御聖訓に照らし、広布に生き抜いた故人の志を継ぎ、自身の仏道修行で積んだ功徳を、故人に回らし向けることこそが、追善回向の本義であることを深く確信し、法要に臨んでまいりたいと思います。
 
 志賀 一方、彼岸の時期になると、“塔婆を立てなければ、故人が成仏できない”とか“僧侶が拝まなければ、追善回向にならない”などと、御書のどこにも書かれていない邪義で、多くの人を誑かすのが、日顕宗(日蓮正宗)です。
 
 竹岡 そうした日顕宗の実態を、8月16日付の創価新報では、4ページにわたって特集しています。
 
 志賀 信者勧誘の成果や、支部登山・本山行事の参加数など、何から何まで数を押し付けられ、間断のないノルマ地獄にあえぐ末寺坊主と法華講の姿が暴かれています。
 
 竹岡 さらに、信じがたい不祥事を起こした坊主の正体や、遺骨を紛失した大石寺日顕宗・総本山)の不誠実極まる対応、大石寺総代がいまだに神社参拝を繰り返している宗門の謗法の実態なども糾弾されています。
 
 志賀 これからも男子部は、教宣部の方々とも力を合わせながら、破邪顕正の言論戦を力強く進めてまいる決意です。

法令順守で無事故

 原田 最後に、「秋の全国交通安全運動」についてです。本年は、今月21日から30日までの10日間が、その期間となっています。
 
 伊藤 ここでは、交通安全思想の普及が図られ、交通ルールの順守と、正しい交通マナーの習慣化などが呼び掛けられています。
 
 長谷川 具体的には、「子どもと高齢者に、安全な通行を確保すること」や、「高齢運転者」「夕暮れ時と夜間の、歩行・自転車乗用中」の交通事故への注意、「全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用」「飲酒運転の根絶」などです。
 
 原田 私たちも、これを機に、あらためて法令順守を確認し、互いに注意喚起しながら、無事故の日々を送っていきましょう。

〈池田大作先生 四季の励まし〉 あすは敬老の日 心の張りが健康をつくる 2017年9月17日

池田大作先生 四季の励まし〉 あすは敬老の日 心の張りが健康をつくる 2017年9月17日

 
 

 「第三の人生」は
 「第三の青春」でありたい。
 青春は、年とともに
 消え去っていくものではない。
 自分がどう思うかである。
 いくつになっても、
 前向きの挑戦の心がある限り、
 ますます深みを増し、輝いていく。

 苦労さえも美しさに変えるような
 生き方とは何か。
 それは
 世界でたったひとつしかない
 自分の人生を愛おしみ、
 一日一日をていねいに生き、
 一生を自分らしく
 仕上げていくことではないか。
 その人には愚痴がないし、
 いつまでも
 若々しい心の張りがある。
 心の張りは
 健康もつくっていくのである。

 釈尊は、
 高齢者を大切にする人は、
 自らが「寿命」と「美しさ」と
 「楽しみ」と「力」を
 増していくと説いている。
 高齢者を尊敬する社会こそ
 人間を尊敬する社会であり、
 それでこそ
 生き生きと栄えゆく社会となろう。

 “よし、やるぞ!”との
 雄々しき心が大切である。
 信心とは、
 一に勇気、
 二に勇気といってもよい。
 一日一日を、
 自分らしく勝利していく――
 その繰り返しのなかにしか、
 三世にわたる
 幸福と勝利の軌道を
 築いていく道はない。

 青空に映える稜線。辺り一面に咲くキバナコスモスが、初秋の風に揺れる。2005年(平成17年)9月、池田大作先生が、山梨の山中湖周辺でシャッターを切った。
 嵐に襲われても、倒された茎から根を出し、再び立ち上がるコスモスの花。その姿は、池田先生と共に幾多の障魔と苦難を勝ち越え、世界広布の大道を開いてきた草創の同志と重なる。
 アメリカの詩人ホイットマンは謳った。「若い者は美しい――しかも老いたる者は若い者より更に美しい」(白鳥省吾訳)と。功労の父母の笑顔皺は、“人生凱歌の証し”と輝く。
 あすは「敬老の日」。人生の大先輩に心から感謝し、報恩の道を歩みゆこう。

<座談会 栄光の峰をめざして>58 9月15日は「ドクター部の日」

<座談会 栄光の峰をめざして>58 9月15日は「ドクター部の日」 「一人」に寄り添う慈愛の医師に 2017年9月14日

寒暖差の激しい時期 万全の健康管理で
〈出席者〉
原田会長
永石婦人部長
酒井ドクター部長
石川女性ドクター部長
志賀男子部長
勇気と慈悲をあわせ持ち、「生命の世紀」の先頭を走る妙法の名医らが、新たな前進を誓い合う(10日、東京・新宿区の常勝会館で開かれた「ドクター部の日」記念の首都圏幹部会)

 永石 去る8日、日中国交正常化45周年を記念する式典が、北京の人民大会堂で行われました。

 志賀 式典の模様は聖教新聞にも詳しく報道されていました。創価学会からも、谷川主任副会長、寺崎副会長らが出席しました。

 原田 「9月8日」は、1968年に池田先生が国交正常化提言を発表された日です。中国の人たちは日中友好への先生の貢献をよくご存じです。先日の式典では、周恩来総理の姪である、周秉徳氏があいさつ。その中で、74年に実現した、先生と周総理との歴史的な会見についても言及されました。

 永石 会見の折、周総理が池田先生に対して、自身がかつて日本に留学し、「桜が満開」の時に中国に帰国したこと、また、「日本に対しての思いが深い」ことなどを語られたとのことでしたね。

 志賀 先生はこれまで、周総理をはじめ、中国の各世代の指導者と親交を深めるとともに、教育、文化、青年交流を積極的に進められました。まさに日中の金の橋を架けられたのです。

 原田 両国の新たな関係を築くのは、後継の青年の使命です。先生が開かれた友誼の道を一段と強固にするためにも、民間交流をさらに深めてまいりたい。

人格と技量を磨く

 永石 9月15日は「慈悲の医学」を実践するドクター部の日ですね。

 酒井 はい。1975年のこの日、池田先生が、ドクター部の第3回総会に出席してくださったことが「部の日」の淵源です。

 石川 先生は、医療技術だけをもつ「病気の医師」ではなく、躍動する生命力を引き出す「人間の医師」であることを、ドクター部に望まれました。私たちにとって、常に立ち返るべき原点となっています。

 原田 多忙な中、それぞれの専門分野を生かした健康セミナーや健康相談にも尽力してくださっていることに、心から敬意を表します。各地から感謝の声が寄せられています。

 永石 未来部とも連携し、医療分野に進みたいと希望している未来部員へのサポートなども行っていますね。心のこもった具体的なアドバイスや激励に、保護者からも喜びの声が届いています。

 志賀 青年医学者会議、女性医学者会議などのメンバーも、組織の第一線で奮闘しながら、実証を示しています。大阪で歯科医師をしている、あるメンバーは男子部の部長として活動しながら、創価班の一員として任務にも就き、本年4月には弘教を実らせました。

 酒井 さらに先日、彼は口腔外科学会の認定医試験にも合格。今、「抜苦与楽のドクター」を目指し、仕事と学会活動の両立に全力で励んでいます。

 原田 池田先生は、医術にも秀でていた四条金吾の姿を通して「大事なことは、広宣流布に生き抜き、そして、武士や医師としても、人格、技量ともに立派であると言われる人になっていくことである」と指導されたことがあります。

 石川 私も、日々の診療の中で、徹して「一人」に寄り添い、「この医師に会って、元気が出た」と患者さんに言われるようなドクターを目指しています。

 酒井 かつて、先生はドクター部に対して、患者さんに、「どこまでも謙虚に尽くし、一人の人間として尊敬し、心と心を通わせていく」ことの重要性を教えてくださいました。そのためにも真剣に祈り、第一線で学会活動に励み、人間性を絶えず磨いていくことを心掛けています。

 原田 これからも“戦うドクター部”の誇りを胸に、その陣列をさらに広げていってください。

食事・睡眠・運動

 志賀 さて、9月も中旬となり、日によって、また一日の中でも寒暖差が激しい時期です。体調管理で心掛けるべき点はありますか。

 酒井 夕方以降の「冷え」対策のために、カーディガンなど上着を携帯するといいでしょう。一方で、日中はまだまだ暑くなる日もあります。小まめに水分、塩分を取るなど、夏場と同じ警戒心で熱中症対策をしてください。

 石川 何よりも、日々の生活の中で「食事」「睡眠」「運動」といった基本的なことをおろそかにしないことが大事です。

 酒井 食事に関しては、1日3食を規則正しく食べること。また、バランスのよい栄養素を取ることも心掛けましょう。

 石川 睡眠時間の確保も大切です。良質な睡眠は生活習慣病の予防にもなります。

 酒井 適度な運動も代謝を高め、ストレス解消にもつながります。ウオーキングや、ストレッチなど、無理のない範囲で、習慣化していくことが望ましいです。

 石川 私自身、4年前に病気で入院しました。幸い、早期発見で治癒できましたが、以降、自らの健康管理を徹底しています。

 酒井 企業や自治体などで行われている定期健診を積極的に受けることも大切ですね。特に、がん検診は「対象年齢」が定められています。該当する年齢の方は必ず受診してください。早期発見が早期治療につながります。

 原田 池田先生は、①張りのある勤行②無理とムダのない生活③献身の行動④教養ある食生活――の「健康の4モットー」を示されました。生活に根差した明瞭な指針です。

 永石 御書にも「仏法と申すは道理なり」(1169ページ)とある通り、「信心即生活」の心掛けが大切ですね。

 原田 「信心しているから大丈夫」との油断は禁物です。私たちは、信心しているからこそ、賢明な生活を送っていきましょう。

〈座談会 栄光の峰をめざして〉57 不滅の原点「原水爆禁止宣言」60周年 青年の連帯で平和の潮流を 2017年9月7日

〈座談会 栄光の峰をめざして〉57 不滅の原点「原水爆禁止宣言」60周年 青年の連帯で平和の潮流を 2017年9月7日

神奈川で「不戦サミット」
〈出席者〉
原田会長
寺崎SGI平和運動総局長
竹岡青年部長
青年平和会議 浅井議長
伊藤女子部長
女性平和文化会議 玉栄議長
“青年の連帯と行動こそ不可能を可能にする力”――世界五大州、30カ国・地域のメンバーが一堂に会した「青年不戦サミット」(2日、神奈川文化会館で)

 竹岡 学会の平和運動の不滅の原点である「原水爆禁止宣言」発表から60年。世界五大州から集ったSGI青年部の代表と共に、「青年不戦サミット」を宣言の地・神奈川で盛大に開催することができました。
 
 原田 宣言が行われた1957年9月8日は、台風一過の晴天でした。横浜・三ツ沢の競技場に5万人の青年らが集い、当時、高校生だった私も参加しました。戸田先生が発せられた声は、まさに師子吼。今も胸に響き渡っています。
 
 寺崎 今回、55カ国・地域のSGIメンバーも、宣言の舞台となった三ツ沢の競技場を訪問しました。まさに60年前のように、雨上がりの澄み切った美しい青空が広がっていました。
 
 竹岡 歴史的な舞台に立ち、当時の光景を思い浮かべました。戸田先生の師子吼、そして恩師の構想実現のため、全魂を注がれた池田先生の師弟不二の闘争に思いをはせ、皆、感動で胸を熱くしました。戸田先生の「遺訓の第一」は、今や世界の青年部に大きく広がっています。

「人間革命」が起点

 浅井 2日の夕刻から、神奈川文化会館で行われたサミットには、多数の来賓と共に、30カ国・地域の青年をはじめ540人が参加しました。また3日には、東京・信濃町で「青年平和連絡協議会」も行われ、活発に議論を交わしました。
 
 玉栄 核兵器保有国、依存国、非保有国の青年が一堂に会して、「核兵器のない世界」への誓いを固め合い、世界の青年の熱誠にあふれた歴史的な集いとなりました。
 
 寺崎 被爆体験や、イタリアの核兵器廃絶運動「センツァトミカ核兵器はいらない)」をはじめ、世界の平和運動の報告も大きな反響を呼びました。
 
 伊藤 サミット当日にはラジオ日本、FMヨコハマで「原水爆禁止宣言」やサミットについて紹介されていましたね。聞いていた人が皆、感動していました。
 
 寺崎 来賓からも多くの声が寄せられました。「宣言から60年。SGI会長が心血を注ぎ、開いた世界平和への道筋を、世界の青年部の皆さんが意志を受け継ぎ、活動していることに感銘しました」「地球上の一人一人が、こうした運動に参加できれば、平和な世界になると確信します」と。
 
 原田 池田先生は、サミットに集った青年部を、「創価21世紀不戦グループ」としてはどうかと提案してくださいました。宣言70周年、80周年、さらには100周年に向けた「平和の新潮流」を、先生は今を生きる世界の青年たちに託されたのです。
 
 竹岡 先生の呼び掛けを受け、青年部として3点を柱に、さらなる平和建設に取り組んでいくことをサミットで確認し合いました。
 
 浅井 第一に「歴史の継承」です。「原水爆禁止宣言」の精神、そして池田先生の平和行動を私たち青年部が継承してまいります。また世界の課題でもある、戦争体験・被爆体験も語り継いでいきます。
 
 玉栄 第二に「核兵器禁止条約の普及」です。核兵器廃絶の重要な一歩である条約の意義を、世界の人々に伝えていくことは、草の根の活動を広げる私たち学会の大きな使命です。
 
 浅井 そして第三に「青年の連帯の拡大」です。核兵器だけでなく、平和を脅かす諸課題は今なお世界に数多く存在します。私たち青年部が「信仰者」として、「良き市民」として、平和のための「青年の連帯」をさらに拡大してまいります。
 
 竹岡 「民衆が連帯し、青年の力で行動の波を起こしていけば、必ず“不可能を可能にする力”が生み出される」――先生の信念を胸に、サミットを「核兵器のない世界」への新たな出発の場とし、「人間革命」を起点に「世界平和」への波動を起こしてまいります。

歴史的な条約採択

 玉栄 この7月には、世界の被爆者の方々、市民社会や非保有国の尽力により、「核兵器禁止条約」が122カ国の賛成を得て、国連で採択されました。
 
 伊藤 SGIと協力してきたICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のベアトリス・フィン事務局長は「核兵器禁止条約の採択が、戸田第2代会長の原水爆禁止宣言から60周年の年であるということも、非常に意義深いことです」と語っていました。あらためて不思議な時の一致を感じます。
 
 寺崎 採択の歴史的な場面に、私もSGI代表団として参加いたしました。戸田先生、池田先生の師弟不二の平和闘争があって、今ここに自分たちがいるのだと、心からの感謝と感動があふれてきました。今月、国連総会期間中に開催される条約の記念式典には、市民社会の代表も招かれ、SGIも参加します。
 
 竹岡 核兵器廃絶への挑戦は新たなステージに入りました。条約の意義を普及させ、支持をいかに幅広く堅固なものとしていけるかが次なる挑戦といえます。
 
 寺崎 核兵器保有国、依存国を含め、全ての国が「核兵器のない世界」という地球的な取り組みへの歩みを共にできるよう、心から念願しています。条約への加盟国を広げ、核兵器禁止を全地球的な規模で確立するためにも、市民社会の後押し、また宗教者の連帯が不可欠です。今後も志を共にする全ての関係者と力を合わせ、「核兵器のない世界」を目指してまいります。
 
 原田 「民衆の誓いの連帯が、どれだけの時代変革を成し遂げることができるのか――。人類史に輝く『未来までの物語』を共々に紡いでいこうではないか!」と先生は呼び掛けられました。「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を禱らん者か」(御書31ページ)と仰せの通り、地球上から「悲惨の二字」をなくすため、私たちは「民衆の誓いの連帯」をさらに力強く広げてまいりましょう。